定例教育委員会 平成24年7月27日
- 日時
- 平成24年7月27日(金曜) 午後5時30分から午後9時05分
- 場所
- 磐田市役所西庁舎 3階 小会議室
- 出席委員
- 江間委員長 杉本委員 青島委員 田中委員 飯田教育長
- 出席職員
- 事務局長 教育総務課長 学校給食管理室長 学校教育課長 中央図書館長
文化財課長 学童保育等担当参事 市民活動推進課長 こども課長 - 傍聴人
- 0人
教育委員会が決定したもの(議決事項)
(1)平成24年8月1日付け人事異動(教育委員会関係)について
(学校給食管理室長)
今回の人事異動は、本年9月から豊岡学校給食センターの調理洗浄部門を株式会社メフォスに外部委託することに伴うものです。正規職員4名のうち、1名が磐田西小学校へ、1名が竜洋北小学校へ異動となります。また、2名につきましては退職となります。なお、異動者は8月1日付け、退職者は7月31日付けとなります。
質疑・意見
なし
審議の結果、本議案は承認されました。
(2)平成24年度磐田の教育について
(教育総務課長)
「磐田の教育」は、教育行政の基本的な方針や施策、教育委員会の自己点検や評価等を公表するため、毎年度作成しているものです。
冊子は供覧用のものを図書館、公民館に置いたり、市議会議員等へ配布したりするとともに、教育委員会ホームページへも掲載しています。
内容は、教育行政の目標や主な教育施策、事務局組織、教育委員会の活動状況、教育委員会評価、幼稚園・学校の施設、職員数等の情報、方針別の主要事業となっています。
平成24年度は、新たに年度当初に概要版を作成しましたが、今回詳細な内容の冊子として議案を提出させていただきました。
昨年度版からの主な改正点を申し上げます。
方針1から方針3の表現を変更しました。この表現は、概要版に掲載の方針どおりです。昨年度から若干の表現の変更がございます。
次に、目標指標において「目指そう値、実績値」を、「21年度から23年度までの実績と、それを踏まえた24年度に目指す目標値」に改めました。これは、各施策共通してこの標記方法に変更しています。
次に、方針別に主な改正点を申し上げます。
方針1において「コミュニケーション能力の育成」の内容を加え、「外国語(英語)を用いて積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度と外国語を運用する基礎的な能力(特に英会話の能力)の育成」を加えました。
「心の教育の推進」の中に「あいさつ運動(あいさつをしよう、あいさつを返そう)」の内容を加えました。
「教材・教具等の整備」として「電子黒板やデジタル教科書の整備」を加えました。
「学校給食」の中に「食物アレルギー除去食の実施」「給食用食材の放射性物質検査」を加えました。
「小中一貫教育の試験的な実施」を加えました。
また、心のノートが文部科学省から配布されなくなったため「心のノートの活用」を削除しました。
方針2では、子どもを健やかに育む地域づくりとして「磐田市PTA連絡協議会」の内容を追加しました。
方針3では、学校施設などの安全・充実の中に、小中学校3校の屋上避難所化の内容を加えました。
(中央図書館長)
訂正をお願いいたします。磐田市立図書館協議会の委員の構成について、平成24年1月20日の定例教育委員会でご承認いただいた「図書館協議会委員における選出区分の名称」が旧の掲載でしたので新しい名称に訂正をお願いいたします。「地域代表」と「市議会議員」を削除し、「家庭教育活動関係者」を追加いたします。「地域代表」と「市議会議員」につきましては、学識経験者の中に含めて考えています。
平成23年度各館の主催行事(1)中央図書館の欄に「 読み聞かせボランティア養成講座」の欄を追加いたします。
質疑・意見
- 「コミュニケーション能力の育成」の部分について、「また」以降の表現は良いのですが、国語力が大前提であるということをきちっと表現したほうが良いと思います。「そのために学校では各教科等において言語活動の充実を目指します」という部分がもう少し説明が必要です。豊岡中学校ではグローバルコミュニケーション科を新設していくということですが、それは国語、母語を使って考え、判断し、表現する力を育成することが一義的に大きくあるのだそうです。そこへさらに、英語の学習を付け加えるという表現にならないのかなという感じを受けています。
- やはり日本語が基本だと思います。国語でも社会でも算数でも理科でも、全て日本語で書かれており、やはり考えていく時に日本語で考えるんですね。だから、基本はやっぱり母国語だと思っています。
- 多文化、言語の国境を越えたコミュニケーションを図る一つのツールとして英語があるととらえて英語をしっかりやることはとても大事な事だと思うのですが、我々の基になっている国語というものをきちっと学び、文化、伝統によって力強く支えられている自分を確立していくことが大事だと思います。
- 保護司の方と話をする機会があったのですが、罪を犯したお子さんと話をしようにもコミュニケーションがとれないとおっしゃるんです。一生懸命話しかけても「あー」とか「うー」とか「ふん」とかしか言えない。語彙が貧弱で言葉を知らない。自分の気持ちを表現する能力が非常に劣っているのではないかという話をされていました。不幸にして、お家の中でかまってもらえなかったり、絵本も読んでもらっていなくて、日本語がきちんと心の中に入っていないので、コミュニケーションがとれないということを言われていました。本当は家庭教育ですべきことを学校でしなければいけないのかと考えたりもしましたが。
- 「コミュニケーション能力の育成」という所に「国語を中心とした」というような表現をもう少し強調してもらったらどうかというご意見だと思います。
- この中に「言語活動の充実」という言葉が入っています。この「言語活動の充実」というのは、今度の学習指導要領では、大変大きなことです。国語でも、理科でも、社会でも、体育でも、どのように相手に伝えるかという能力の充実を図りなさいというのが、この「言語活動」という言葉の中にたくさん入っているんです。ですから、そういう所を強調して捉えていただければ、今度の学習指導要領で言っているものが出ているのではないかなと思います。そのうえで「英語も大事ですよ」と言っていると捉えていただければと思います。
- 「言語活動の充実」の部分を太字にしたらどうですか。
- 学習指導要領の改訂が小学校と中学校で行われました。まさに先ほど言われた内容が、この「言語活動の充実」の語句の中に含まれています。それから、グローバルコミュニケーションの話が出ましたけれども、先ほど言った「母国語をしっかりと使えるようにならなくてはいけない」というのがグローバルコミュニケーションのメインです。現在カリキュラムを作っている途中ですけれども、どう構成されているかというのがポイントです。また、海外から移ってきた子どもの中に、自分の母国の言葉をしっかり話せない、日本語も中途半端という子がいます。そうしますとアイデンティティの崩壊にまでつながってまいります。この短い言葉の中からは読み取れないという気持ちはよく分かります。
- そこまでは読みきれなかったですね。
- お気持ちは大変良く分かります。「言語活動の充実」というこの7文字で全てを表現しているような、専門用語的な扱いをしていると思いますので、申し訳ないと思います。
- もう少し強調するということであれば、例えば「学校では言葉を大切にすることはもとより、各教科等において言語活動の充実を目指します。」というように、「言葉を大切にする」というような言葉を入れるとか、「国語科はもちろんのこと、各教科において言語活動の充実を目指します。」などと入れていくということも可能ですね。
- 「母国語による」という言葉はちょっと抵抗があるかもしれませんね。
