定例教育委員会 平成24年12月20日
- 日時
- 平成24年12月20日(木曜) 午後3時から午後6時50分
- 場所
- 磐田市役所西庁舎 3階 特別会議室
- 出席委員
- 江間委員長 杉本委員 青島委員 田中委員 飯田教育長
- 出席職員
- 事務局長 教育総務課長 学校給食管理室長 学校教育課長 中央図書館長
文化財課長 学童保育等担当参事 こども課長 - 傍聴人
- 0人
各課から報告したもの(報告事項)
(1)教育総務課
月例報告
(教育総務課長)
実施済事業ですが、12月13日、袋井特別支援学校磐田見付分校の見学をいたしました。これは、実際の作業学習を見学して、今後の障害者雇用を進める際の参考として、実際にその現場を視察させていただきました。
本市の今の障害者雇用の状況ですが、法定雇用率が2.1%、これにつきましては基準をクリアしている状況です。今後も、この率を維持してまいります。
今後の予定では、福田中学校と神明中学校の武道場が12月末、2月末にそれぞれ完成する予定です。お手元に現在の進捗状況を配布させていただきました。福田中学校の武道場については、1月9日に完成式典・セレモニーを行う予定でおりますので報告をさせていただきます。
質疑・意見
ただ今、障害者雇用の報告がありましたが、浜松城北工業高校内に浜松特別支援学校の高等部(城北分校)があり、そこの1年生の生徒が私の勤めている会社に見学にいらっしゃいました。礼儀も正しく、真剣にメモを取って聞いてくださり、このような生徒だったら一生懸命働いてくれるのではないかという感じを受けました。当日は、浜松市の障害者雇用の担当者や教育委員会の方も一緒に同行され、見学されていました。
以上、報告です。
(2)学校給食管理室
月例報告
(学校給食管理室長)
重点事項の予定事業の中で、アレルギー対応ワーキング委員会を引き続き実施していく予定をしております。今年度2学期から一部でアレルギー対応の給食を提供しておりますが、その反省と栄養士がいない学校、あるいは豊田、豊岡の給食センターでの対応について今後検討するために、アレルギー対応ワーキング委員会を継続して実施していくということで、1月10日に予定をしております。
質疑・意見
なし
(3)学校教育課(学校教育課長)
月例報告
実施済事業の中で第3回就学指導委員会について、今年度4回行っておりますが、52名の審査を行いました。例年難しいケースが増加しています。
次に、実施予定事業の特別支援連携協議会についてです。発達支援センター「はあと」では、子ども達の記録を記す「いろはノート」を持っています。これを特別支援が必要な児童生徒、発達障害等を持つ児童生徒に対する個別の教育支援計画とつなげていくということです。今、就学前の子どもも含めて、どのようにサポートしていくのかは重要な問題であり、こども課と連携を取りながら、もう少し具体的につなげていけたらと思っているところです。
質疑・意見
なし
(4)中央図書館
平成24年度豊田図書館資料点検期間(休館)について
(中央図書館長)
教育委員会告示ですが、磐田市立図書館条例第5条の規定により、豊田図書館の資料点検期間を平成25年2月19日(火曜日)から2月22日(金曜日)までの4日間を定めるものであります。
利用者の利便性を高めるため、資料点検期間を短縮しています。よろしくお願いします。
なお、中央図書館につきましては、天井耐震改修工事の足場が先週12月10日(月曜日)に撤去されましたので、11日(火曜日)から資料点検を実施し、不明図書につきましては340点ほどありました。現在、再チェックをしているところであります。告示につきましては、以上でございます。
月例報告
(中央図書館長)
次に、月例報告の実施済主要事業ですが、中央図書館天井耐震改修工事につきましては、先週に工事が終了し、工事検査は明日12月21日を予定しております。問題がなければ、来週の12月25日(火曜日)から1階開架室を開放していきたいと考えております。
なお、2階施設につきましては、空調設備更新工事に伴う試験調整のため、年内は使用できません。来年1月4日(金曜日)からは、全面開館を予定しています。最近の入館者は日々300人前後でありました。
次に、「子ども読書講演会」につきましては、重点事項に記載してありますが、市村講師から、絵本の中の親子や家庭の姿を通して、現代家族の変化や望ましい家庭像を講師の経験を交えながら分かりやすく語っていただきました。絵本には、様々な家庭が登場し、父親の育児、兄弟の誕生の葛藤、家族で困難に立ち向かう姿など、家族の大切さが込められており、職員も再確認させていただきました。なお、整理券配布数は100枚ほどで、受講者は44名でした。今回を踏まえてPRや配布方法等を検討していきます。
次に、福田図書館の「本のリサイクル市」につきましては、市民からの提供を含めたリサイクル出品点数は3,431点、入場者数は167人、払出点数は1,227点でありました。残数2,204点は中央図書館が預かり、来年度のリサイクル市に活用していきます。
また、11月3日豊田図書館の本のリサイクル市につきましては、出品点数は5,000点、入場者数は246人、払出点数は2,193点、残数2,807点は次回へ回していきます。
次に、実施事業の予定では、記載のとおりで、入館者を図書館利用の増進につなげていきたいと考えます。以上、よろしくお願いします。
質疑・意見
なし
(5)文化財課
月例報告
(文化財課長)
実施済事業ですが、寺田家の住宅と倉庫が、登録有形文化財として答申がありましたので、ご紹介します。
場所は、福田になりますが、裏面の地図をご覧ください。福田図書館の西側の道を南下した150号線のすぐ南側になります。「国道150号」と書いてある場所が、中華料理屋になります。150号に面した中華料理屋の西側にあたります。
寺田家は現在の当主の先々代が、大正7年に織物業を興し、最盛期には北遠からの女子工員用の寄宿舎まで建てられたほど栄えたようです。現在残っている建物は、主屋と倉庫の2棟になります。
主屋は、木造2階建、瓦葺切妻造りに洋館が付けられた、いわゆる「洋館付住宅」と呼ばれるもので、大正から昭和初期に好んで建てられましたが、県内で残っている例は少ないということです。洋館部分の外壁は塗り替えられています。棟札には昭和12年とあります。
倉庫は、木造平屋建て瓦葺切妻造りで、外壁は下見板張りとなっています。外観は当初の姿を残しているようですが、はっきりした建築年代はわからず、昭和前期(戦前)といわれています。倉庫につきましては、愛称「ドルチェ倉庫」と呼ばれていまして、音楽の演奏会などの催し物がここで行われております。
今回の2件を含めまして市内の登録有形文化財は、全てで6箇所になりました。
質疑・意見
- この家は住んでいますか。
- はい、住んでおります。
教育委員会で協議したもの(協議事項)
平成25年度「磐田の教育(概要版)」について
(教育総務課)
お手元にA4表裏「平成25年度版『磐田の教育(概要版)』発行について」というものが配布されていると思いますが、それを使いながらご説明いたします。
この概要版につきましては24年度から始めましたが、従来8月に発行している「磐田の教育」の「概要版」として年度当初に教育委員会の目標や方針、方針別主要施策を盛り込んで、できるだけ早期に主要施策を学校や幼稚園の現場の方々に周知していくと同時にホームページへの掲載や図書館、公民館等で一般市民の方々にもお読みいただくように対応してきたものです。平成25年度につきましても同様の発行方針で取り組みたいと考えておりますので、主要な部分を説明させていただきます。
本日ご意見を伺いたいのは、これから提案させていただきます「編集方針案」「目標案」「教育施策方針案」の3点でございます。
編集の基本的な方針としましては、この概要版につきましては平成24年度から導入したということで、原則として平成24年度と同様とし、個々の内容の更新を図っていきたいという前提で考えているところです。
次に、磐田市教育委員会の目標につきましては「ふるさとを愛し、未来をひらく、心豊かな磐田市民」を引き続いて磐田市教育委員会の目標案として提案させていただきます。
次に、主な教育施策につきましても、方針1「子どもの『生きる力』(知・徳・体のバランスのとれた力)を育みます。」、方針2「子どもの成長を支える『地域力』をさらに活用します。」、方針3「市民が活用しやすい『学びの場や環境』を整備します。」この3点を方針案として提案させていただきます。
この基本的な編集方針案、磐田市教育委員会の目標案、教育施策方針案をご協議いただき、ご承認いただきましたら具体的な施策の内容等を今後作成し、1月の定例教育委員会で内容のご協議をいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質疑・意見
- 参考の部分は、これまでの経緯ということですか。
- そうです。「主な教育施策方針」は今申し上げたものが来年度の提案ですが、24年度は22・23年度と同じ内容でした。それから20・21年度という形で17年度以降の主な教育施策方針を参考に掲載させていただきました。
- 目標、方針は去年と全く同じということですね。
- はい。同じ形でいきたいという提案です。
