定例教育委員会 平成23年10月25日

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ページ番号 1000750  更新日 2018年8月29日

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日時
平成23年10月25日(火曜) 午後5時30分から午後7時50分
場所
磐田市役所西庁舎 3階 特別会議室
出席委員
江間委員長 青島委員 田中委員 杉本委員 飯田教育長
出席職員
事務局長 教育総務課長 学校給食管理室長 学校教育課長
中央図書館長 文化財課長 学童保育等担当参事 特別支援教育等担当参事
市民活動推進課長 スポーツ振興室長 総務課長
傍聴人
0人

教育委員会が決定したもの(議決事項)

1 平成23年度磐田市一般会計補正予算(教育費関係)の要求について

(教育総務課長)
11月市議会に補正予算を上程する前に教育委員会関係部分について要求内容を説明させていただきます。歳入について。
「大規模地震対策等総合事業費補助金」は、豊浜小学校、竜洋東小学校に屋上まで上がれる避難階段をつくるための実施設計を今年度3月まで行おうとするものに対して県から3分の1の補助金を見込んで歳入に充てるものです。同じ内容で中学校分として福田中学校の避難階段設置の実施設計に係るものです。
「安心こども基金事業補助金」は県の「安心こども基金」に追加要望をするものです。幼稚園について空気清浄機を未設置の園について県に申請し、予算計上したものです。
「雇用保険料」については人件費に連動して派生するものです。
次に歳出です。
職員給与費、給料・手当・共済費とあるのは、当初予算と実際とを比較し、差を修正清算しようとするものです。
「小学校施設地震対策事業」は、豊浜小学校、竜洋東小学校の避難階段の実施設計に要する費用です。
「中学校施設地震対策事業」は福田中学校の避難階段の実施設計に要する経費です。
幼稚園施設管理事業(事務局分)は全額補助を見込んでいる空気清浄機250万強です。1台23,500円106部屋分です。既に磐田北幼稚園と豊田東幼稚園は全室設置済みですので、残る21園106室に1台ずつ設置していこうというものです。
災害復旧費の中で、文教施設災害復旧費を新たに設置して11月補正に計上します。公立学校施設災害復旧費は約3,000万円ですが、これは先日の台風15号による被害に対する公立学校施設の修繕等に要する経費です。

(文化財課長)
文化財課でも修繕料、手数料、工事請負費を計上しました。修繕料につきましては埋蔵文化財センター、旧見付学校の修繕です。手数料は国分寺他の倒木の処理です。工事請負費として旧見付学校・磐田文庫4,421千円を計上しました。これは緊急復旧に伴う復元工事です。これについては、国の補助金が7割、県の補助が1割、2割が市の負担です。それぞれの復旧を3月までに行っていく予定です。

(市民活動推進課長)
市民活動推進課につきましては、スポーツ施設、公民館等の社会教育施設の被害の補修に関する補正です。社会教育施設が修繕料では1,000万余、手数料で170万余です。委託料は福田屋内スポーツセンターの武道場の屋根の修繕実施設計委託です。総額では39,601千円です。

質疑・意見

Q 地震関連の学校設備の安全ということで3校の外階段設置ということで出ていますが、3校以外は次の対応になりますか。
A 第4次想定が出るまではこの3校の対応ということで進めたいと思います。
Q 第4次想定に関してはいつごろはっきりされるのですか。
A まだ、1年以上かかるのではないかと予測しております。
Q 浜松など、各市で独自に行っていますが。
A 今のところ、各自治体の判断で打てる手は打っています。
Q 想定は無いにしても国号150号線から南は対策を講じるということですか。
A 過去の津波の浸水域は、今は防波堤等によって浸水しないという被害想定になっていることは確かです。しかし、過去に浸水した所はやはり想定以上の津波が来れば浸水する可能性があるから全く基準はないですが、各自治体の判断で打てる手は打つというのが実態です。
Q 学校にライフジャケットの義務付けをすることは考えていますか。
A 現在はそこまで考えておりません。
Q 予算の地震対策の「設計委託料」が220万とありますが、これは2校分ですか。
A 豊浜小学校分70万円、竜洋東小学校分150万円です。それぞれ既にある階段が利用できるかどうかなどで変わってきます。
Q これはあくまで設計委託料ですか。
A はい。そうです。新たな耐震計算や、階段に重みがかかった時の地震の対応等、技術も、量もかかると聞いております。