- 「母国語」という言葉はちょっと強すぎるということでしょうか。
- 強すぎると思いますね。
- 「言葉を大切にする」または「日本語を大切にする」という内容をどのように表現するかという部分を検討するということでよろしいでしょうか。
- その次に具体的に「外国語(英語)」という言葉が来ているものですから、その前の言葉としては「日本語」という言葉でも良いのかなと思います。「ふるさと」というものは土地だけじゃなく、文化とか、伝統とか、言葉になっているものだと思うんです。だから、「言葉」とか「言語」というものは非常に大きなものになるのではないかと思います。
- 「各教科等」の前に「国語力を身に付けさせ」などはどうですか。
- 「言語活動(国語力)」あるいは「国語力(言語活動)」というのは。
- この「言語活動の充実」というのは「各教科でやりましょう」と言っているものであるので、「国語も大切に」ということは別にするほうがよいかもしれません。
- 教育関係者からすると、その言葉がもう定着しているとすると、僕らがあまり変えるのは良くないかもしれないが、「日本語のもつ伝統文化」という部分が基本にないと、異文化を受け入れてもだめだということを言いたいわけです。だから、まずしっかりとした日本人になりましょうということです。
- 「日本語」という言葉を使って、「日本語を大切に」というのをどこかへ挿入すると、イメージ的には合いますね。
- 実際に文章にしてみないと、ニュアンスが分からないですね。その辺はお任せします。「言語活動の充実」というところを強調して太字にしてもらう。補足についてはお任せするということで良いですか。
- コミュニケーションのところですので、「言語活動の充実」もすごく大切だと思いますが、人との関わりあい、「他者との協調」とか「思いやる豊かな心」という部分で表現されていることも大事だと思います。今の子どもたちや、今の若い社員に欠けているのが、まさに、コミュニケーション能力だと思います。人とうまくかかわれない子が多いものですから、人と関わる教育という所も大切にしてほしいと思います。
- 人間関係がうまく築けないということですね。
- ええ、人間関係のことです。
- 人間関係も全て、コミュニケーションいうところからですね。言葉が足りないものですから、上手にお付き合いができないというように。
- 人と関わる能力が欠けています。
- それは、今、書いてあるように、他者と協調し、他者を思いやる豊かな心などを伸ばしていくために欠かせない、日本語だったり、英語だったりということですよね。
- ソーシャルスキルトレーニングというのが、最近色々な所で導入されています。成績が良い子も成績が悪い子など、色々な子がいますが、全ての子どもにソーシャルスキルトレーニングが必要になる状況があります。今おっしゃられた内容は「他者と協調し」の部分を太字にする方法もあると思います。
- 大事な言葉ばかりになってしまいますね。表現の強さなどは考えていただくということで、基本的にはこの内容でよろしいですか。
- 「日本語を大切にするとともに」というのは私たち日本人にとってはいいですが、海外から来ている児童生徒も323名程いますから、思い切って「母国語を大切にするとともに」として、先ほど言われた伝統的な意味合いも加えてはどうでしょう。「日本語」でも良いとは思いますが。
- それでは「国語」にしては。
- 「国語」というと教科に偏るという心配もあります。
- そうすると「母国語」でしょうか。
- ちなみに、豊岡中学校は、「母語」という言葉を使っていますね。まず「母語を使って思考し、判断し、表現する力を育成」、次に「英語での基本的コミュニケーション能力、英語が使える力の育成」、3番目に「共に生きる人間関係をつくるための学び、互いの良さを大切にして、人を思いやる心の育成を図るため」とありますね。
- 「母語」という言葉もよく使いますよね。
- 定義が難しいかもしれませんね。
- 最初の「知識、技能の定着」というところが、国語の知識や技能の定着ですか、他の教科も含みますか。コミュニケーションに関して言うことだったとするならば「国語」ですよね。
- 「言語活動の充実」というのは「各教科等」において「言語活動」をするので、その前に「国語」というものがあって、さらに各教科で言語活動を展開していくという構造になりますか。
- 「母国語」はいいじゃないですかね。それが基本ですもんね。
- 簡単に言ってしまうと国語の力をつけるということですよね。日本に住む外国人だって日本にいる間は国語の力をつけてもらわなければいけないですよね。
- 私は「日本語」でもいいと思いました。外国人の子も日本語を中心にして、もちろん母国語は母国語で、家庭でやらなければいけないと思うんですけど。
- 母国語がしっかりできている外国人の子というのは、ちゃんと成績も伸びていくそうですね。日本語が入ってきても吸収、理解できる。母国語がきちんとしていない子どもというのは、知識として日本語を入れていっても吸収していかないという話を聞いたことがあります。
- 我々が外国の言葉を育成するわけではないですよね。
- そうです。だからここに書くときは、その必要はないかもしれないですね。学校ですることを基本に書いているわけだから。あとは家庭教育です。
- 国語は各教科の基本なのでね。
- 最近、若い人にレポートを書かせたりすると、とんでもない文章を書くんです。まるでメールで書いているのと同じようなものを書いてくる。そういう事自体が言葉や文章を全然大切にしていないですよね。読む人のことを考えていない。人のことを考えて自分が何を表現するかという国語の力が必要だと感じます。言葉を大切にするということでもいいと思うんですが。
- 「言葉を大切にする」だったら問題ないですね。
- いろいろな意見が出ましたので。後はお任せするということでどうですか。
- 今の時代、否応なく国境を越えて、色々な文化とか、様式とか、価値観というものが共生していく時代ですから、自分をうまく表現できて、相手を理解していくためには、母国語をしっかり持つと同時に、コミュニケーションのツールを持つという意味でどちらも大事なんだと思います。
- では、ここの文章をもう一度見せていただくということにしましょう。他の部分ではいかがでしょうか。
- 「小中一貫教育の試験的な実施」の中に「磐田ならではの教育」という言葉が出てくるのですが、この言葉をどう受け止めたらよいでしょうか。
- 読んだ時に分からないという事でしょうか。
- 「ならではの教育」というのは、これとこれ、というものがあるのか、どういうものかということです。
- 「磐田ならでは」の考え方は、1点目は「各校区に地域力がありますので、その地域力を生かしましょう。」ということです。2つ目に、ふるさと先生制度(少人数学級制度)などを行う中で「一人一人に、個に応じた教育に力を入れて充実しています。」ということです。教育支援員も他の地域に比べ数多くいます。それらを受け、目指す生徒像を明確に持ち、それに向かって頑張りますということです。それが磐田ならではのものです。全国には地域そのものが存在しない学校もあります。地元で生活している地域のおじさん、おばさんが、色々学校の手伝いに来てくれることを当たり前と捉えていて、大事な物であるということが見えていないというのはまずいということもあるわけです。宝物が目の前にある。磐田が、磐田ならではの地域の力をもっているという考え方です。
- そういう考え方というのは珍しいのですか。
- いいえ、珍しくはないと思います。そういう所に目を付けて、色々な所でもやっているとは思います。その地区の特性というのは、その地区それぞれに素晴らしいものがあると思います。