- ここでの議論はそうないですよね。その後の1月の定例会で色々な原稿があがってきてという感じですね。
- この教育委員会の基本方針や施策に基づいて個々の中身を、来年のものを作っていきますから、実際の細かい部分は1月の定例会の中でご協議いただくことになります。基本的な土台を決めてそれに乗せていくという形になりますから。
- 方針の中で「新たに何か」といったご意見はあったのでしょうか。
- 大きな柱については過去に平成20年度からあります。その中で表現をより分かりやすくするとか、ある程度整備できたものについてはさらに目標を上げるなど部分的には変更はありましたが、基本的な部分で「生きる力」、それを支える「地域力」、そして「学びの場」という大きな柱は変わっていないと思います。表現の仕方が若干年度によって、「ここをこうしたらより分かりやすくなるのではないか」というものを表してきたという過程はありますが、基本的な部分としては同じで、24年度に若干変えていますので、これをさらに一年積み上げていきたいというものです。事務局としては過去のものを含めながら議論した中で、もう一年これでいったらどうかという提案をさせていただきたいということです。
- いずれにしても、これが基本になって次のステップのものが出てくるものですから、ここをしっかりと皆さんで確認しておく必要があるのではないかと思います。
- これは概要版の発行についてですよね。
- 「磐田の教育(概要版)」のことですよね。
- 概要版の中に主要な目標などが入ってきますので、そこを押さえていくということです。
- でも、これは「磐田の教育」にそのまま使いますよね。
- (今年度の)概要版には一昨年度の「3.11」を受けた形で防災の関係を載せました。まだ載せてもいいかなという感じがします。今度の概要版にも載せてもいいかなと。
- 私は方針1の「生きる力」というのが、今の防災の話もありますが、この間「家庭防災」ということで自治会長さんとお話しさせていただいた、自ら自分を守る力ということですね。これは防災だけじゃなく交通事故もそうだし、病気もそうだし、精神的な「いじめ」だとかそういったものに対しても自分を守る力、そういったものが生まれてくるような時代の中で感じています。表現はこれに付け加えるとかじゃないですけれども、やはりそういうものが今度の概要版に含まれてくるといいなと思います。
- 「知・徳・体のバランスのとれた力」プラス「本当に生きる力」、、。
- フィジカル的にも生きる力ということですね。精神もそうだし。
- そういうものも少し考えながら、、。
- そうですね、また次回で結構ですから。
- では、これについてはこのことで進めていただくということでよろしいでしょうか。
教育委員会が決定したもの(議決事項)
(1)磐田市立豊岡東小学校及び磐田市立豊岡北小学校並びに磐田市立豊岡東幼稚園及び磐田市立豊岡北幼稚園の統合の方針決定について」
(教育総務課長)
事前にかなりの資料でしたが、いくつか配布させていただきました。その案を含めまして本日は流れとして議案の次に添付しましたが、小学校、幼稚園の統合の方針の考え方の根拠等で、小学校、幼稚園の順でご説明させていただきます。
次に、お手元にA3の評価シートを添付しました。判断をする部分で各観点を何点か設けました。小学校については11項目、幼稚園につきましては8項目ですが、それぞれの観点から実態とその実態から判断する考え方を項目ごとに説明をさせていただきます。
1項目ずつ評価をして、統合を可と考える実態かどうかという視点でご協議をいただいて、小学校、幼稚園の順でお願いできればと思います。
最後に、総合的にご協議いただき全体としての検証確認ということで進めていきたいと思います。
まず、はじめに方針とその根拠等を小学校から説明していきます。
「磐田市立豊岡東小学校及び磐田市立豊岡北小学校並びに磐田市立豊岡東幼稚園及び磐田市立豊岡北幼稚園の統合の方針について別紙のとおり定めるものとする」という議案ですが、小学校の方から申し上げます。
(1)方針です。磐田市立豊岡東小学校における急激な児童数減少による複式学級や極めて少ない児童数の学級を解消するため、1 磐田市立豊岡東小学校と磐田市立豊岡北小学校を統合します。2 統合後の学校は磐田市立豊岡北小学校を使用し、磐田市立豊岡東小学校は閉校します。3 統合は、平成26年4月1日とします。
この方針の根拠としまして、1点目ですが、学校設置者としての市の責務としての判断です。
義務教育の小・中学校は、集団での学習や社会性の育成の観点から、一定規模の児童・生徒数による集団生活が必要と考えます。義務教育における望ましい教育環境として、複式学級や極めて少ない児童数の学級を解消していくことは、学校設置者としての市の責務と考えております。
2番目に学校規模です。豊岡東小学校の児童数は、平成8年度を100(この時は児童数104人でした)とした場合、平成24年度は率として38.5、児童数は40人と減少しております。
複式学級につきましては、平成16年度から平成22年度までは1学級、23年度・24年度は2学級となっています。今後も25年度・26年度は2学級、27年度も1学級が複式となる見込みであります。学校教育法施行規則に定める標準学校規模は、小学校では12学級から18学級とされています。また、文部科学省の分類におきましては、現在の豊岡東小学校の学級数は4ですが、過少規模となっています。
複式学級や極めて少ない児童数の状況は、学校教育の観点から判断したとき児童にとって好ましい教育環境とは言えず、これを早期に解消する必要がある。これが、二つ目の根拠であります。
3点目、地域・保護者の関係ですが、まず地域の方から申し上げます。
平成23年度は、豊岡東地区協議会総会、理事会等におきまして、6回にわたり協議されました。その中では、市教育委員会が出席して説明する場もありまして、平成25年4月1日統合を提案しております。また、豊岡地区市政懇談会、豊岡東地区自治会説明会におきまして、市教育委員会の考え方を説明し、意見交換を行いました。
そして、豊岡東地区協議会理事会における協議結果として、平成24年3月29日に「去る、2月26日の東地区協議会において最終協議をした結果、平成25年4月1日の統合については、地域の合意形成までの時間が短く、周知徹底を図るためには1年延長し、平成26年4月1日に統合を目指すことを議決しましたので報告します。」という統廃合についてのご報告が、自治会連合会豊岡支部東地区長から教育長宛て提出されました。
それから、もう一点保護者の方の関係です。平成23年度は、豊岡東小学校及び豊岡北小学校PTA役員への説明のほか、豊岡東小学校保護者との意見交換を2回実施いたしました。平成24年度は、教育委員会の基本的考え方を含めまして、幼稚園・小学校の保護者からの意見・要望等への回答説明会を6回にわたり実施しました。
豊岡東小学校の一部保護者の方からは、市長宛てに統合延期の請願書が提出されました。また、保護者会では統廃合しないという決議もされておりますが、その話し合いの過程におきましては、複式学級は好ましくないという意見も出されているということがあります。
これらを根拠にいたしまして、先ほど(1)で申し上げました考え方・方針を提案させていただきます。
それから、今後の統合までのスケジュールをどのように考えているかという点でございますが、スケジュールにつきましては、4ページにありますスケジュール表のとおりです。これにつきましては、従前の経過説明の中で添付しているものと同様でございます。
それから、2 の統合準備委員会につきましては、平成25年度は「統合準備委員会」を設置しまして、両校代表者の話し合いによる統合準備を進めてまいります。統合準備委員会の詳細につきましては、スケジュール表の裏面に参考資料として添付しました。これにつきましても、経過報告の中で説明させていただいたものと同様でございます。
それから、3 として事前交流ですが、平成25年度は両校の児童や保護者の事前交流の場を設けてまいります。また、教員の相互研修も行ってまいります。
このようなスケジュールですが、方針並びにその根拠として、今申し上げました内容を提案させていただきます。
小学校につきましては以上です。
(こども課長)
続けて幼稚園の説明をいたします。
まず、方針でございますが、豊岡東幼稚園につきましても、極めて少ない園児数でございますので、この園及び学級を解消するために、1 磐田市立豊岡東幼稚園と磐田市立豊岡北幼稚園を統合する。2 統合後の幼稚園は磐田市立豊岡北幼稚園を使用し、磐田市立豊岡東幼稚園は閉園する。3 統合の時期は、平成26年4月1日とするものでございます。
(2)この方針の根拠でございますが、園の規模、学級の規模から申し上げます。
振興計画においても、適正な学級規模や幼稚園規模を設定して、望ましい集団活動ができる環境づくりを行うことが明記されておりまして、これを私どもも常に目指している訳ですが、豊岡東幼稚園につきましては、10年以上にわたり恒常的に園児数が15人前後でございまして、学級規模においても各クラス園児数が5人前後で推移している状況であります。保育現場の実践の検証からも、1学級の園児数は10人程度以上が望ましく、学級内に3から4人の小集団が3グループ以上編成されて、3歳・4歳・5歳の3学年の合計が30人程度以上となることが、幼児教育上望ましいと考えております。したがいまして、早期に極小園を解消する必要があると考えております。
