1 家庭における子どもの読書活動の推進

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ページ番号 1003033  更新日 2018年8月15日

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子どもに「読書の楽しさ」を体験させ、日常生活の中に読書が根づくようにするためには、乳幼児期からの家族の働きかけが必要です。乳幼児への家族の語りかけから、絵本の読み聞かせ、発達段階に応じた読書活動など、家族と言葉を交わしながらの読書は人や言葉への信頼・関心を育てていきます。また、家庭内においては家族が子どもと一緒に読書を楽しむなど、大人が読書に親しみ、読書に関心を寄せることも大切です。子どもが読書によってより良い人生を送ることができるように読書環境を整備充実させ、いつでも・どこでも・だれでも読書を楽しむことができるよう支援することが重要です。

現状と課題

  • 映像メディアの著しい普及や共働きの家庭の増加、習い事の時間の増加等子どもをとりまく生活環境の変化によって、親子で読書を楽しむ機会や時間が少なくなっています。よりよい読書環境の整備や家庭内でのコミュニケーションの時間の確保が必要です。
  • 図書館や公民館・子育て支援センター等では、親子で参加できるお話会等が開催されています。継続した会の運営に加え、参加の少ない地域への働きかけや広報が必要です。また、会を運営できる職員の育成も必須です。さらに、読み聞かせなどの役割が母親に偏るのではなく、家族のだれもが携わるように伝えていくことも大切です。
  • 健康増進課で行われる乳児のための育児教室では、ブックスタート※1 を取り入れています。また、幼児のための育児教室・相談では、待ち時間を利用して保育士による絵本の読み聞かせを行い、親子が絵本にふれあう機会を提供しています。
  • 「茶の間ひととき読書運動※2」で、家庭での読書を呼びかけています。引き続き啓発活動を行うことが大切です。
  • 子どもと読書講演会など講演会で読書に対する関心を高めています。講演会の広報や子どもと読書に関する図書の充実など、「子どもと読書」を考えるための環境を整えることが大切です。
  • 生涯学習課主催の「家庭教育講座・妊娠期編」「家庭教育講座・幼児期編」で、中央図書館発行の“子どもに本の楽しみを”の冊子を配布し、本選びの参考にしてもらっています。
  • 幼稚園の家庭教育学級で、講演会・講座を開催し、保護者が絵本についての知識を深めています。
  • 家庭教育学級は、現在、磐田地区及び福田地区にしかなく、新市全域への拡大が望ましいと考えられます。
  • 家庭教育講座・講演会は、家庭教育全般に関する講義内容となるため、必ずしも、毎年、読書や絵本に関する内容になるとは限りません。

※1 ブックスタート
肌のぬくもりを感じながらことばと心を通わす、そのかけがえのないひとときを「絵本」を介して持つことを応援する運動。健康増進課(出先含む)で3~4カ月児を対象に行われる乳食教室で、絵本などが入ったブックスタート・パックを、メッセージを伝えながら手渡す。

※2 「茶の間ひととき読書運動」
小学校3年生を対象に家庭、学校、図書館が協力して進めている読書運動。図書館から各学級に貸し出した本を利用して親子でふれあいながら本に親しんでいただく。

施策の方向

(ア) 保護者への啓発の促進

保護者が集まる会などを通じて、読書や読み聞かせの重要性についての理解を深めるよう促します。
読書を通じた「親子の時間」の確保を家庭に呼びかけます。また、読書推進に関しての広報活動を積極的に広く行います。
「子どもと読書」について考える機会として講演会などを催し、広く読書についての意識を高めるように働きかけます。
生涯学習課では「家庭教育講座」「家庭教育出前講演会」で、本をテーマの講演を実施し、読書活動の推進に努めます。
家庭教育学級長会で、読書活動の重要性についての啓発を図ります。
育児教室等で絵本の読み聞かせを継続し、親子が絵本とふれあう機会を増やしていきます。

(イ) 本と出会う機会の拡充

子どもの本をいつでもだれでもどこでも手に取ることができ、身近に感じることができるように、地域の施設を見直し整備します。
おはなし会等の継続した運営に加え、参加の少ない地域への積極的な広報で、会への参加を働きかけます。
ブックスタート事業では乳幼児期から親子で絵本に親しめるように事業展開していきます。
「茶の間ひととき読書運動」で家庭での読書時間の確保を呼び掛けます。
図書館では、子どもの成長にあった本のリストを作成し、家庭での子どもの読書活動に情報を提供します。また、地域の施設や会合ではリストの活用をすすめていきます。

(ウ) 本と人を結びつける人材の育成

家庭での「親子の時間」や「読み聞かせの大切さ」「読書の大切さ」をさまざまな場面で伝えることのできる人材を育成し、提供できる機会や場を増やします。
おはなし会の運営ができる人材を育成し、良い本に触れ合う機会を確保します。
子どもの成長にあった本を選定したり、読書相談に応じたりすることができる人材を増やすことができるように努力します。

情報発信元

教育部 中央図書館
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