- 磐田市の小中一貫教育を考えた時に、一貫校にして統合しないと中学校が無くなってしまう地域とか、私学へ生徒がどんどん流れて空洞化してしまうといった地域のことではなく、磐田の今の地域のことを考えました。そして、こういう子を育てたいという意味も少し含まれています。「グローバル社会に生きていく子どもに育っていくように」というような意味が含まれています。「こういう子を育てたいために、小中一貫教育をやる」というのは、他にはあまり無いような感じがします。そういう中、磐田独特の、地域の協力を得てやっていく展開を目指したいというところです。「磐田市ならでは」という言葉は確かにはっきりしていないかもしれません。「なぜ小中一貫教育をやるのか」という時に、こういう言葉を使うとわかりやすいというところもあるかもしれません。竜洋中の例で言うと、中学へ色々な方が来て学校全体、何クラスにもわたってお話をしてくださる。そういう地域力を生かしたものをさらに「小学校もやってみよう」というようなことで一貫教育を図っていくというように、いろいろあります。下の方に※印で「磐田ならではの教育とは」と解説を入れておけば読んだ人は分かりやすいかもしれません。
- 今、教育長と学校教育課長がご説明の中でおっしゃった事は、方針1や方針2の中に載っていますよね。個という問題と、地域力、学校だけで地域でもいろいろと子どもを見て、守って、支えて、育てていくということ。そういう意味では方針の中に載っているものですから、それを教育長さんが言ってくれたように添えていただくと良いかもしれませんね。僕らは生活していて自分のふるさとの良さに気付かないんですね。普通に見えて。「ああ、そうか言われてみれば」という感じです。
- 東京などでは地域がない学校もありますからね。
- 今回試行している所の方が別の用事で見えた時に「自分たちも、逆に、小中一貫教育を借りながら、地域をより活性化すると言うか、地域もこの小中一貫教育の力を借りて次のステップにつながる」というようなニュアンスのことも言っていましたね。そういう意味では他の地域ではなかなか見られない教育活動だと思いました。
- 地域の皆さんも、地域を変えていきたいという時に「学校がこういうことをやってくれると有難い」と学府協議会などで言っていただいて、それを学校も「そうだね」ということになってやっていくと、また地域が変わっていくということもありますね。
- 東京に10年ぐらいいたのですが、隣近所が全然つながっていなかったですね。だから、今言っていただいた「地域力」というのは無かった。学校と保護者つながりだけで、地域で何かしようとかは無かったですね。だから、当然のように見ていた地域の文化というのは、言われてみるとそうだなと思います。子どもも大人も一緒になって育っていく力というのは、地域力ということでしょうね。
- どのように表現しますか。
- 検討いたします。
- 「PTA連絡協議会」ですが、年間事業計画ではなく、各専門委員会がやっていることのご紹介のほうが分かりやすいのではないかと思います。例えば、「成人教育委員会は各地区の成人教育の人たちが集まってこういう事をしています」とか、「母親委員会は各地区の代表のお母さん達が給食センターの見学に行って研修をしています」というような、事業計画ではなく、事業報告のことのほうがいいと思います。表の中に「会長会」とか「広報委員会」とありますが、一つ一つ前年度に何をやったかということのほうが、見た時に「PTA連絡協議会の中ではこういうことをやっているんだ」ということが分かりやすいのではないのかなと思います。
- 24年度版であるということで、こういう形で今年の各事業を入れました。今年の事業内容を24年度版に入れたいとは思いますが、それぞれの今年の事業内容をもう少し分かりやすく、各専門委員会の活動の内容などを入れることが可能であるかどうか進めてみます。
- 表現の仕方のイメージがあるのですか。
- そうですね。例えば福田地区では会長会が年3回開かれてということよりも、磐田市のPTA連絡協議会なので、専門委員会の中で、成人教育のお父さんたちはいったい年に何回集まって何を協議しているのかということをお知らせしたほうが、分かりやすいのではないかと思います。
- 今年度の計画や内容はあるわけですか。
- もし、決まっていなかったら、前年に実施したものをここに盛り込んでもいいのかなと思います。
- それぞれの委員会で事業内容、こういうことを本年度やりますというのが決まっているはずですから、事業計画の中の、会がいつあるかということよりも、例えば、組織がこうなっていて、その中で、この委員会はこういうことを24年度は研究していきますというような内容に変えた方がよろしいのではないかということですか。
- そうですね。毎年、その年のPTA連絡協議会のスローガンというのがあるんです。それを踏まえて事業をやっているので、そういう所を強調してほしいですね。保護者たちはこういうことをもとにやっているんだということが見えてくればわかりやすいと思います。
- そうですか。それは変更できそうですか。
- あまり説明文が長くなると分かりにくいのですが、今年のスローガンがあって、各専門委員会がそれを踏まえてやっていますので、主要テーマであるとか、そういうような部分を少し入れて、例えば、1 目的、2 24年度の主要テーマ、3 テーマに基づいた計画、というような形にすればいけると思います。
- では、PTAの件はそのようにするということで。他にはいかがでしょうか。変更点が出ましたが、発行予定はいつですか。
- 発行は8月末です。
- それでは、原稿の締め切りは。
- そこは印刷会社と最終的に詰めるという計画ですが、一稿をまず入れますけれども、二稿以降の中で、その部分を校正することも可能です。
- では、変更して入稿することは可能であるのですね。せっかくPTAのページができましたので、いいページにしたほうが良いですから。変更点を見て、我々の方で確認した後の承認ということでよろしいでしょうか。コミュニケーションの所と、PTAの所のページが変わりますので、その2点を、我々5人で確認させてもらって、それで承認ということで、よろしいですか。
審議の結果、本議案は、後日、委員が修正された原稿を確認することを確認して承認されました。
各課から報告したもの(報告事項)
(1)市民活動推進課
磐田市少年補導センター運営協議会委員の委嘱について
(市民活動推進課長)
推薦組織の事情により、名簿の右の備考欄に「新任」と書いてある2名につきまして委員の交代がございました。7月10日に磐田市少年補導センター運営協議会を開催し、教育長から委嘱状を交付いたしました。なお任期につきましては前任者の残任期間である平成25年3月31日までとなります。
磐田市人権教育推進協議会委員の委嘱について
(市民活動推進課長)
名簿に「任命・委嘱」とある委員につきまして推薦組織の事情による交代がございました。7月19日に磐田市人権教育推進協議会を開催し、教育長から任命、委嘱状交付を行いました。任期は前任者の残任期間となります。
質疑・意見
なし
(2)教育総務課
平成24年度磐田市放課後子どもプラン推進事業運営委員会委員の委嘱又は任命について
(教育総務課 学童保育担当参事)
磐田市放課後子どもプラン推進事業運営委員につきましては、同設置要綱第3条の規定により教育委員会が委嘱又は任命するものとなっております。平成23年度に12人の方につきまして委嘱又は任命いたしましたが、このたび3人の方が推薦組織の役職の変更などにより交代となりました。名簿の備考欄に「新任」とある皆さんに新たに委員をお願いするものでございます。なお、任期につきましては前任者の残任期間である平成25年3月31日までとなります。
台風4号による停電時におけるトイレの使用状況について
(教育総務課長)
6月定例教育委員会におきまして、台風4号による停電時の各学校のトイレの使用実態についてご意見をいただきました。その状況につきましてご報告いたします。
