移住のきっかけ
転職先が、たまたま磐田だった
生き物関係の専門学校を卒業して、生き物とはあまり関係のない企業に勤めていましたが「やっぱり生き物に携わる仕事がしたい!」という思いが再燃し、転職を考えていたあるとき、求職サイトでたまたまここ(竜洋昆虫自然観察公園)を見つけたんです。通常、生き物を扱う施設は資格が必要な場合が多いですが、ここは必要なかったので「こんなチャンスはめったにない!」と思い、まずは見学に行くことを決めました。
ちなみに、友人からの情報で、磐田のイメージは「ジュビロ磐田のあるところ」でした。
転職に至った過程は?
気持ちの余裕から生まれた「もう一度やりたい」という想い
生き物の世話が好きな母の影響で、僕も小さいころから生き物が好きでした。幼稚園のときは、家のミカンの木に産み付けられたアゲハチョウの卵を園に持って行って、クラスのみんなで世話したのをよく覚えています。高校3年生になったとき、「生き物に係わる仕事がしたい」と思い、生き物関係の専門学校に進学しました。でも、生き物が病気になったり死んでしまったり、どうにもできなくて苦しんでいる様子を見て、生き物が好きだからこそ辛くなった時期がありました。「一生働くには厳しいかもしれない」と思い、「生き物の世話」とはちょっと違う職種に就きました。しかし、2年が経って気持ちに余裕が出てきたころ、むくむくと「自分のやりたいこと」への想いが強くなり、転職を考え始めました。
竜洋昆虫自然観察公園ってどんなところ?
子どもが親しみやすい「ゆるっと」した場所
第一印象は、「やわらかい雰囲気の施設」でした。今まで見てきた施設とは明らかに違い、子どもとの距離がとても近い施設なので、子どもたちが慣れ親しみやすいように「あたたかく、ゆるっとした」館内なんだと思いました。僕が見学に来た時にちょうど「ゴキブリ展」をやっていて「ゴキブリがテーマなの!?」と度肝を抜かれました。「ものすごく思い切った企画だな」と思いながら、つい魅入ってしまいました。案内してくれた柳澤静磨さんの「生き物好きにはたまらない場所だよ」の言葉通り、「ここなら思う存分自分の好きなことがやれる」と思い、転職と移住を決めました。(※柳澤氏…「ファーブルしずま」として「移住者の声」に掲載。現在は「ゴキブリスト」としても活躍中)
現在の仕事
昆虫のお世話や紹介
主に、昆虫のお世話やキャプション(説明カード)作りをしています。仕事で初めて作ったキャプションは、つい学術的で難しい表現を多く使ってしまって、先輩から「ちょっと固いね。もう少し柔らかい表現にすれば、子どもたちに伝わりやすいよ」とアドバイスいただいたことをよく覚えています。これは2番目に作ったもの(写真)ですが、なるべくかみ砕いた言い回しを使って、伝わりやすさを重視しました。ここは子どもとの距離がとても近い施設なので、ちょっとしたことにもユーモアを忘れずにいたいですね。
移住するときに不安だったことは?
「住めば都」
純粋に「知らない土地で一人暮らしできるのか?」ということでした。見学に来た時に「市街から離れたところにあるけど、生活用品はどこで買うんだろう」と少し不安でしたが、ちょっと車を走らせればスーパーや飲食店はありますし、不自由のないことがわかりました。磐田で生活を始めてまだ日は浅いですが、足りないと思うものはないですね。
以前住んでいたところと違うところは?
周りに建物が少ないかも・・?
前に住んでいたところもそこまで都会ではありませんでしたが、実際に来てみて、施設周辺の建物があまりに少なくて、びっくりしたのを覚えています。
磐田に来て変わったことは?
移動手段が電車から車へ
以前は徒歩で駅まで行き、電車で通勤していたので、突然車通勤になってとまどいはありました。でも、車さえあれば生活に不便はありませんし、今では運転を楽しんでいます。
これからの目標は?
楽しい企画展を考えられる力をつけたい
コロナが落ち着いてくれば、企画展の開催など、PRする機会が増えると思います。
昆虫の魅力を引き出しながら、子どもたちに「ここにきて楽しかった」と思ってもらえるような企画が立てられるよう、今のうちに知識を蓄えておきたいです。それから、磐田のこと、もっといろんなことを知りたいと思いました。
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