次に、地域・保護者の考え方でございます。地域につきましては、先ほど小学校の方で説明がありましたとおりでございます。
保護者への対応ですけれども、平成23年度につきましては、豊岡東幼稚園及び豊岡北幼稚園のPTA役員への説明会及び豊岡東幼稚園保護者への説明会を開催しております。
平成24年度につきましては、豊岡東幼稚園の保護者との懇談会を3回行っております。それ以外にも豊岡北幼稚園のPTA役員との懇談会を1回実施しております。あとは、小学校の中でも説明がありましたけれども、秋に幼・小合同の意見交換を行っていることを付け加えさせていただきます。
この懇談会の中からの考察でございますが、豊岡東幼稚園の保護者からは、今年度は園児の交流が活発に行われているので、北幼稚園の園舎や園児に慣れてきていることを実感しているなどの声をいただいております。交流は本年度12月までに10回行い、年明けからはまだ3回予定しておりますので、計13回となります。
それから、保護者同士の交流が始まりまして、家庭教育学級を合同で開催したりとか、同じ講師を招いて様々なイベントを行ったりとか、PTA同士のバザーを行ったりしています。したがいまして、顔が見える関係づくりができてきていて、不安が少なくなってきている環境のお話しが寄せられています。
加えまして、豊岡北幼稚園の保護者からは、統合についての抵抗感や不安は全くないと伺っておりまして、豊岡東幼稚園の保護者の、子どもよりも親の不安がきっと大きいだろうからこの不安払拭に自分たちも役立ちたいからという応援メッセージもいただいております。
それから、豊岡東幼稚園の保護者の方からのご意見としまして、小学校と一緒の統合時期を希望しております。
それから、平成26年4月の統合を目途にしておりますが、全体的に特段の異論はないと、受け入れる準備をみんなでがんばっていますという意見をいただいております。
3番の統合までのスケジュールでございますが、方針がしっかり決定されてから2月くらいには両園の教諭、両園の新旧PTA代表によるスケジュールづくりを行ってまいりたいと思っております。また、豊岡東幼稚園の入園予定児の保護者への説明会も予定しております。
それから、統合準備委員会を立ち上げ、両園の代表者の意見を取り入れて統合準備を進めてまいります。
4月以降になりましてからは、園児、保護者の交流の充実を今年度以上に行ってまいりたいと思っております。小学校と同様に教員の相互研修、打合せも充実したいと思います。
こども課としては、小学校に合わせ、例規審査、教育委員会、議会、県の関係機関への廃止の届出とか受理など、同じ歩調で行っていきたいと思っております。
その他は、スケジュールに沿って両園足並み揃えて手を携えて行っていきたいと思っております。
協議
(教育総務課長)
今、申し上げたことがそれぞれの方針、その根拠、今後のスケジュールの提案でございます。これに至った部分をA3のシートにてお配りいたしました。冒頭申し上げましたようにそれぞれ小学校につきましては11の観点、幼稚園につきましては8つの観点に基づいて、事務局でいろいろ検討いたしまして提案をさせていただきました。改めて教育委員の皆さんにも同一観点からご協議いただき判断をお願いするという意味でA3の評価シートにより進めていただきたいと思います。
- 先に方針についてご意見がありましたら、お聞きしたいと思います。方針、根拠、スケジュールについてどうですか。幼稚園は、PTA同士が既に交流をされているということですね。小学校については、まだそこまでできていないですか。
- 前年度に年間の学習編成カリキュラムを作成しますので、制約されてしまうことがありますが、学期毎に1回程度くらいの交流になります。統合前年度には、保護者の方々の交流を行うよう説明会の中で話しています。24年度については、保護者同士が学校保健委員会等で顔合わせをしていますが、教育委員会の事務局が公式に行った事業はありません。
- そこが幼稚園と小学校の保護者の温度差があるということですか。
- 交流会ができるくらいになれば、良い話しかもしれませんが。
- 幼稚園の保護者については、統合に対しての抵抗感や不安は全くなく、自分たちも役立ちたいという応援メッセージもいただいていると伺いました。幼稚園の保護者がここまで交流されているのであれば、来年度の新入園者は豊岡北幼稚園に入園しても良いくらいに感じます。幼稚園の子どもたちもこれだけ仲良くしていれば、来年度豊岡東幼稚園から豊岡東小学校に入学される新1年生は豊岡北小学校に入学しても、全く抵抗がないように感じました。
- 市では通学区域が定められており、特殊な事情を認めるようなこともあるのですが、その中でイレギュラーな場面は想定していないことがあります。実は今まで協議している中で保護者から同じようなご意見もいただいたことがあります。
- 26年度に統合するとすれば、新入園や新入学は豊岡北小学校に入れさせたいという意見は当然でてくると思います。
- その点も先ほど申し上げたように、イレギュラーばかりではいけないので土台の部分としてはこのようなものがありますと回答してご理解をいただいた経緯はあります。
- 現状、豊岡東幼稚園は1つの学年が5名程度で全学年では15名ほどであります。望みとしては1学年平均10名で30人規模というところだと思います。今回11月28日の市長宛て請願書を見ますと、平成28年度をもって卒業する人数がある程度解消される見方については、数字としてどのような状況にあるのか教えていただけますか。
- そこまでの人口動態をはっきりと推定できていません。保護者からの情報に信憑性があるのかどうかというところです。
- 園児の場合は、地元の幼稚園に通う場合と保育園に通う場合とがあるので、子どもがいるからと言ってその人数が全て幼稚園に入るとは限らないので読めないところがあります。
- 現在の豊岡東地区においても保育園に通っている方もいますし、また豊岡北幼稚園に通っている方もいます。ですから少し読めないところがあります。そこに住んでいる方が全て豊岡東幼稚園に通うことになるということかもしれませんが。
- 反対保護者一同ということで、この資料がどういう根拠をもってデータを出しているのかわかりませんが、小規模特認校の対象児童数が28年度をもって増加に転ずるのではないかというようにも読み取れるのですが。
- 今の小規模特認校というのは現在行っている学区外からの通学を認めておりますので、その関係の児童が豊岡東小学校に入学して学年が上がって、この表現ですと28年度で卒業するからそこまでは統合を延ばしてもらえないかという主旨で請願書が出されていると考えます。その後に人数が増えるという意味ではなくて、せっかく学区を越えて豊岡東小学校に通っている児童が卒業するまで延ばしてもらえないかという意味だと思います。
- 委員がおっしゃるのは、幼稚園児の人数ですか。
- 幼稚園の人数が今後5年、10年の中でどのような変化をたどるのかということが、地元の方からみるともう少し増加傾向にあるのではと、特認校も含めて市が努力してないのではないかというこれまでの議事録の中にあったような気がしますが。せっかく良い案を出したのだから、しかし、そこまではできませんということも書いてありました。それはそれで良いことだと思います。
- 基本的には28年は、小規模特認校制度で入った児童が卒業する年になりますが、実際には27年度で卒業していくことになります。
- 請願書の内容だけでなく代表者から付帯事項として文書にはないですが、口頭で何か言われたことはないですか。要するに、ここで言い切っていますね。豊岡東地区の協議会においては、既に決定して26年4月1日に統合を目指すことを議決しました。但し、その1年間においてどのような努力と、どのようなことをしてということがあったのではないかと思いますが。
- それは、3月29日に豊岡東地区協議会から出された内容のお話しですか。
- 平成24年3月29日において提出された議決報告です。25年4月1日の統合については時間が短くて周知徹底が無理だから1年延長し、26年4月1日に統合を延ばすことを議決しましたので報告します。但し、の部分が口頭なのでわかりませんが、言葉であったのではないのですか。
- 3月29日に出された地区協議会からの報告の中で、地域の意見や要望を取りまとめた資料を添付しましたので、ご配慮いただけますようお願いしますというものが付いています。地域の中でいろいろな意見が出されたものが資料としてありますので、その部分について今年度保護者の皆さんと数回にわたって協議してきたことになります。
- 添付した資料に対してご配慮していただけないでしょうか、ということに対してこの1年掛けて取り組んできた協議会や会合の場が実績になるのですか。
- ただ28日の資料を読むと、協議会と保護者とのコンセンサスが取れていないという感じを持ちましたが。そのような状況が今あるということですね。
- 自治会連合会が議決しましたのでと言い切って出された事が不思議に思われます。会合を何度も行い、これだけの努力を教育委員会がしてきているわけですよね。だから、皆さんの意見はこうだったからそれを要望しますというような提出の仕方なら納得できるのですが、ということではないですか。