停電は小学校11校、中学校3校でしたが、このうち、小学校7校と中学校1校では停電中も水が流れたため通常どおりの使用が可能でした。
残りの小学校4校・中学校2校は、プールの水や防火用タンクの水、また手洗い場の水を運搬し対応しました。運搬につきましては、教職員が運搬したり、休み時間に児童とともに運搬したりと各校でそれぞれの対応をとったものです。
平成24年度学校施設整備の進捗状況について
(教育総務課長)
工事種別は、耐震補強工事が4校、武道場の改築工事が2校、学校屋上の避難所化工事が3校、体育館の非構造部材耐震化工事が4校、ガラス飛散防止フィルム設置工事が小学校10校、中学校3校の13校です。体育館における非構造部材とは、天井下地材や照明器具が該当し、これらの落下防止対策です。
これら工事の進捗状況ですが、第1四半期にすべての入札・発注が終了しており、それぞれの工期は、耐震補強工事が10月9日まで、武道場改築工事が12月17日まで、屋上避難所化工事が8月31日まで、体育館非構造部材耐震化工事が8月末まで、ガラス飛散防止フィルム設置工事が耐震補強工事内で行う4校は10月9日まで、それ以外の9校は9月10日までとなっています。
基本的に学校の夏休み期間に集中して工事を行うものです。
なお、屋上避難所化工事の3校については、9月2日の総合防災訓練において、外階段から屋上への避難訓練で活用願うとともに、各学校の2学期最初の避難訓練において活用する計画です。
月例報告について
(教育総務課長)
実施済事業について、7月13日に三遠南信教育サミットを実施いたしました。
予定事業については、8月29日から3日間、東北被災地への視察研修を予定しております。
質疑・意見
なし
(3)学校給食管理室
月例報告について
(学校給食管理室長)
実施済事業については、第1回磐田市立学校給食運営委員会を7月9日に実施いたしました。
予定事業については、7月30日午前中に学校給食関係職員による文化財施設の除草作業を行います。
学校給食関係職員全体研修会を行います。これは年間2回必ず行っており、今回は8月7日(火曜)午後2時からアミューズ豊田で行います。ノロウイルスによる食中毒と、放射性物質検査に関して、講師である西部保健所職員から講演を受けます。
質疑・意見
なし
(4)学校教育課
月例報告について
(学校教育課長)
実施済事業について、通学区域審議会がございました。学区につきまして部活動に関する弾力化等を現在検討しております。
教育支援員研修会「すぱいす」は、ソーシャルスキルトレーニング等の療育活動等を研修しております。
予定事業について、小中一貫教育試行校中間報告会が予定されております。「なかいずみ学府」及び「とよおかっこ学府」の報告会を開きます。学府におけるロードマップがどのように描けているのかなどが報告されます。
実施予定事業に、8月27日、第2回通学区域審議会を追加願います。
質疑・意見
- 小中一貫教育試行校中間報告会は初めて行うものですか。
- 初めて行います。
- 私も参加させていただければと思います。
- 詳しい内容を連絡させていただきます。
- 教育委員の皆さん、よろしければご参加ください。
- 昨年行われた小中一貫教育検討委員会のメンバーの方にも案内をしていただければと思いますが。
- 皆さん心配いただいていますので、進行状況については連絡させていただきたいと思います。
(5)中央図書館
月例報告について
(中央図書館長)
実施済主要事業の入場者数は、「早稲田フェスタ2012」1,203人、「伊勢型紙展」550人、「広島・長崎被爆写真パネル展」560人、「豊田南絵画クラブ展」449名でありました。
また、県教育委員会がジュビロ磐田と清水エスパルスの協力を得て、大人の読書推進事業「県民メッセージコンテスト」を7月14日から9月16日まで実施しています。「ふじのくに Bookダービー」と名を打って、2チームの選手の選んだ「大切な人に贈る1冊」とメッセージをパネルにし、県内図書館17館で巡回展示しています。7月14日から7月24日まで中央図書館ロビーにて実施いたしました。
小学4年生から6年生を対象に図書館の仕事を1日体験していただく「夏休み子ども図書館クラブ」を3回予定し、既に各参加定員12名が決まっています。
質疑・意見
なし
(6)文化財課
福田町史編さん委員の辞任及び委嘱について
(文化財課長)
福田町史編さん委員会委員の、野村郁夫委員長から辞任願いが提出され、これを受理し許可しましたので報告します。併せて、新たに市内南田在住の鈴木欣三氏に委員会委員を委嘱しましたので報告します。
鈴木欽三氏は駒場に生まれ、小学校長を退職したあと、旧福田町史編さん事業に携わり、現在福田町史編さん地区協力員として活躍されています。
新委員の任期は、前任者の残任期間となりますので、平成24年7月1日から平成26年1月9日までとなります。委員会は年1回開催し、今年度は8月1日を予定しています。
質疑・意見
なし
月例報告について
(文化財課長)
実施済事業について、7月23日に文化財保護審議会を開催しました。検討を重ねてきた文化財保護基本構想について最終審議を行い、構想がまとまりました。今後審議会長から教育委員会へ答申をさせていただくことになります。また、市指定文化財候補として、一貫地にあります大箸家住宅庭園内のドウダンツツジ2本を審議しました。いずれも母屋の西側庭園内にあるものです。1本は根回り50㎝、高さ3.1m、もう1本は根回り38㎝、高さ2.9m。庭園木として手を入れられているものですから、高さあるいは枝回り等は手が入っている状況です。通常は太さから樹齢を計測しますが、それによると№1のほうが60年から80年、№2のほうが82年から108年という樹齢が求められます。それ以外の庭園木が80年くらいの木だろうということから、おそらく昭和初期に一度この庭園が整備されたのではないか、その時に植えられたものではないかということで、推定樹齢80年と推定しております。なお、この樹木につきましては次回の審議会において現地視察を行う予定です。
実施予定事業について、3事業のチラシをお配りしました。一つは、8月4日から中央図書館で開催します企画展「黄泉の世界」です。市内に900を超える古墳がありますが、その多くは5世紀以降に造られた後期古墳です。今回は後期古墳にスポットを当て、当時の人々の死生観に迫りたいと思います。8月26日には記念講演会も計画しています。
二つ目は、古文書解読講座の開催です。福田町史編さん事業を進める過程で収集した資料を題材に、3回に分けて行います。
最後に、7月26日に行いました旧見付学校模擬授業の新聞記事です。31名の参加がありました。第2回を8月2日、第3回を8月8日に予定しております。
質疑・意見
なし
教育委員会で協議したもの(協議事項)
「磐田市ならでは」の小中一貫教育の導入・推進について (学校教育課長)
1 小中一貫教育に関するこれまでの経緯
平成21・22年度から先進地視察や大学教授等の専門家を招き、小中一貫教育について研究してまいりました。その中で「子どもが変わる」(子どもの学力や社会性の向上等)、「教師が変わる」(教師の指導力の向上等)、「地域が変わる」(地域の教育力向上等)という大きく3つの視点からその成果が報告されていることから、私どももそこにねらいを設定しました。
平成23年度には小中一貫教育の意義や必要性、具体像について検討してまいりました。本市の強みである「地域力」「一人一人に応じた教育の推進」の2点を活かし、「磐田市ならでは」の教育活動を展開するため小中一貫教育を導入・推進することを提言させていただいています。
平成24年度には小中一貫教育の方向性を探るため、市内2中学校区を指定し試験的に実施しているところでございます。
