コアガラス香油瓶と藤牡丹草花蒔絵香箪笥
磐田市では多くの美術品を所有しており、さまざまな公共施設で展示、保管しています。
今回は香りの博物館が所有している美術品について紹介します。
コアガラス香油瓶と藤牡丹草花蒔絵香箪笥
コアガラス香油瓶
年代:紀元前2~1世紀
品質形状:ガラス
地域:東地中海沿岸
大きさ:5.3x7.0
<作品の紹介>
金属棒に耐火粘土などで芯(コア)を作り、溶けたガラスを巻きつけて形を作ります。ガラスを吹いて成形する技術が生まれる前の方法で、古代ガラスの容器の製作技法としては最も古いものになります。ジグザグの模様は、溶けたひも状のガラスを巻き付け、ガラスが柔らかいうちに表面を尖ったもので引っ掻いて描いています。古代人の呪術的な意味もあったと考えられます。
藤牡丹草花蒔絵香箪笥(ふじぼたんそうかまきえこうだんす)
年代:江戸時代
品質形状等:蒔絵
大きさ:12.0×18.0×H16.5
<作品の紹介>
香箪笥は貴重な沈香木を収めておくための箪笥で、香元が香の組み合わせを考える際に必要な道具です。上段は懸子になっており、中段には3つの箱、下段には6つの箱が収められています。藤棚から藤が咲き乱れ、牡丹を正面に春秋の草花を配した細緻な蒔絵技法によって装飾がなされています。片手で持てるほどの小さな箪笥だが、前面には鍵をかけるための錠がはめられ、箪笥の下には台座までも用意されていることから、いかに香木を大切に扱ってきたかが分かります。
香りの博物館では、さまざまな美術品を展示しています。
実際に匂いを嗅いで、香りを楽しむことができるものもあります。
ぜひ、香りの博物館に足を運んでみてください。
関連情報
情報発信元
自治市民部 文化振興課
〒438-0831
静岡県磐田市上新屋678-1 市民文化会館内
受付時間:午前8時30分~午後5時15分
月曜休館(月曜日が祝日の場合は、翌日以降の平日が休館)
電話:0538-37-8550
ファクス:0538-37-5056
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