- 方針としては、26年4月に統合することで良いのです。協議会としても公式な協議の場ですから、豊岡東地区の協議会が言い切っていることは良いのですが、その後に付帯事項並びに配慮してくださいという部分を我々事務局側としてどれだけ実績が積めたかというものを持っておけば、それは説明がつくと理解しています。
- 保護者の方への説明の会議に出た時に反対される方がいて、事務局側にいろいろと意見をおっしゃるわけですが、事務局の根拠は地区協議会で話し合って出されたものを根拠にしています。事務局に直接要望書を提出するのではなく、協議会の方にお話ししてくださいと何度も伝えてきたわけです。しかし、何度も何度も事務局にお話ししてくるのは事実です。そこの説明会には協議会に出席している方も入っていて、だけどそういう方が動くということがなかなかなかったのです。
- 保護者の中でも割れていることになりますね。
- それは、どのくらいの割合で割れているのかはわかりませんが。
- 基本的に公の組織である東地区の協議会の中で方針決定して教育長宛てに提出していることに対して、事務局を含めたこの1年間を誠心誠意協議した結果、やはりそのようにするならばそれで良いと私は思います。
- 教育的なことで考えた時に複式学級は解消したい。そして少人数学級も解消はしたいということで、最初は25年4月に統合したいと伝えてきました。しかし、それはやらなければならないと思うわけですが、みなさんが納得していただければそれが一番良いと思い、地区協議会で議決した26年4月に統合を目指すことを根拠にして今まで動いてきたことは事実であります。
評価シートに基づいた協議:小学校
- それでは、統合に係る評価シートの説明を聞きながら再確認をしていただき、また議論したいと思います。
- 一つずつ進めていきます。最初に、「小学校の学校規模」の観点ですが、文部科学省の規模別の目安では、標準規模が12学級以上18学級以下とされている中で小規模は6から11、5以下は過少規模となります。今、実態にありますように24年度は2年・3年が複式、5年・6年が複式ということで4学級ということです。参考に各学年の人数を示しましたが、このような実態を考えたときに16年度からは複式1学級、23年度からは1つ増えて2学級と過少規模となっています。今後の状況を見ても大幅な児童数の増加は望めない状況でありますので、そのための早急な対策が必要であると考えているところです。
- これに対しての評価は、Aであれば「統合を可とする実態である」、Bは「統合を不可とする実態である」、Cは「継続して協議を要する実態である」、と3つに評価されますが、どうでしょうか。
- (各委員) Aです。
- それでは、Aです。
- 次に、「複式学級」という観点です。指標としては解消することが望ましいと考えています。実態として16年度から22年度までは複式学級が1学級、年々児童数が減少している中で23年度からは2学級となりました。今後の見込みでは、25年度26年度は引続き2学級、27年度は1学級となり、今後の実態としては向こう3年複式学級が生ずるということを見込んでおります。そのような考え方で2学年を一人の教員が指導する複式学級は児童、教師の双方に負担が大きいということと、生活科、理科、社会科、家庭科など学年によって教科内容や授業時数に差がありますので、それぞれの教科内容とか授業の中身をきっちりと子どもたちに学ばせるための教育課程の編成に非常に困難な面が生じているということがあります。そのためにも早急な対策が必要で、子どもたちの学習の影響が緩和されると考えます。
- 2の複式学級の解消について、ご意見をお願いします。
- もう少し具体的に学校教育課長より説明していただきます。
- 例えば、2年生と3年生が複式になったとしますと、小学2年生には生活科という教科があります。小学3年生には生活科はありません。そうしますと2年生と3年生をセット化することは大変難しい状況です。時間割の編成を行うのも難しいです。5年6年になると、算数の授業では割り算や割合の問題が5年生6年生で習いますが、6年生は中学生に近いやや高度な内容になってきます。その辺の学習を行っていくのも教育課程の編成といいますか、実際に教員が一方の学年から他方の学年へ交互に移動して直接指導するということで授業を行っていますが難しい状況です。特に教育課程を計画するのが非常に困難であると記載しているのは、学年ごとに教科が違うということです。そこが、難しい問題であると思います。
- もう少し付け加えさせていただきます。生活科と理科を一緒に行うとなると、生活科の場合はわりと外に出て学習しますが、理科は教室で学習することが多くなるのでそれらを組むことは難しいと思います。児童数が極めて少なく、統合する相手の学校も遠くて統合も困難な場合は、1・2年、3・4年、5・6年で複式学級を固定してしまいますので、3・4年で社会科を学習する場合に4年の部分を3年で学習しても文部科学省では可能とされています。その場合は上手く教育課程を組むことができるのですが、豊岡東小学校の場合は固定していないので何年と何年をどう組むかが分からないので非常に困難であります。
- 複式学級を実際に見たことがありますか。
- 私は見学したことがありますが、やはり大変ですね。普通に考えるとあり得ないです。授業以外にも複式学級だから困るような点がありますか。給食や休み時間などでどうですか。
- 給食は、全員同じ場所で食べています。
- その方が良いですね。
- 同じ教科だとしても意味はありますね。
- 実際に見るとかなり大変だという印象があります。
- では、2番目の複式学級についての評価はどうですか。
- (各委員) Aです。
- それでは、Aです。次に、3番目をお願いします。
- 次に、「同一学年での男女比」の観点についてです。当然一定のバランスであることが望ましいと思いますが、25年度の見込みからの実態ということで記載させていただきました。来年度で申し上げますとそこに記載のとおりですが、左側が男子、右側が女子になります。26年から30年までも参考に記載してありますが、25年度に入学してくる8人のうち、男子が5人で女子が3人。26年度については7人のうち、男子が5人と女子が2人。翌年度は10人入ってきますが、男子が3人と女子が7人という形になっています。少人数の中で、なお且つ男女のバランスがこのような状況で、例えば、磐田市陸上競技大会の男女別リレーには正式な参加はできません。これは一例ですが、男女別の集団による活動や対外行事への参加ができたり、できなかったりするような場合があり制約が生じています。
この実態をとらえた時の考え方ですが、同学年に同性が2人、3人という人数は極めて少ないということで、とりわけ年齢が上がる高学年においていろいろな影響が出てくると思われます。例として、特に女子児童については思春期をむかえる時期になりますので、悩みを同性の友達に相談していく機会は当然多くなってくると思います。その中で2、3人という状況は解消の必要があると考えます。宿泊行事においても影響があると考えています。
それから、例で挙げさせていただきましたが、集団活動や対外行事への参加に制約が生じるというのは、その時々の学年によって参加できたり、できなかったりすることがあり、当然教育活動への影響がありますので、ここは解消が必要であると考え、統合の提案の根拠として挙げさせていただきました。 - 3番につきましては、ご意見がありますか。
- 特に思春期をむかえる女子については、少人数で小学1年生のころから仲良しでいければ良いと思いますが、どこかでこじれたりするとクラス替えがないため我慢してしまう部分が出るのではないかと懸念されますので、厳しい状況ではないかと思います。リフレッシュができないと思います。
- こうなると学校という感覚ではないですね。
- 男女比に対しては、問題がないことは全くないと思います。
- 学年によっては5年生のように男子が7人と女子が2人というようにアンバランスなところがありますね。このようなところを考えると統合した方が良いと思いますね。
- 27年度の入学見込児童数は、男子が3人で女子が7人でバランスとしては良くないと感じますね。
- それでは、いかがでしょうか。Aでよろしいですか。
- (各委員) Aです。
- では、次の4番をお願いします。
- 次の項目は、「授業の実態」となります。児童の影響ということで細かく記載させていただきました。
複式学級は2クラスで、先ほど申し上げたとおりです。教育計画作成上の課題で学習指導による児童の影響の部分で、一例として2年には生活科がありますが、3年には生活科がないということで2年と3年の現在の複式がそれに当たります。また、3年には2年にない社会科、理科、総合の授業が入ってくる状況がありますので、こういう部分で学年によって学習する教科が異なるということで、学習計画の作成が非常に難しい面が生じていることは実態としてあります。
それから、同じ複式の中で例えば、算数を同一時間に組もうとした時に学年によって授業時間数が違う場合があります。すべての教科が2学年で年間を通して同じ教科を同一時間に行うことはできない。一方で国語を行い、もう一方で別の科目ということが当然生じざるを得ないということは実態としてあります。