審議の結果、本議案は承認されました。

2 磐田市部設置条例の一部を改正する条例の制定について

(総務課長)
平成24年度の組織機構について、子育て支援窓口の一元化という見直しを考えております。国においては包括的な子育ての支援制度として「子ども・子育て新システム」の検討が進められており、「幼稚園と保育園を一体化させた総合施設の創設の名称を『こども園』に統一する」などの中間報告が7月に取りまとめられているところです。このような将来の子ども施策を見据え、幼保一元化を前提として、就学前の子育て支援窓口を一元化することとして、教育委員会の幼稚園部門を市長部局に移管しようと考えています。施設整備、施設の統廃合等もございますし、教育委員会と市長部局の役割分担も考えて、スピーディに進めるには市長部局に幼稚園部門を持っていくのが良いという結論です。具体的には市長部局に幼稚園と保育園を所管する課を設置したいと考えております。
部設置条例は、部の分掌事務を定めているもので、今回の改正では、健康福祉部の分掌事務の中に「子育て支援に関する事項」というものを加えるというものです。現在の健康福祉部で対応している保育所、子どもへの手当てなどについては、「社会福祉に関する事項」ということになりますが、「子ども・子育て新システム」といった「こども園」など幅広い対応が考えられるということで、「子育て支援に関する事項」というものを設けるものです。
教育委員会の所管である幼稚園の関係については、市長部局に補助執行させるという形をとっていただくことになります。教育委員会の権限が移るわけではございませんので、部設置条例の中に幼稚園についての記載はいたしません。
今後、市の行政組織規則の改正を行い、課の事務分掌を定めてまいります。市長部局で担当する課として「子育て支援課」がありますが、そちらを「こども課」にし、その中に幼保一元化を進める課内室を設ける予定です。
補助執行の関係につきましては教育委員会規則のほうで改正をお願いするようになります。今回は11月議会に「部設置条例」ということで「子育て支援に関する事項」というものを健康福祉部に設けさせていただく、その下に幼保一元化等を前提とした子育て支援窓口の一元化ということで「こども課」という課を設置して、幼保一元化等の関係を対応していくということです。教育委員会のご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

質疑・意見

Q 教育委員会が手続き上やることは、どのようなことがありますか。
A 年度末までに、「教育委員会の事務を市長に補助執行させる」という項目の中に現在すでに文化、スポーツ、社会教育などすでに補助執行しておりますので、1項追加する必要があります。それにより、青少年健全育成の関係、スポーツの関係も市長部局に補助執行させておりますので制度的には同じものになります。教育委員会と完全に無縁になるわけではありません。あくまで幼稚園は学校教育法で定める学校の一部ですので、教育委員会の中に幼児教育の担当を置き、逆に健康福祉部に教育委員会に話せる人材を置いておくことは必要と考えているところです。
Q 幼稚園の教職員の方が、業務が変わったり、動きが変わったりすることはありますか。
A 幼稚園が無くなるわけではないものですから、主任、園長ぐらいになると我々との具体的な連絡調整というものが発生しますので、変わってくることは確かですが、一般の職員や保護者さん、子どもさんは今までと違いを感じることはないのではないかと思います。ただ、今後何も変わらないという意味ではなく、幼保をより連携していく必要があるということを、ご理解いただけたらと思っています。
Q 幼保一元化について、健康福祉部に入るのはなぜですか。
A 子育ての関係をまとめるというイメージが強いです。幼保一元化ということで幼稚園と保育所を一緒にしようという「子ども・子育て新システム」という流れでやっております。現在も健康福祉部が保育所から子ども手当等をやっておりますので、その保育と幼児教育の部分が一緒になるという感じです。
Q 子育て支援だけではなく幼稚園の持つ教育の部分という面ではしっかり教育委員会が関わっていくということになるわけですか。
A 小学校へ入る前の3歳4歳5歳の幼稚園の子も保育園の子も同じような教育がなされているというのが理想です。

審議の結果、本議案は承認されました。

各課から報告したもの(報告事項)