2 2つの学府における平成24年度7月までの試験的な実施の成果
次の点が決定に向けての評価項目になると思います。
1点目は「学府ごとに導入・推進計画(ロードマップ)を描くことができているか。」コーディネーターを中心として学府長のリードの下、長期的な見通しをもって推進しているかどうかということでございます。
2点目は「全職員が小中一貫教育にかかわることができる仕組みをつくる中で、相互理解を促進する。」ということでございます。全員参加で小中一貫教育に取り組んでいただきたいということで、その参加体制はいかなるものであるかということでございます。
3点目は「地域とともに小中一貫教育を推進する。」これは学府協議会がもたれたり、PTA合同研修会が計画されたりするなど、地域の意識等が高まっているかどうかということでございます。
3 小中一貫教育の導入・推進 より充実・発展した「磐田市ならでは」の教育を展開していくために
学びの連続性等を大切にしながら、試験的な実施等を経て平成27年度を目途に市内すべての小中学校で実施することを計画しております。27年度というところが大きく変わりました。
4 「磐田市ならでは」の小中一貫教育
小中一貫教育のビジョン、定義につきましては、これまでお示しした資料の中にも掲載させていただきましたので割愛します。小中一貫教育推進の方針も同様に割愛させていただきます。
5 小中一貫教育の具体
(1)各中学校区における小中一貫教育の推進方法
以下の3点を基本に、各中学校区が主体となって推進するということでございます。
ア 小中学校共通のビジョン、目標を設定し、9か年の学びと育ちをつなぐ。
(ア)学府構想を導入する。
これまで「コミュニティ学府」などの名前を使わせていただいていましたが「学府」という名称で進めたいと考えます。
(イ)「小中一貫教育推進会議」を設置する。
市費負担教員を配置することで小中一貫教育コーディネーターを設定いたしました。そのコーディネーターを中心としての会議を行って小中一貫教育を推進していくということでございます。
イ 地域力を積極的に活用し、地域に根差した教育を推進する。
「各学府に『学府協議会』を設置し」がポイントです。「学府協議会」とは、これまで各校に「学校協議会」を設置していたわけですが、中学校区全体で協議会を行うということです。
ウ 小中学校9か年を見通したカリキュラムを編成し、内容面、指導面でつなぐとともに、特色ある学府づくりを構想することです。
(ア)各教科・領域等
学習指導要領及び静岡県授業づくり指針などをふまえ、9か年の学びを再度、学府ごとに考えます。また、今後の国際化の一層の進展に伴い、異なる言語や文化を理解したり、外国語(英語)を使って積極的にコミュニケーションを図ったりする力が必要となり、各学府においては、英会話の力の向上を目指した9か年を貫くカリキュラムを導入します。先ほど、コミュニケーション能力の育成ということで「磐田の教育」の中に明言されておりましたが、それを受けてこういう形で進めてまいりたいと思います。
(イ)交流活動については割愛します。
(2)小中一貫教育推進上の留意点
ア 各学府での取り組み
(ア)学府毎に導入・推進計画(ロードマップ)を描く。
先ほど申し上げたロードマップを描くということをここに改めて定義させていただいております。各学府は、小中一貫教育によって目指す子ども像、小中一貫教育を推進する学府内の体制及び方法、保護者や地域との連携方法等を構想すると明確に示させていただきました。
(イ)(ウ)は、先ほどの内容と同じです。
イ 教育委員会のサポート
(ア)市費による教職員の配置
市費負担教員を各学府に配置するということです。現在試験的に実施している学校につきましては学府内に3校あれば3人配置していますけれども、将来的には1学府1人の市費負担教員を配置します。10学府ができる予定ですので、10名の市費負担教員が入って小中一貫教育に貢献するという計画でおります。
(イ)「9か年の外国語活動・外国語のモデルカリキュラム」研究・作成
小学校と中学校のつなぎを考慮し、コミュニケーション能力や会話力を育てるために小学校1年から中学校3年までのモデルカリキュラムを作成するということです。小学校1年生から外国語活動を導入していくということでございます。
ウ 導入スケジュール
今年度試験的に2学府で実施し、来年度試行する学府は2つ。次の年は3つ。その次の年は3つ。そうすると27年度には10学府で実施できる計画です。
27年度を目途に2,2,3,3と2~3中学校区ずつ導入する予定でおりますが、早くて27年度ということです。
協議
- コーディネーターについて、来年度2学府がさらに行う場合、この2学府は全校に1名ずつ入り、今年の2学府は来年になれば学府に1人ということですね。来年さらに2つ試行するところは1名ではなく、1年目だから全校へ配置される。そういう繰り返しということでよろしいですか。
- そうです。今のところ新たな学府に6名で、豊岡中学校区と磐田第一中学校区に1名ずつ残って、8名ということになります。新しいところは初めてやるものですからロードマップの作成などいろいろありますから、そこでは3校ありましたら3校へ一人一人市費負担教員を配置し、コーディネーターが話し合う時間を確保するということです。磐田第一中学校区と豊岡中学校区につきましては1年目が終わりましたので、中学校区に3人いた市費負担教員を1名にして運営していくということになります。
- 国語のことを心配されている中で、英語をということを言っているわけですが、国語の授業は新学習指導要領では増えています。例えば小学校1年生では1日2時間の日が週4日、国語が1時間の日は週1日だけというぐらいに時間は十分とっています。2年生も同じです。3年生は週7時間。そういうことを考えるとかなり授業があります。中学校でも増えていますので、そんなに心配ないとお考えいただきたい。小学校で英語といっても、1年生くらいではいろいろな教科の中に入り込んでですので5時間とか多くても10時間くらいです。コミュニケーションをとっていくための素地をつくるぐらいのところからスタートなので、決して国語を減らして英語を行うわけではありませんので、ご安心いただければと思います。さらに各教科で言語活動を行っていきますので。国語についてはかなり充実したものになっています。
- 国語の教科書に載っている文章を読んでも、人間の本質に迫るような心の問題が書かれていて、例えばカエルさんのお手紙のところなども、教室へ入ってお聞きしていると、いつまででも待っているというのがあるわけです。そうすると、やはり子どもたちはそれに自分自身を置き換えて考えていると思うんですね。それは国語の力を伸ばしていくだけではなくて人間性を伸ばしていくことにつながっていると思います。やはり文章を理解していくと同時に人間関係だったり、そういう思いだったり、思いやりだったりということを勉強していくという点からも、国語の授業というのはあらゆる点で必要だと思うので、たくさんあると伺ってほっとしました。
- 「英語」と言ったのですが、学校としては難しい点もあります。「教科がぎちぎちに入っているのに、どこからその時間をとってくるのか」ということもあります。中学校は「英語の時間が3時間から4時間に増えているのに、さらに英会話か」、「もう4時間の中に聞くこと・話すことが入っているじゃないか」という考えもあったりします。ただ私どもが授業を見た時に、決して聞く・話すが前面に出ているなという授業ばかりではないので、そういう点がどうかということを懸念しながら進めている所です。義務教育の出口となる中3ぐらいで「英語で話をしてみたい」という子どもになるかどうかというところです。話を聞くところによると附属中などはかなり昔から英会話みたいなことやっていたそうです。また、小中一貫教育の試行校に指定された時にいきなり英会話をどんどん増やすというよりも中学校1年生で増やして、その子たちが2年になったら増やして、5、6年生はもうかなりやってきているので、その子どもたちが中学に上がるごとに中学も少しずつ増やしていくような、4時間のうち、少し英会話の時間に使うというような、そういう工夫もあっても良いものですから、これから研究していく中で良いものが出てくるとよいなと思っています。