それから、現在の複式学級の編成ですが、どの学年とどの学年を一緒にさせるかということですが、1年を外して2年生以上で下から組んでいくということがありますので、年度によって複式の組合せが変わってくることがあります。
豊岡東小学校の場合は、毎年複式の組合せが変わってきますので、今年行ったそれぞれの内容について次年度の計画に反映させて指導計画を作成していくことが、組合せが違うということでの影響が出てきます。
それから、1時間の授業の中での2つの学年分の教材研究の準備を行う必要があります。また、学習計画編成上について申し上げましたが、実際に授業の中で教師が一方の学年の授業をしている間、もう一方の学年の児童たちは自習という形になります。同一の教室の中で授業を行いますので、特に低学年においては集中して学習することが難しい面があります。また、自習をしている時に児童が疑問を感じても教員は、もう一方の学年の授業を行っているので直ぐに質問したりすることはできないということで、思考の中断とか活動の停滞が起こる問題があります。それから、個別指導の時間が十分に確保できないことがあります。
また、教員が少ないことでの影響で、特に科目研修などの教員相互の研修ができにくいとか、教科担任による指導という部分ができにくいという面があります。
まず、複式学級をとらえた中での実態としての考え方については、学年によって教科が違ったり、同じ教科でも授業時数が違ったりすることから合同での授業を展開することができない場合がある。指導する教員数も限られてきますので、児童や教職員への負担が大きいということ。それから、複式学級においては一方の学年の児童を指導している間は、もう一方は自学自習となりますので、特に低学年において集中して行うことの難しさや疑問点が生じても直ちに質問することができないというような授業展開になりますので、課題も大きいと考えます。
以上のような実態の観点からも複式学級からの指導は早急に解消していくと判断して提案をしているところです。
次に、複式学級でない学年において極めて少ない人数の授業という実態がありますので、その部分での実態と考え方を説明させていただきます。
学習指導に対する点ですが、確かに少ない人数でありますので、体育の鉄棒など個人の技を高めるものについては、より共通の時間が確保しやすいのでプラスの面があります。逆に同級生の仲間が自分より高いところでがんばっている姿をみて意欲を呼び起こすというか、より多くの他の児童から受ける刺激は少なくなっています。例えば、より難しい問題にチャレンジするとか、友達が上手な技を身に付けるのを見てより高い技にチャレンジするということが傾向としてできにくいということがあるという実態があります。
それから、グループ同士の話し合いをしても、ある程度人間関係というのが出来上がっているので、特定の児童が意見を言うとその方向である程度決まってしまって意見の広まりとか、思考の深まりがない傾向があるので子ども同士の深め合いや、高め合いの学習目標ができにくい実態があります。
それから、体育における例としてサッカーやバスケットボール、音楽の例として合唱や合奏、図工の例として共同制作など、いわゆる集団で何かを作り上げる、やりとげる、それから集団で体験する、このような部分でも学習体験ができないことは実態としてあります。
コミュニケーションの向上をねらいとした学習の中でテーマを設定し、グループ同士で話しをし、他のグループと比較して、また考えるというようなコミュニケーションの場を広める活動というのは、どうしても人数が少ないという中では制約を受けますので、限定的な形になりやすいという実態があります。
それから、学級活動、学校行事、児童会活動を特別活動と言いますが、これに関する部分としての状況ですが、行事では児童一人一人の活動の場がより多くありますが、その反面、運動会の組体操や学年での綱引きなどの集団種目や文化発表会で同学年の集団での劇など一定の人数を必要として協力し、助け合って作り上げていくというような活動には制限が生じるということがあります。
児童会活動においては、いろいろな専門委員会を設置してその中で活動を企画する組織的な活動は制約をうける実態があります。
生活指導等の部分ですが、人数が少ないということで学年を超えたつながりの中で温かな人間関係はつくりやすいという実態はあります。一方で、多様な見方・考え方・友達の触れ合いの中で、個性がある多様な人間関係の中で築いていく機会は限られてくることは実態としてあります。
そのようなことを実態として踏まえる中で、極めて少ない人数での授業という中での活動も含めてですが考え方とすれば、授業としては一例として体育、音楽とありましたが、この学習指導要領に示されている学習内容が十分に保障できないというような課題が一つあると考えています。
それから特別活動においても、集団の中での一員として人間関係を築いていくためには一定規模以上の人数が必要であるということで、指導上の課題は大きいと考えているところです。
トータル的な話しにもなりますが、自立的に生きていく基礎を養うということは教育基本法にも示されておりますので、こういうことを授業等を通じて培っていくという意味では一定規模以上の人数の集団での学習は非常に重要であると考えているところです。
これらのことを根拠としまして、複式学級ではないけれども極めて少ない人数の学級の指導においても子ども達への課題は大きいものがあると考えていまして、解消が必要であるというところで統合によってクリアしていくことを提案させていただいています。
- 1ページ目の教育計画作成上の課題による学習指導への影響ということで、複式学級の編制が年度によって変わるので今年度の指導を次年度の計画に生かすことができないため、指導計画の作成が困難という文章がありますが、今年度から弾力的に複式学級を行う学年の組合せに、人数だけではなくて固定化する。担任教員の人数は4人しか配置されません。しかし、複式学級を固定化することができるということですので、弾力的な運用ということで今年度から変更になっています。ただし、難しいことがありまして、固定的に組んでも2ヵ年ずつ組むので、理科と社会については、例えば3、4年を組むとすると理科と社会を計画した場合、どうしても3年の時に社会科を多めに組むと今度は4年になった時に理科を多めに組む。それによってバランスを保っています。つまり2ヵ年で指導計画を作らないといけなくなるのですから、したがって、複式学級のために指導計画の作成期間が長くなり難しくなる。指導計画そのものの対策を具体的に考えているところです。
- 複式の基準をもう一度確認させていただきいのですが。
- 国の場合は、基準が16人です。17人なった場合は単学級で16人の場合は複式になります。県の基準は14人です。つまり、15人までは単学級、例えば7人と8人は単学級になります。14の場合は複式になります。そこが分かれ目です。
- それでは、国と県の間に2つ差があるということですね。
- ちなみに今の基準で考えますと、25年度は2・3年の組合せと4・5年の組合せ。26年度は、3・4年の組合せと5・6年の組合せで、27年度は4・5年の組合せとなります。
- この組み合わせ方を変えることができるのです。
- 人数を単純に当てはめるとこうなります。
- 28年度は9人と5人の14人となりますので5、6年生は複式ですね。そして、7人、8人の隣合せのところは、もし一人が引越しをしてしまえば、また複式になるという可能性を秘めていることになります。
- それでは、4番目の観点についてご意見をお願いします。
- 先ほどの固定の考え方について、もう一度説明を学校教育課長お願いします。
- 複式をここの学年にしないといけないよと、人数的にこうなりますね。そうではなくて、人数によらずにその学校の校長の判断でそこの編成を5・6年で固定すると、だけど教員は4人しか配置されません。人数的にアンバランスになっても固定して行っても良いということです。それが弾力的運用になります。今年度から運用できるようになりました。
- ただし、それを保護者の方に理解していただけるように説明するのが難しいかもしれません。うちの子の学年は人数が多いのになぜという場合も出てくる可能性はあります。
- 現実問題として、26年度からは統合しようと思っているのだから、1年だけになりますね。3・4年で行うならそこのところだけは、社会科や理科のボリュームを分けてやったとしても、その時期が終われば、それで統合されれば問題ないのですね。
- 実は、今具体的にどれだけ何を履修しているかを数えてそれを補完するような形で来年度少し考えていこうと思っています。いつ統合してもいいように。
- 1年だけですね。
- 実は、既に少しずれているところがありまして、問題は、どこの学年が複式になるのか分からないとなりますと、気を付けないと未履修の問題も起きてくる可能性があります。当局側としてはしっかりとみていく必要があると考えています。
- 市内の少人数の他校の例として、次に小規模な学校はどこですか。
- 岩田小学校ですね。
- 岩田小学校はどういう状況ですか。
- 岩田小学校の人数は、5月1日現在合計112名です。
- 1年から21人、18、17、18、19、19です。安定はしています。