(1)市民活動推進課

天平のまち公の施設改修事業について

(市民活動推進課長)
天平のまち公の施設は合併前の磐田市がJR磐田駅周辺の活性化と市街地再開発事業の推進を目的として設置したものですが、近年利用率の低迷等により平成23年1月、新たに見直し方針が公表されました。現在の4施設のうち「子育て支援施設」を除く3施設「磐田スポーツ交流プラザ」「磐田市民ギャラリー」「磐田駅前市政情報コーナー」については平成23年12月29日から廃止することとして、先の教育委員会に報告させていただき、9月議会におきまして関係条例の廃止を行いました。
廃止される3施設の空きスペースの整備方針は「憩い・ふれあい・学びの拠点づくり」をコンセプトとして、落ち着いた雰囲気で居心地の良いくつろぎスペースなどの整備方針のイメージを創出できるような施設にしていきたいと考えています。地域人材活用、中高生の学習支援、公共交通機関の待合場所といった機能を持たせていきたいと考えております。
現行の「スポーツ交流プラザ」と「市政情報コーナー」の部分が「くつろぎ憩いコーナー」、「ふれあい交流コーナー」というスペースになります。「磐田市民ギャラリー」は「学習室」となります。なお「市政情報コーナー」で行っておりました住民票、戸籍の交付につきましては、そのまま文化振興センターへ移行することになります。「磐田市民ギャラリー」の機能は豊田支所の2階のフロアへ移転するとことになります。
今後の整備スケジュールですが、施設改修関係について11月補正予算に計上し、1月から3月に改修を行いたいと思います。机、いす、書架等の備品についても1月から3月に準備します。施設の開設時間、管理運営の方法等につきましては年内を目途に決定し、2月議会へこの施設の管理運営の条例を上程したいと考えています。施設の共用開始は来年の5月を予定しています。

質疑・意見

Q 所管は決まっていますか。
A これまで、この施設の活用方針につきましては企画部政策企画課で担当してまいりましたが、今回の11月補正予算から市民部市民活動推進課が担当することとなりました。
Q 子どもが使うというということで、市民部ですが教育委員会に報告していただいたということですか。
A 駅前の賑わいづくりというものが主な目的となっております。教育的な施設ではありますが、社会教育施設の位置づけはしないということです。
Q 何時から何時まで使用できますか。
A 開施設日は、年末年始の6日間を除いてオープンです。時間的には、平日は午前9時頃から19時を予定しています。土日は9時から18時を予定しています。
Q 高校生などが学習室を利用したいという希望が多いようですが、1人がずっとそこを使っていてもいいようにするのですか。
A 夏休み、冬休みはそういう状況も考えられますので、運営方法は今後の課題としていきます。
Q 将来的にもう少し学習室が増えていくということはありますか。
A 今後、学習室が手狭で、需要があるということであれば可能性はあろうかと思います。
Q 軽食ですが、今のところは自動販売機だけと考えていますか。
A 経費はかけず、人の配置も必要最小限にしていきたいと考えています。
Q 改装経費はどれくらいかかりますか。
A 工事費の概算が1,430万円程、備品が1,090万円。合計で2,520万円です。
Q もう少し学習室を増やしたいのではありませんか。
A 学習室がもし人で溢れた場合は、「くつろぎ憩いコーナー」の窓際にカウンター席があり、個人に仕切れる構造になっておりますので、そちらにご案内するということを予定しております。
Q 自転車置き場はありますか。
A 現在の天平のまちの東側に100台くらい止められるスペースがあるので整備し、駐輪場を確保していきたいと考えています。

(2)スポーツ振興室

天平のまち公の施設等利用者の駐車料金助成要綱の一部改正について

(スポーツ振興室長)
天平のまち公の施設の中の「市政情報コーナー」「スポーツ交流プラザ」「市民ギャラリー」が平成23年12月29日から閉館するために、天平のまち公の施設等利用者の駐車料金助成要綱の一部を改正するものです。当要綱のうちこの3施設の部分にかかわる文言を削除しました。なお「磐田市子育て支援総合センター」に関する部分は継続いたします。

質疑・意見

なし

(3)教育総務課

月例報告について

(教育総務課長)
実施済み事業について
幼稚園の来年度の入園募集を締め切りました。定員を越える希望者があった園について10月18日と20日に1次抽選を行いました。抽選からはずれた皆さんについては2次募集の願書受付をしております。
今後の予定事業について
教育委員会訪問を教育委員の皆さんにお願いをしておりますが、今週で終わる予定です。

質疑・意見

なし

(4)学校給食管理室

月例報告について

(学校給食管理室長)
予定事業として、11月11日(金曜)正午から第2回磐田市立学校給食運営委員会を大原学校給食センターで行います。正午から行うのは試食を行うためです。内容につきましては報告が1件「23年4月から9月までの栄養摂取状況と喫食の状況」、議案が2件「平成24年度の給食実施日数」及び「給食費」に関して審議をしていただく予定です。
今月の初めに、伊豆の国市産、伊豆市産の乾燥しいたけの放射能汚染ということが出てまいりました。学校給食での使用はありません。主に九州産あるいは浜松市(天竜)産が磐田市では使われています。それぞれ中卸業者が独自に放射能検査をやっており、いずれもヨウ素、セシウムとも検出されなかったという報告をいただいております。各学校にも「検出されていない」という報告をさせていただきました。