- 報告会にうかがえば分かることだと思うのですが、成果というか、こういうことが良かったというものが何かあったら教えてください。
- 今年4月から行ったから即効的にこれだけ良くなったということを示すことはなかなか難しい話ですが、一番感じていることとしては、4月に校区全体で全員が集まって職員会議をやったそうです。そして、お互いの学校どうし学校紹介をしながら、目指す姿を話し合う会議をやったのです。明らかに先生方の意欲が向上しています。品川へ青島委員と一緒に行って、小中一貫教育を見た時に「あれだけ頑張ってやっていれば一貫教育でも何でも大丈夫だろう」とおっしゃった。何をやろうがあれだけ、そのつもりがあればということでした。そういう教師の意気込み、「○○をやろう」という意欲が高まっているというのが一番だと思います。それから、やっている教育がずっと同じだというのは、ある面では教師は疲れる。自分で創る部分がないと教師というのは疲れてくるんですね。今回は新しいものをつくっていこうという姿勢があります。そういう面からも良い効果が出ていると思います。
- それだけでも良かったです。
- 地区によっては小小連携や小中連携を今まであまりやっていなかった所もあります。ある所では今まで小中で毎年夏休みに集まって研修をやっているという所もあれば、今度初めて小学校が集まって一緒になって話し合いをするというぐらい差がありました。小学校同士が仲良くなっておくほうが中学校へ行って子どもたちも仲良くなれるから、観音山へ一緒に行こうということを考える学校が出てきたということは大きい成果ですよね。僕はちょっとそこまでは考えなかったのですが、長い期間をかけて進化していってくれればいいかなと思いますね。今後多少の梃入れの時期がほしくなる可能性もありますね。市費負担教員が一人だとなかなか難しいという時に「一時だけ、もう一人小学校へつけましょう」とかね。そういう柔軟性があるといいなと思いますね。
- 何でもそうですけど、頭の中だけで考えていないで、やってみるというのは大事ですよね。
- 僕が生まれた時は家族の中が5人兄弟で、学校へ行く前から社会というか、人と人とのかかわり、いわゆる人間の部分を学ぶわけですね。もっともっと今と違って地域の力があって、何か悪いことをすると、どこかのおじさんから「だめだ」って怒られるというような地域の目があった。それが今は都会だけでなく、田舎でさえもそういう力がだんだん弱っていると感じます。どこかで訓練を受けなければという意味では青年学級とか、消防団とかがありますけれど、会社に入ってきて一番困るのは、組織的に訓練されていないものですから、結局、自分で潰れていくんです。それはコミュニケーションだとか、他者とかかわりあうとか、耐える力とか、生きる力になるんです。学びの一貫性という面で小中の連携をとることは良いのだけど、その中にあるのは主に個に応じたきめ細かな部分と、主に集団とか、社会の中で学び合うという部分が具体的に多くもたれるようになるっていうことですか。分かりやすく言えば、運動会とか色々なイベントで世代を超えたコミュニケーションというか、小学校1年生と中学3年生では、子どもと大人が一緒にやっているような感じに見えるというような部分ですか。そういうものを学ぶというのは大変良いことだと思うんです。文部科学省の学習指導要領と県の授業づくり指針というのが基本としてあるわけで、その中で可能な限り学府長が取り組むスタイルというのは今言った部分になりますか。
- まさにコミュニケーション能力の主体は何かというと、今言ったような世代を超えた人間とのかかわりを勉強するというようなかかわり方です。人と人とのかかわり方をいかに学ぶかということです。そこが大きなポイントになります。外国語活動をやりながらも、開かれた自己と内なる自分が必要なんです。内なる自分は何かというと国語力で構成されます。外国語を実際に扱うようになりますと、開かれた自分がそこには存在する。外国語活動をやりながら開かれた自分を発見するということですね。そうすることによって、いろいろな異年代の子どもとも交流できるようになる。今回、新しく入る学府におきましては、小学校2年生の子と中学2年生の子がペアになり交流します。幼稚園の子もペアになります。そして体育大会へ来てもらうなど一緒に活動します。今、杉本委員が指摘してくれたような活動をすでにやっているところです。
- ぜひお願いしたいと思うのは、企業というのは年齢に関係なく異世代の人とやらなければいけないわけです。綺麗ごとばかり言っているのではなくケンカをしながらやるわけですが、そういうことができないんです。ちょっと言われると逃げてしまったり、落ち込んだり、つぶれてしまうんです。そういう面では、今の子どもたちを見ていても、遊びにいくにしても「遊べる?」って電話をしているんです。昔は家に行って、勝手に上り込んで遊んだわけです。それが今では電話をかけて「遊べるか?」って言わないと遊べない状況というのは非常に問題で、しかも今の子どもはお兄ちゃんとか、もっと小さい子と遊ぶのではなく同年代としか遊べないんです。逞しい子をつくるために、そういう社会状況になってしまっている部分を今回の構想の中で乗り越えることが必要だと思っていたんです。
- 中日新聞に時々「一貫校の今」という特集が載っていて。こちらで今試験的にやっている一貫校とはまた違って、引佐のほうの学校です。バスに異年齢の子が乗って、遠い所は30分ぐらいかかるけれど、毎日遠足のようなバスの中のコミュニケーションがすごく楽しい。小学校1年生から中学3年生まで乗っているわけなのでというような特集が時々載っています。この前は生徒会長選挙にちゃんと低学年の子も投票したっていう事も載っていました。子どもたちがそういう異年齢のかかわりの中で、生きる力を育んでいるのかなと思います。私は長い間PTAをやってきましたけれど、いつも思うのは、子どもたちはスポ少などで、ある意味、小小連携みたいになっているけれども、学校が一つ一つ独立して頑なになっている印象があって、3つの小学校は竜洋中へ行くのに、どうも、それぞれが違う感じでいた。また、小中連携もできていなかったものだから「小学校はこうだから」とか「中学校はこうだから」というような何かギクシャクしたところがあった。ここで小中連携をとってくれるのはすごくありがたいなと思います。そういう中で読み聞かせのボランティアなども学府の中でどんどん動いていけば良いと思います。
- 来年度の2校の目途や、発表の時期は決まっていますか。
- 目途はあります。教育委員会から指定するということで、2中学校区を考えています。
- 補足しますと、12月末までに小中一貫教育を行うということが決定した時にという仮定でということです。
- 最終的に1月の終わりぐらいになります。
- 先ほどの、来年2校や、来年から2,2,3,3、と実行していくということもそうですか。
- 全て「小中一貫教育の実施が決まった場合には」ということです。
- 校長会でも、このことについては話をさせていただきました。
- 例えば、校長先生のほうで拒否することもできるのですか。
- それももちろん可能性としてはあります。教育課程の編成権は校長にございます。法的にそれは保障されていますから。ですが色々な校長先生方とお話をすると、かなり前向きにとらえていただいています。
- 当初は先生方の負担がかなり大きくなりそうだということで、あまり良い反応ではなかったような印象を受けたのですが、この3か月、4か月の間にだいぶ変わってきたということですか。
