定例教育委員会 平成18年10月17日

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ページ番号 1000828  更新日 2018年8月29日

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日時
平成18年10月17日(火曜)午後4時30分から午後6時10分
場所
磐田市豊田支所3階302会議室
出席委員
北島委員長、寺田委員、乘松委員、滝浪委員、伊藤教育長
出席職員
事務局長、教育総務課長、学校教育課長、生涯学習課長、中央図書館長、文化財課長、福田教育課長、竜洋教育課長、豊岡教育課長、学校給食センター長、教育総務課長補佐、学校教育課教育相談係長、庶務企画係指導主事
傍聴人
0人

事務局が報告したもの(報告事項)

1 平成18年度要保護及び準要保護児童生徒の認定について

8月1日付のものと比較すると、小学校の準要保護児童が4名増の272名、中学校の準要保護生徒が1名減の176名となっています。合計すると3名増の452名となります。6名が新たに認定され、逆に3名が他の市町村に転出したため合計で3名の増となっているわけです。

認定児童生徒数(平成18年10月1日現在)
区分 小学校 中学校
要保護 2 2 4
準要保護 272 176 448
274 178 452

2 磐田市議会9月定例会の一般質問について

質問に立った議員は18名、そのうち教育委員会関係の質問をされた方は11名となっており、教育に対する関心の高さを示しています。通告に対して第一回目に回答した内容は、こちらをご覧ください。

教育委員会で協議したもの(協議事項)

1 最近の教育における動向について

事務局説明

特別支援教育は、「従来の障害に加え、LD・ADHD・高機能自閉症を含め、障害がある児童生徒の自立や社会参加に向けてその一人一人の教育的ニーズを把握してそのもてる力を高め、生活や学習上の困難を改善するため、適切な指導を通じて必要な支援を行うものである」と定義付けられています。

現状を説明します。養護教育と言っているものは、通常の学校の中にある養護学級(18年度、160名の児童生徒が知的養護学級・情緒養護学級・肢体不自由養護学級に在籍しています)、また盲・聾・養護学校の2つをあわせたものを指しています。しかし、通常の学級の中にLD(特定の部分で身についていかない)・ADHD・高機能自閉症の子どもたちがいます。したがってそういった子どもたちにも具体的に支援していく。このような新たな対象者も含めて特別支援教育を推進していく必要が出てきました。

本市は17年度から県指定を受け、推進体制事業を進めてきました。本市の特徴の1つとして早期発見、早期対応の必要から幼稚園も対象としていることです。さらには、市内4校の県立高校とも連携をとり全市的に進めています。2つ目として、不登校児童生徒や問題行動を起こす子どもたちの中に、かなり発達障害の子どもが含まれていることが分かってきました。二次障害を起こして学校生活に適応できなくなっているということです。そこで、こういったことも含めて対応しています。

具体的な体制について説明します。対象園(校)に対する巡回相談を行っています。心理の目で子どもたちの特徴をつかむことを目的として、臨床心理士9名を巡回させています。152回実施しています。これにより困難なケースとして挙がってきたものは、精神科医・小児科医・大学教授・巡回相談員による「専門家チーム会議」で学校に指導方法の助言を行っています。
また重篤なケースについて学校だけでなく、関係機関との連携を図るため、「サポート会議」を設置しています。現在、2ケースが挙がっています。

一方、学校に眼を向けてみますと、教師一人一人が発達障害の子どもの特徴を知ることが不可欠と考えています。したがって「校内委員会」を設置し、一人一人の特徴を把握しながら指導方法についての研修を行っています。またこれらをサポートするために運営困難学級補助員(小中学校28人、幼稚園19人)の配置を行っています。県から5名の配置がありますので、小中学校では全校配置を行っているということです。さらには研修会も実施しました。浜松養護学校磐田分校職員にも協力していただいています。

さらには教育・医療・保健・福祉などとの連携の必要性も述べられていますので、本市では健康増進課・社会福祉課・子育て支援課とも連携するため「特別支援連携協議会」を設置しています。ここには、ハローワークの所長や児童相談所の所長もメンバーに入っていただいています。

課題としては、一人一人に応じた指導が叫ばれる中、人的配置も十分ではないため、厳しい状況であるといえます。もう1つは、障害に対する正しい理解を深めていくといった点が挙げられます。

教育委員からの主な意見

人的配置については、今後もお願いしたいです。最終目標は「働く人を育てる」といったことにあるように思っています。そのために、人とかかわる力をどのように育成するかといったことになろうかと思います。したがって障害のある子への指導はもちろんのことながら、そういった子とかかわっていく側の子どもたちへの指導も重要になります。また「心のバリアフリー」という視点で、障害がある子どもを見る目を教師一人一人が養うことも必要です。

システムはすばらしいと感じたので、今後はぜひ心が通ったものにしていっていただけると良いと感じました。

特別支援教育に限ったことではなく、教育全体がこういった体制で進められると良いと感じました。対処療法的なものでなく、予防的な取組が必要だと感じました。

2 教育委員の議会出席について

事務局説明

9月議会の中で、市議会でのやり取りを肌で感じてもらってそれを教育行政に生かしてほしいといったことから、教育委員長の本会議出席についての質問がありました。
他市の状況をご説明いたします。県内では近隣市で、6月議会で委員長答弁を行ったところがあります。政令市では、委員長が本会議中は出席しているようです。また教育委員就任時に議会出席を承知していただいた上でなっていただいているところもあります。

教育委員からの主な意見

議員も教育委員も「教育をよくしよう」という土台は一緒です。したがって、懇談などの場を設けて、建設的な議論をする場も大事かと思います。

この件については十分に協議した上で方向性を決めていきたいと思います。議会出席をするにあたって、仕事を持っておられる委員さんについては時間の制約もあります。また教育行政についての知識の幅も狭いということもあり、質問に備え、相当な勉強も必要であろうと思います。したがって、この件は本日、すぐに結論を出すということではなく、皆様からいろいろ意見をいただいた上で、後日、教育委員で協議して今後の方向性を決めていきたいと考えています。

情報発信元

教育部 教育総務課
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