- 豊岡東小学校はかけ離れて少ないですね。
- それでは、4番目はAでよろしいでしょうか。
- (各委員) Aで良いです。
- 5番をお願いします。
- 次は、19年度から導入しました「小規模特認校制度」の児童数の状況の指標になります。そこに記載してあるとおりで、19年度から1人、1人、2人、4人、5人、3人と推移していまして、来年度の状況は確定していませんが、このまま推移した時には、27年度をもって現行制度を利用する児童はいなくなると予測をしています。多い時には5人いた年度もあり、一定の成果はあったと考えます。人数的にみても過少規模の解消までには至っていないという状況です。このことを事実として受け止めつつ、現在在籍している児童への今後のフォローとして希望があれば、統合後で豊岡北小学校への通学と豊岡中学校への進学についても配慮していきたいと考えていますし、具体的に進めていくところです。
評価についてはこれをどうみるかということですが、このような状況にあるけれども教育委員会事務局としての説明をしている状況も踏まえながら判断していただくということでお願いしたいと思います。 - これから通いたいということであれば、今申し上げたような説明を加える予定でいます。
- 新しい希望者があった場合ですか。
- 小規模特認校制度については、就学時健診がある時に全ての児童・保護者が集まりますので、その場で全て説明をしています。また「広報いわた」に掲載して募集をしています。今年度、これに付け足した内容については、希望がある方については必ず教育委員会に電話等で連絡するようお願いしまして、その後相談して実際に進めていく形になります。
- この制度があるから要支援のような子どもが集まるようなことがなかったですか。
- そういうことはありません。環境や人数が多いところではなくて小さいところだったらうちの子は頑張れるということで、兄弟で来たりしています。すごく活発で良い子どもが来ています。
- これは、実態の回避ではないのでAで良いですか。
- (各委員) Aで良いです。
- 確認をさせていただきました。それでは、6番をお願いします。
- 次に、「自治会への説明」ができているかという観点です。実態として東地区の協議会は総会1回、役員会2回、理事会3回と行っていまして、教育委員会が単独で出席したのはこの内の4回です。また、市政懇談会、自治会説明会は両方とも出席しています。23年度に複数回の説明会を行なった結果、24年3月に報告をいただきました。
今後さらなる説明と要望等がある場合には支所等を通じて伝えてくれれば、いつでも対応する形であると伝えています。そのような中で東地区長にも確認したのですが、具体的な要望等がきていることはない状況で推移しています。また、東地区長には、特に保護者説明会等の状況等随時報告をしており、その内容につきましてはそのメンバーにも伝わっているものと理解しています。そのようなことを踏まえまして自治会に対しては十分に行ってきたと判断しています。 - 豊岡地区の市政懇談会は平成24年度も行っていると思いますが。
- 平成24年11月1日の市政懇談会は、小中一貫教育が中心です。それと市長から施設一体の説明がありました。統合に関しての話しは出ていません。
- 市政懇談会で、その小中一貫教育の説明をした中で施設分離型の小中一貫教育を進める話しをしています。その後の保護者説明会の中で、例えば将来的に豊岡地区3校の統合がらみの中での思いは出ていたことはありましたが、直接的な話しはありません。
- 説明が十分かどうかという判断で良いかと思いますが、いかがでしょうか。
- (各委員)Aで良いです。
- それでは、次、お願いします。
- 次に、7番「自治会の意見」について、同意が得ているかということです。平成24年3月29日に東地区長から教育長宛に提出された文書ですが、先ほど提案理由の中でも申し上げました内容が提出されているということとして、判断はしているところです。
- 自治会の方の同意は書面どおりということですが、6番、7番についてはそうだなと思いますが、1年間会合もなく何もなくということで自治会の方は良いのですか。大事なことだと思いますが。
- 豊岡東地区の地区長には保護者説明会の状況を随時報告していると申し上げましたが、23年度末に地区の自治会協議会の中で改めて説明会をということがあれば申し出てくださいと確認はしていましたので、その事を相談した経緯はあります。その中では今のところありませんし、あのような出し方をしているので、それは来た時にはお願いしてくださいと、いうようなことでノーアクションではないという形は確認しました。ただ、こちらもそのようなことがありましたので、改めて個別の対応はしていません。
- 地区の方から相談や説明会をもう一度行っていただきたいなどの要請はないですか。
- 要請はないです。繰り返しになりますが、協議会の最後の中で、今後も会合を開く場合には教育委員会も出席する用意はあるので、申し出てほしいと伝えています。今のところですが、会議録がありましたので、申し上げます。「各自治会の個別の説明会については、説明会を希望する自治会が磐田市豊岡支所を通じて申し出ていただくことになっております。自治会長を通じて豊岡支所へ申し出ていただければ日程等を調整し、説明会を開催させていただきます。」ということで、そのような対応をしているということです。
- それによって申し出たところはあるのですか。
- ないです。豊岡地域審議会が8月28日に開催されていまして、地域審議会の中ではないのですが、その後の質問シートの中でメンバーの方から自治会の説明会について質問がありました。先ほど申し上げた内容を回答していることは1回ありましたが、その後は特に要望は上がってきていません。
- 今の件は、地域審議会の中でのことですか。
- 地域審議会の中ではなく、質問シートにて提出されたものが教育委員会に上がってきて回答したということです。
- 地域審議会でも議題になりましたか。
- 対応する姿勢ができていて、相手側にも伝わっているということですね。それでもまだ、ないということですね。
- それでは、Aで良いですね。
- (各委員) 良いです。
- それでは、8番をお願いします。
- 次に、「保護者への説明」ですが、これは、23年度につきましては両校のPTA役員の合同説明会を1回、豊岡東小学校の保護者には23年度は2回、24年度は6回、この6回のうち後半の5回は幼稚園の保護者と合同で行っております。また、豊岡北小学校のPTA役員に1回行っています。中身については、保護者の方から出されました意見、要望、不安等に対する回答を中心として話しをしてきました。豊岡北小学校へも近況状況の報告ということで行っていますので、説明は十分行ってきたと考えています。
- いかがでしょうか。説明の機会としては、24年度は6回行っているということですね。それではAということで、良いですね。
- (各委員) はい。
- 次、お願いします。
- 次に、9番です。「具体的な意見や要望等の対応」を具体的な回答をしているかどうかということです。今、申し上げましたように24年度に入って6回、後半の5回は幼稚園の保護者も含めてこども課との合同という中で、まず、教育活動全体、スクールバスを含めた安心・安全の関係、良好な人間関係を築くというような視点、保護者の経費負担、跡地と施設設備の件、このような項目を柱として保護者から意見・要望等が寄せられておりました。6月に総括的な回答をしたところですが、9月以降は、段階的に5回に分けて説明をしてきました。細かいところは記載のとおりですので、省かせていただきます。毎回概ね2時間程度の時間を使ってそれぞれ説明をしてきたところです。その中におきまして考え方として、例えばスクールバスとか、事前の交流、統合準備委員会、これらについては、あくまでイメージの例示ですが、保護者からはもう少し具体的にとありましたので、その部分については説明会の次回とか次々回の中で更に詳しく示して回答してきました。このような事から事務局側としては具体的な回答は行ってきたと考えています。
- 9番について、いかがでしょうか。
- 補足説明をします。安心・安全に関することでスクールバス等の説明をする中では、実際に統合となり子ども同士が仲良くなれば行き来も出てくると思われます。学校から帰ってきてから遊びに行く場合もありますから、実際に通学路の道路状況の確認を行いました。12月1日でしたが、幼稚園関係者と小学校関係者の合同で、豊岡東小学校から豊岡北小学校まで歩いて確認しました。それとは別にこの前ですが、それぞれ単独でも実際に通学路の状況、道路の状況を確認するようなことも行いました。
- 資料を読ませていただいた中で、行き帰りの通学はスクールバスで行ってくれますが、途中で体調が悪くなって帰るという時の対応はどうなるのですか。例えば、保護者が迎えに行くのですか。
- バスの中でという意味ですか。
- いいえ、そうではなく学校にいる間に体調を悪くした場合の対応はいかがですか。