- 試験的に行っている学府へ市費負担教員が3名入っています。これだけで1,500万です。だから2学府の合計で3,000万かけて、それだけ会議の時間のゆとりももちながらやっています。そして、教育委員会からは最小限のものを要求している状況です。教育委員会で骨組みはつくっていますが、学校も教育活動の骨組みというものがあるものですから。学校の考え方もあると思いますので、相乗効果で進めることが必要だと思います。「やれと言われたからやる」のではなく「うちの学校では、教育委員会からこういう材料が来るから、それを使ってさらにうちの教育力を高める」ということです。そこは前向きに捉えていただいている方が多いと思います。
- 1年目に指導主事の皆さんが他所へ事例を見に行った時に、失敗する例は、詰め込みすぎて先生方が疲れてしまうということを聞いていましたのでね。そういう意味では、意欲的に考えることができる時間を確保することができるようにしています。今は、教務主任クラスの人たち3人が集まって話し合い、それを補うためにふるさと先生を配置している状況です。
- 小中一貫教育がスタートする時に、中1ギャップとか、中学生の問題行動に関して、小学校の低学年の子が身近にいると気持ちが落ち着くという話を以前聞いたことがあります。まだ3~4か月ですが、そういう点はどうでしょうか。
- データ的には、正直なところ、まだありません。しかし、小学校の先生と中学校の先生が一緒に、生徒指導に関することや子どもの育ちに関する会議があるんです。そこでも校区全体で先生方が話し合っています。「あの子がこういう子で、中学校ではこういう点に配慮してください」というつながりが今までよりも確実に出てきています。
- それは重要ですよね。
いじめ問題及び生徒指導について
(江間委員長)
先にこの協議事項について説明させていただきます。いじめの問題というのはもちろん報道でごらんになっていると思いますが、このような社会情勢になってきた中で、ひとつは定例教育委員会で議論の場にあげなくてはいけないということで、私から事務局にお願いをして協議事項に入れさせていただきました。それから、我々が磐田市内の状況をもう一回認識しなければいけないということで報告を受けたいと思いました。さらに、いじめ問題など、いろいろな問題行動、生徒指導のお話もこれからありますが、どういうスタンスで我々が学校を見なくてはいけないかというのも、いろいろな報道を聞く中で、「そういうこともあるのかな」と参考になる記事もあったので、その辺も皆さんがどう思われるのかお伺いしたいなと思いましたので、今回提案させていただきました。よろしくお願いします。
(学校教育課長)
いじめについて説明いたします。資料は23年度、24年度がありますが、24年度のほうをご覧ください。いじめの定義から説明します。「いじめ」とはいったい何なのかということです。私どもが定義しているのは文部科学省が調査で用いているいじめの定義を使っています。それは「子どもが一定の人間関係のある者から、心理的、物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。いじめか否かの判断は、いじめられた子どもの立場に立って行う。」という定義を徹底しているということでございます。この定義につきましては、2007年1月19日以降の定義です。それ以前の定義では「自分より弱いものに対して一方的に身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」としていたわけです。特に「継続的に」という部分。つまり、何かが行われて、それを苦痛に思っていたとします。それが継続的に行われていたかどうかというのが19年度以前です。今はそうではなく、いじめられた被害者が、いじめられて本当に苦痛を感じているかどうか、その子の心の動きがポイントです。
24年度につきましては、いじめの認知件数が小学校8件、中学校26件でございます。小学校につきましては7件が解決または一定の解消をしています。取組中というのは、資料を見ていただきたいと思います。中学校につきましては26件ございまして25件解決しております。それから取組中として、現在の状況を書いてございます。24年度の詳細につきましては説明します。いじめ認知の概要ですが、小学校が8件ございますが主な内容は6件が「ひやかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌な事を言われた」です。8件のいじめ発見のきっかけは、当該児童の保護者からの訴えによるものが4件、学級担任が発見したものが3件、他の保護者から情報を得たものが1件です。中学校をご覧ください。24年度のいじめ認知の概要ですが、いじめの内容の主なものとしては「ひやかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌な事を言われた」が17件で最も多くあります。それから「軽くぶつかられた、遊ぶふりをしてたたかれた、けられた」というものが6件ございます。いじめ発見のきっかけですが、アンケート調査など学校の取り組みによる発見が21件で、これが主なきっかけです。その他、本人からの訴えや他の生徒からの連絡等です。
いじめの解消率ですが、90%を超えている、あるいは90%近い解消率ですけれども、改めて個人個人をしっかりと見ていかないといけないと思っています。いじめの現状を報告させていただきました。以上です。
(飯田教育長)
補足説明をします。例えば、件数は、一人の子が1回いじめられると1件です。2回目に何かあった時は2件としています。例えば4件あるうちの3つ解消したとしても、その子にとってもう一つ残っているということがあり、全部が解消したわけではないということがあることをお知らせしておきます。
(学校教育課長)
数的な物だけではなく、本当に個を見て個々に対応していかないといけない。それから、いじめがマスコミの中で異質化してきているところがあります。暴力事件をいじめだという報道をしています。いじめの中に暴力も入るのですが、完全に刑事事件です。内容を誤解しているところがあります。警察に対しても、協力体制が大切で、常に連絡をとりながら行っています。刑事罰を受けるべき内容についてはどんどん情報をオープンにしていくべきだと思っています。
協議
- 大津の事件の場合は学校側が、何とか、もみ消すというと言葉は悪いけれども、世間に対して何となく隠しておきたいという雰囲気はあったのですか。
- マスコミの情報だけでは判断できません。
- 文部科学省が示すいじめの定義が発生件数から認知件数という言葉に変わっていますね。よく記者会見などで「それをいじめとは認識していなかった」というのがよく分からない。いじめというのは、犯罪要件を満たしていないけれども、仲間同士の軋轢いわゆる仲間外れ。それから、もう一つは誹謗中傷のように明らかに犯罪。もう一つは、暴行とか、窃盗といった犯罪に問われるものというのに分かれると思うのですが。一番初めの部分でいじめの入り口として先生や親も認知していないというのがニュースを聞いていて分からない。全く認識がない。何も無いと見ていたのか。
- 子どもの心の中の苦痛を読み取れていないところが大きなポイントになります。
- 子どもというのは未熟ですから、自分がどういう状況に陥っているか見えないとか、「後で遊んでもらえない」というような理由で我慢して親にも言わないということもある。自分がいじめから逃れていったり、いじめを回避したりする方法を育ててやることも、学校も親もやっていかなければいけない。こういう事件があって、話しかけられても答えないとか、無視するとか。そういういじめだってこれから出てくるかもしれない。いじめがあるかどうか余計に分からなくなるということだってありうる。そういう時に「私が声をかけてもこの頃誰も返事をしてくれないんだよ」というのを先生に言ったり、親に言ったり、発信するということも教えてあげなければならない。加害者を指導するということだけでなく、被害者になった時にどうするかという対応もやらなければいけないなということも感じます。