質疑・意見

なし

(5)学校教育課

月例報告について

(学校教育課長)
実施済み事業について
「小中一貫教育検討会議」を行いました。
「教育支援研修会」を行いました。
「専門家チーム会議」を行いました。
実施予定事業として、「教育支援」及び「コンピュータ教育」「主幹及び教務主任の研修会」が予定されています。

質疑・意見

Q 支援員が必要な子が年々増えているという話があります。小さい時はどうだったかなど、なぜ支援が必要になるかというのを探りたいと思いますが。
A 特別支援教育が教育界に提起されて何年か経ち、教師または保育している方々が子どもを見る目がかなり分析的にとらえることができるようになったので、特別な支援が必要な子どもが表面化してきて人数が増えたということもあると思います。分析をさらに進めて、現在困り感がある子をできる限りサポートしていくことが重要です。
Q 現在小中学校で支援が必要な子が、保育園や幼稚園でどうだったかという調査ができないかと思うのですが。
A 全国的にも増える傾向にあるそうですから、保育園、幼稚園でも、学校へ行く前の段階で見立てをし、早く医療にかかわらせることを充実させなければいけないと思います。早い段階で医療と結び付けるシステムを充実させなければいけないと思います。

  • 親としては、隠しておきたいとか特別支援学級へはまずは入れたくないという気持ちがあると思います。そういう気持ちをだんだん無くすような手立てを考えないといけないと思います。
  • それは、幼児の問題だけでなく、大人の社会、企業の中でもメンタルケアに対して特別視するのではなくて、ちょっとおかしいと思う時には、病院にかかって、指導を受け、ケアしないとだめですね。そういう社会になってきていると思います。
  • 何か月検診といった検診の機会をつくれば、自然な形でお医者さんの診断を仰ぐことができると思います。
  • 早く対応すれば良くなるなど先のことが見えないといけない。親が追いやられるようになってはいけない。
  • 昔は単に騒がしい子と見られていた子に対して、病気を持った子だと認識してほしいということを研修しました。その時に初めてADHDとかLD、アスペルガーという言葉を教えていただきました。温かい見守りを保護者の方もしてほしいということを言われました。
  • 精神的な疾患も他の病気と同じだという受け止め方ができるように、発達支援センターも発信をしていくことが大事なことと思います。乳幼児期の早期発見ということで全戸訪問をしておりますし、母子手帳発行の段階から保健師とのやりとりもしております。磐田市全体で医療もつながったようなコンセプトのものがあると違ってくるかもしれません。
  • 言葉も代えた方がいいかもしれませんね。
  • 特別支援というのも特別という言葉がひっかかってくるのかもしれません。

(6)中央図書館

月例報告について

(中央図書館長)
実施済み事業について
「中東遠地区図書館連絡会」を10月18日に森町立図書館にて開催いたしました。6市町の図書館関係者で情報交換しました。
「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」が本年8月30日に公布、施行され、図書館法15条に規定されている「図書館協議会の任命」の基準が条例委任となります。図書館法15条に「図書館協議会の委員は学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者、並びに学識経験者であるもの」と規定されております。それが今度は条例で決めなさいということになりました。それに伴う文部科学省令が今後公布されます。今後、磐田市立図書館条例の一部改正を行う予定で、教育委員会の議案としてあげさせていただきます。選任の基準につきましては従来どおりですが、法から条例へと変わってきております。
予定事業について
今後、秋の読書週間、芸術の秋にふさわしく、中央図書館をはじめとして各図書館で各種イベントや展示会を予定しております。

質疑・意見

なし

(7)文化財課

月例報告について

(文化財課長)
予定事業について、10月30日、今年度2回目の文化財めぐりウォークを開催します。今回は豊岡獅子ヶ鼻公園周辺を散策いたします。従来の文化財ウォークは地域の文化財を見るのが目的でしたが、今年は地域の産業、あるいは人とのふれあいを盛り込み「地域まるごと見て歩き」を目的としております。

質疑・意見

  • ここだけタイムトンネルに入って、忘れかけた故郷が残っているような地域ですね。
  • 敷地で出土した銅鐸の実物大の写真を庁舎にも飾りたいですね。素晴らしい物ですから。

Q この銅鐸は、どれくらいの大きさですか。
A 40~50㎝です。この銅鐸は三遠式銅鐸と言います。畿内で出ているのは近畿式です。
Q 文化財めぐりウォークはどれくらい人が集まりましたか。
A 申込みが49人です。こんなに集まったのは初めてです。

情報発信元

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