- その場合は、通常の場合と同じような対応を行うと回答させていただきました。スクールバスがあるとか、ないとかではなく通常に学校に行っていて体調が悪くなったときは、状況を見て保健室で養護の教員にみていただき、状況によって病院等に行かなければいけない場合は、病院に行き、保護者へも連絡をする。そうでない場合は、保護者に迎えに来てもらう。病院に行くほどでもないが、保護者に連絡が取れない場合は保健室で様子をみることになります。ようするに、統合とか関係なく通常と同じ対応となります。
- 今のご意見等に関しての対応ということで、このような回答をしていただいているということですね。それでは、Aでよろしいでしょうか。
- (各委員)はい。
- それでは、10番をお願いします。
- 次に、「保護者の意見」ですが、実態として11月28日に市長宛て統廃合延期に関する請願が提出されています。統廃合を29年度まで延期してほしい。30年度以降は再考をという内容でしたが、12月13日付けで回答として29年度までの延長ということですので、回答として29年度までの延期は考えていないということ、そのような回答をしています。
それから、今月に入ってからですが東小の保護者会の中で統廃合をしないことの議決というような状況がありました。併せてそれを受けて東地区協議会へ再協議の要望書の提出という状況があります。東地区協議会からの取扱いはまだ出されていないということを情報として聞いております。
それから、このようなことを踏まえての部分として一部としては反対意見もあります。あくまでも説明会等の中での意見等を見ながら、という背景と表現をさせていただきましたが、当然現状維持を望む考え方や近くにある学校がなくなることに対する反対意見が背景としての中心であると思います。子ども達の将来、地域全体の将来の子ども達というような意見と必ずしも言えないような意見もあろうという考えをもっているところです。非常に難しく項目の中では判断に迷うところがあると思います。 - 判定は、いかがでしょうか。
- 保護者の意見の実態をみて判断すれば良いのかなと思います。
- 継続して協議を要する実態であるので、Cでも良いですね。
- それではCにします。
- そうすると、継続して協議をするということはどういうことになりますか。
- 最後の最後まで教育委員会のスタンスを説明し続けることです。
- 方針は今日、最後に決まります。
- 全体での会合ではなく、大勢でなければ個別での面談でも良いのではないですか。そのように対応するのも一つの方法ですね。
- ただ問題なのは、保護者の意見ということですが、東地区協議会が前回出したものを撤回修正して提案してきた場合は、また状況が変わりますが、それがある限りは努力し続けるということです。その辺どうですか。
- そうですね。
- もし、個別に話し合いができるのなら、みんなの手前言えなかったけれど内心は統合に賛成という方もいるかもしれません。
- 内心はそうだと思っていると思います。一部に強い方がいると流されてしまうというか。
- みんな反対しないといけないようなもので。
- 10番は、Cでよろしいでしょうか。
- 実態からすると、保護者だけで限定してこの評価を決めるとそうなりますね。ここが一番大事なところですので、どうでしょうか。
- 賛成多数で反対すると書かれてしまうと。
- 協議を要するというより、また説明を継続的にするということ。
- 協議ではないですね。
- 説明して理解をいただくということですかね。
- 保護者に対してのアプローチが、まだ不十分なのでそれについて協議をしていくということです。方向性はもちろん正しいと思います。
- 方向性は決定したとおりですが、保護者への説明は統合準備委員会を通して継続していくとか、理解を得られるよう努力するということにします。
- よろしいでしょうか。それでは、11番をお願いします。
- 次は、統合を前提としてのものですが、今後「円滑な統合に向けての準備計画」はできているかということです。準備委員会の関係、交流の関係、スクールバスの関係、そこに記載したとおり回答してきましたが、特に統合前年度においては、豊岡東小学校のみではなく、豊岡北小学校の校長先生からも両方の校長先生がおっしゃっておりましたが、最後の1年を思い出深いものにすることを当然学校としては十分配慮していくと聞いていますので、保護者にも説明させていただいております。
繰り返しますが、イメージ例とか具体例を示しながら提案してきたことと、最後の項目については、校長先生の思いも踏まえながら保護者へも説明させていただいております。 - いかがでしょうか。豊岡東小学校の統合後の施設としての利用の仕方について、何か考えがあるのですか。
- 11月28日ですが、施設設備の跡地利用ということで、当然その後は市の財産になりますので、全く白紙であると回答しています。まだ、具体的な考えはありません。
- 全く使わずに廃校としてそのまま置いておくというのは寂しいですね。
- これは、市長部局で考えることであるので、教育委員会からは手が離れてしまいます。
- それでは、11番の具体的に回答されているかということについてですが、いかがでしょうか。
- (各委員) Aです。
- それでは、Aということです。
評価シートに基づいた協議:幼稚園
- 幼稚園ですが、項目1、「園規模、学級規模」でございます。これは方針の中にもありましたが、評価指標は学級では10人程度が望ましい、3学年全体では30人程度以上が望ましいと思っております。
実態としては、今年園児数17名、学級数が3、米印ですが、年少の男1、女4、計7とありますが、女を6に訂正をお願いします。その他、年中は5、年長が5ということで、全部で17人となっております。
来年度の予定でございますが、入園希望を取りまして園児数は15名になる予定です。学級数は3で同じです。年少は男子が4名入園する予定です。年中については、24年度の年少と人数に違いがありますが、これは1名引越しがありますので、男1、女5となりまして計6となります。年長が男3、女2、計5でございます。
考え方ですが、10年以上にわたり園規模、学級規模ともに望ましい園児数を下回っておりますので、今後も急速な園児数の増加は見込めないと考えまして、早急な対策が必要であると考えます。 - それでは、何か意見がありますか。
- 25年度年少の男4、女0について、子どもとしては10人いると思いますが、保育園に入園する子どもと北幼稚園に入園する子どももいますか。
- 保育園に入園する子どもは多いです。豊岡北幼稚園については、第一希望を取って、その後調整をしてまだ余裕がある場合には、第二次の募集を行います。
- 第二次は、まだこれからですか。
- これから出てくるかもしれません。
- それでも、豊岡北幼稚園はまだ空きがありますね。
- 空いています。豊岡北幼稚園に入園させたいという保護者もいらっしゃいます。
- それは、10人の子どもの中ですか。
- それは、ないです。
- 28年度に入園してくる子どもを推測した時に、対象は10人います。そのうち6人が外へ出て行ってしまう。
- やはり待機児童のことを言われていますが、働きたいという保護者が多く、保育園に入園させたい方が多いです。
- 人数の問題ではなくて、そういう意味ですね。
- 他にご意見ありますか。それでは、1番の項目の実態としては統合を可とする実態であるということで、Aでよろしいでしょうか。
- (各委員) はい。Aです。
- それでは、2番をお願いします。
- 次は、「活動の実態」についてです。園児の状況としまして、二重丸の印がついているのがメリットで、三角がデメリットになります。豊かな自然環境の中、大勢で行う球技とか集団で遊ぶ経験が難しいということです。
文部科学省が出している幼稚園教育要領のねらいでは、幼稚園は友達と関わる中で信頼感、社会生活における習慣や態度を育むこと、人と関わる力を育成するがねらいの一つになっていますので、人と人との関わりが大事だと思っております。
他の園との交流実績は、年間5、6回でありますが、今年度は13回行っております。そのように行ってきた中で、それぞれの地区の豊かな環境を見直す機会となり、園児の活動範囲が広がりつつあります。両方の園児が街の中で会った時に声を掛け合ったりすることがよくあると聞きます。お互いに認め合う姿も見られるようになりました。たくさんの回数を重ねるにしたがいまして、園児は仲良くなり大人よりも溶け込みが早いのかなと感じています。
考え方ですが、大勢での集団遊びや2地区に広がる自然、人材等の活用による豊かな体験は、園児の育ちに不可欠であり、人と関わる力の育成に好影響を与えることが期待できます。したがいまして、今後の両方の良いところを園の行事の中に取り入れていきたいと思っております。北幼稚園に行ったときも東幼稚園で今までやっていたころ柿づくりとか、たけのこ掘りとかいろいろ行ってきたのですが、同じようにやってもらうように考えております。 - 豊岡北幼稚園と一緒になると学年は何人ずつになりますか。
- 今、豊岡北幼稚園が75人くらいで豊岡東幼稚園が20人くらいですので、30人くらいになると思います。
- 全体で、90人くらいで、30人ずつくらいになるわけですね。
- 今、豊岡北幼稚園は、年中が35人で少し多いです。年少と年長が少し少ないです。今年は、豊岡北幼稚園が、82人ですので、豊岡東幼稚園の17人を足すと99人になります。来年度の人数はまだ把握できていません。
- 今現在の豊岡北幼稚園の人数が82人ですね。
- 今年のデータで数えれば両方で99人です。
- 学年では、平均で2クラスずつになりますね。
- 3歳は25名、4、5歳は35名が1クラスの基準になりますので、3歳が2クラス、4、5歳は1クラスになります。
- ちょうど良い人数ですね。
- 他には、ご意見どうでしょうか。
- (各委員) はい。Aです。
- それでは、影響があるということで、Aでお願いします。
- それでは3番、お願いします。
- 次に、「自治会への説明」です。説明する機会があったかどうかということですが。実態として昨年の実績は、小学校と同じ形で行ってきています。記載のとおりです。
考え方ですが、23年度に複数回の説明会を行ってきました。今年度につきましては、地区からの説明会の開催希望がなかったのですが、会長とは個人的に話しをしています。これは、随時電話で話しをしている状況で、本課等のつながりは持っています。したがいまして、説明は十分であったと思います。 - 3番について、いかがでしょうか。
- (各委員) はい。Aです。
- それでは、Aでお願いします。
- 次に、4番「保護者への説明」ですが、これも同じように説明する機会がどうだったかということですが、昨年度は豊岡東幼稚園、豊岡北幼稚園PTA役員意見交換会を合同で開催しています。1月30日に豊岡東幼稚園保護者説明会を1回行っています。それから、小学校と合同で特に小学校とつながっていく保護者に聞いていただくために小学校の教育についての説明会にも出席していただきました。
24年度につきましては、幼稚園単独で保護者懇談会を3回行ってきました。それから、豊岡北幼稚園PTA役員の懇談会も1回行っています。23年度と同じように、特に小学校の教育についての説明会には、幼稚園の保護者全員に声を掛けて出席していただきました。
考え方ですが、保護者と相談の上、説明会及び懇談会を実施しております。説明の機会は十分とれていたと思います。 - 4番について、いかがでしょうか。
- 23年度と24年度について、将来1年後、2年後、3年後に豊岡東小学校に入学する予定の保護者として、将来の豊岡東小学校に対する心配とか賛否の気持ちなどの意見が出ていますか。幼稚園の段階では意見を聞くことはないのかもわかりませんが、保護者からの声が聞こえてきましたか。
- 小学校へのつながりの部分で一緒に行動をしたいという心配はありました。子どもは先ほど説明した中で、すぐに仲良くなったと話しましたが、小学校もそうかと思いますが保護者は抵抗感や不安が大きいと幼稚園でも感じました。保護者同士の交流も5回行なってきている中で打ち解けてきているので、夏前の懇談会では不安の声もあったのですが、だんだんそれは薄れてきているという感じを持っています。
- 反対している声はないということですか。
- それは、やはり全員が賛成ということではないですが、条件付きで賛成するという方が比率では多いです。何が条件かというと、通学路を整備してもらいたいとか、その跡地を子育てのために使ってもらいたいなどの意見が多いです。
- 環境も整えていただいているし、豊岡北幼稚園の教員もPTAも子ども達も皆さん良い方ばかりでそんなに不安はないということです。
- 4番について、いかがでしょうか。Aでよろしいでしょうか。
- (各委員) はい。
- それでは、次、お願いします。
- 次に、「保護者からの意見・要望」ですが、前年度末の終り頃の保護者説明会にて保護者からの質問と要望で回答しております。この内容は、幼稚園教育、PTA活動、経費負担、安全面の確保、今後の東地区に関して回答しています。
3月に入りまして、保護者から質問と要望がありましたので、回答をしております。内容については、もう一度確認の意味で経過や統廃合の進め方についてでした。先ほどの通学路の話しにもありましたが、安全面のことの意見が出ております。
26年4月1日の統合を目指す不安解消への取組みとしましては、今後とも保護者の交流をもっと充実していきたいこと、保護者と行政の情報の共有、これも交流の様子を知らせる園だよりを両園とも多く発行していただいて、両方の保護者に情報が行きわたるように、また両方の保護者と懇談会をもっとやっていこうという思いです。
これらは、保護者からの希望で行っており、おそらくせっかく仲良くなったのでもっと仲良くなりたいという気持ちから出ていると思っております。
考え方ですが、保護者からの質問と要望に対する丁寧かつ具体的な回答も昨年、今年と行ってきたと考えています。 - 5番につきましては、いかがでしょうか。
- (各委員)Aで良いです。
- 次に、「円滑な統合に向けての準備計画」についてです。11月30日においての保護者説明会での回答ですが、両園代表の協議によって統合準備スケジュールを決めていきたいと思っております。両園代表者の前に統合準備委員会を立ち上げて、両園代表者の協議により、スケジュールを決めていきたいと考えています。
内容は、教育課程、通園方法、PTA活動、閉園の準備、式典等も検討していきたいと思っております。スケジュールに沿った統合準備、園児、保護者の交流、教員の相互研修も同時に行いたいと思います。スクールバスの運行による安心・安全な通園についても、意見を伺いながら意思疎通を持ってスケジュールを立てていきたいと思います。
来年度は統合の1年前になります。この1年間が最後の生活となりますので、事務局側も一生懸命にバックアップしていきたいと思っております。
考え方ですが、5番との回答に含まれる内容ですが、保護者の不安解消への一助となるような回答を今後も行っていきたいと思っております。 - 6番は、いかがでしょうか。
- (各委員) Aで良いです。
- 次、お願いします。
- 次に、7番、「自治会の意見」です。これは、小学校と同じです。考え方ですが、東地区協議会から教育長宛てに提出された報告文書から、自治会の合意は得られていると判断します。
- いかがでしょうか。
- (各委員)Aで良いです。
- 次に、8番、「保護者の意見」です。これにつきましても5、6と重複する部分が多いですが、昨年度の終りは質問と要望を重ねてまいりました。今年度も懇談会を行い意見の集約をしてきました。
丸が良かった意見、三角が少し心配な意見です。保護者同士が積極的な交流をした結果、人間関係についての不安はほとんどなくなった。この意見は多くの方からいただいております。
それから、教員の目が行き届くか心配という意見は、秋頃から出ていました。豊岡北幼稚園の教員からは、私たちに安心して任してほしいと保護者の方に伝えていただきたいというような話しがありました。
園児については、交流を何回も行っているので、豊岡北幼稚園の下駄箱には同じネームプレートで豊岡東幼稚園の園児の名前が貼ってあります。どこのクラスも同じようにしてありますので、たいへんありがたいです。先生方の交流もしっかりと行われております。
最後に、4月1日の統合となった場合でも、幼稚園の保護者はほぼ大丈夫であるという意見をいただいております。
考え方ですが、24年度12月までに実施してきた交流によりまして、子どもも保護者も良好な人間関係を築いていると思っております。概ね、合意が得られる準備は整えられていると思っております。 - 最後、8番について、ご意見がありますでしょうか。
- (各委員) Aで良いです。
- 安心して任せてほしいという職員のメッセージって良いですね。このスタンスで頑張っていっていただきたいと思います。
それでは、評価シートについては終了させていただきました。 全体を通して何か、ご意見がありますか。
審議
- 最初に提案内容を説明いたしました。その提案内容を判断していただく上での根拠となるものとして、それぞれ評価シートによって分析・評価していただいたところです。その評価シートを踏まえながら冒頭提案させていただきました方針内容につきまして、最後にもう一度ご協議いただきたいと思います。
- それでは、本日の委員会で方針決定をすることですので、最後に皆さんのご意見を聞いて決定したいと思います。いかがでしょうか。
- 保護者の意見が心情的な部分も含めての思いがあると思いますが、学校というものは現在子どもを通わせている保護者だけのものではない部分もありますので、それをトータルして判断するのは、やはり特に敷地の場合は東地区協議会が窓口とするならば、そこでしっかりと議論されてその結果の中での方針に従っていくことで良いと思います。
- 今、保護者の皆さんが地区協議会でもう一度協議していただきたいと出していますが、それによって地区協議会で話し合いをもう一度行って、くつがえるようなことがあれば別ですが、もう教育委員会にお任せしますということであれば、私はいろいろなことを考えた中で統合したいと考えます。
- 2年間の努力もあり、いろいろな問題もまだまだあるのかもしれませんが、方針として皆さんのご意見をいただきまして統合の方向で進めさせていただきたいと委員会としても思います。
ただ、この中にもありますが、不安とか安心とか気持ちの問題が多々入ってきますので、今後とも丁寧なフォローをお願いしたいと思います。
それでは、委員会としては統合の方針ということで決定させていただきます。
審議の結果、本議案は承認されました。
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