- その点は、アンケートをとったら「いじめられていない」と言葉としては出るのでしょうけど、でも、どこかにその子どもの心のつらさ、つらい心のサインというものを、やはり、どこかで子どもは出していると思うんですね。それを子どもの行動とか態度の変化で担任が気づく、そこの初期の段階というのは、ものすごく大きいと思うんです。ここだと思うんです。言うに言われないこともある。僕ら大人だって「こんなことは言えない」とか、どうしてもがんばっちゃうわけですよ。そういうことっていうのは、頑張って、袋小路になっても、破れかぶれになって言えばそれで終わっちゃう。それは教育長が言ったように、すぱっと言えるということですね。それと、やはり担任の先生とか、親が一番だと思うんですが、見逃さないという部分で「認識してなかった」という言葉がなかなか理解ができない部分です。
- 「甘かった」と言うべきですね。もしわからなかったら「甘かった」と。
- そうですね。認識という言葉になると、文部科学省でちゃんと言っているわけですよね。ここからここまではいじめだということをはっきり。
- 昨日の報道ステーションを見た方はいらっしゃいますか。昨日の報道ステーションを見たらその問題が最初に出ていました。各県ごとにいじめの発生件数や認知件数が出たグラフがあったんですね。熊本県がダントツに多かったんです。実は滋賀県はすごく少なかった。そこにどういう意味があるかというと、熊本県の取り組みとしては、いじめというものはあって当たり前だということなんです。人が集まればいじめは大なり小なりある。大人でもある。それを発見することが大事だと。滋賀県の場合、解説は無かったですが、いじめが無いことが良いという先生方とか教育委員会の発想があった。でも熊本県は、あって当たり前のものをいかに早期に見つけるかと。だから件数はどんどんどんどん増えちゃいますけど大事に至らない。それを聞いた時に、いじめというのはあって当たり前のことで、私たちの頃からあって、ただそれが問題にならなかっただけで、実はあるんですね。それが1回治ってもまた発生したり、あるいは違う組み合わせで発生したりする。それは子どもたちの自然な育ちだと思うんですね。マスコミが関心を持つのは、そこにいる先生方や教育委員会がどう対処したか。そこに一つでも落ち度があると、それをつついてくるわけですね。本来は、そういう不幸な事故を招かないということが、我々が議論する一番の目的だと思います。先生方や我々がどういうスタンスでいじめに常に準備しているかということですね。この資料を見た時に件数が多いなと思いましたけど、これだけ見つけてくれているのかという見方もできると思います。解決方法は本当に当事者それぞれだと思いますので、この転校というのも選択肢としてやむを得ない、必要な事ではないかなと思います。
- 大きないじめや、単に小さないたずらなどがありますが、うちも経験があって、下の娘の上靴が隠されていた。その時の担任の先生が「とにかく大変なことだからみんなで探そうよ、上靴が無いんじゃかわいそうだ」って、クラス一丸となって発見してもらった。うちの子を特定にして隠されたのかどうかも分からないのだけれども、次にそんないたずらとかがあると困るから、先生はクラスのみんなに「みんなはこんな事をしないようにしようね」って。けれども、ちょっとたつと、また別の子の靴がなくなって。先生もみんなで徹底的に探してもらって、見つかったのはすごく後の話だったんですけど、クラスの中で靴が見つかるまではみんなちょっと気持ちが悪いような感情がありました。小さないたずらは多かれ少なかれあるものですから、そういう時の先生の対応がすごく重要で、基本的には悪いことは悪い、だめなものはだめなんだということをきちっと教えて欲しいなと思います。中学生などはなかなか口にしないものですからアンケートをとったりするんだけれども、ひとつのクラスに色々な教科の先生が入るのにどうして発見されないのかなと思います。学年の先生が一丸となっていれば、そして、「先生、今日おたくのクラスの国語に入ったけど、ちょっとあの子の様子がおかしかったよ」ということが自然に言えるような先生たちのコミュニケーションがあればと思います。たとえ担任の先生が発見できなくても、違う先生が見た時に「ちょっと気を付けた方がいいよ」という所が小さい芽のうちに摘み取れるのかなと思います。何年か前にもいじめ問題がありました。その時にいろいろな所で先生方も研修したと思います。また原点に立ち返って、今の子どもたちの現状に合ったような解決のしかたを研修していただきたいと思います。
- 先ほど私が、たくさん件数が出ていて、よく発見していただいたと言いました。たまたま静岡新聞で読んだのですが。夜回り先生という名前で有名な水谷先生がいじめのことについて書いていた中に「夏休みに入りますので、全ての親にお願いです。この夏休み中に必ずお子さんに学校でいじめがあるのか聞いてください。もしも、いじめがあった場合はすぐ学校や教育委員会に連絡をしてください。」という内容で、親が自分の子どもと学校でいじめ無いか話をしてくださいということがありました。そこで私も聞いてみたのですが、いじめなのか何なのかよく分からないようなことが一件あるみたいな話でした。今度家庭訪問がありますので話をしてみようかなと思います。いじめを発見する手段をいくつか持っていてほしいなと思いました。とにかく早期対処というか、もちろんわかっていらっしゃるとは思いますけれど。
- いじめ発見のきっかけというのは先ほど説明の中でもお話しましたけれど、小学校は本人からの訴えと保護者からの訴えが多いですね。保護者の方から声をかけていただくことは大事ですね。それから、毎日一緒に生活している先生が見ていて分かるということ。中学校についてはアンケート調査と本人の訴え、先生が見ていてということです。アンケート調査というのは重要な手掛かりになります。アンケート調査に書かれたことと、先生も感じたということが呼応すると。市内で年間にアンケート調査を最も多く行う学校は10回やっています。少なくとも1学期間に1回はやっていったらということで「磐田市では少なくとも年3回は実施しましょう」ということを進めているところです。
- それはぜひ、1学期に1回はやっていただくようにしていただきたいですね。いじめる子どもの特質というか共通点のようなものはありますか。
- いじめる子どもの共通点というのは、第一に我儘ですね。そして比較的積極的な子です。一番共通するのは我儘でしょうね。自分の思い通りにしたいんです。他の子も自分の思い通りでなくてはならない。「この子は弱い子でなければならない」という認識がある。
- いじめられる子に共通点があるということはないですか。
- 神経質で色々なことが気になって、おどおどしているということがあります。いじめっ子が脅かしたりすると心がすごく動きます。その子の心が大きく動くことが脅した子は面白いと感じる。
- ネットいじめなどを見てみると、初めに「仲良くしなさい」といって仲良くさせておいて、そうしておいて「裏切りなさい」ということをさせる。その時の反応を冷やかに見る。そういうことを面白おかしくやろうというような子がいる。そういう意地悪な子がいるということを先生も知っていなければいけない。よく不祥事のことで「健全な疑いの目」という言葉を使っていますが、子どもに対しても、信用はしているけれど「子どもって残酷な所もある。だから子どもなんだ」という目で見なければいけない。大津のことがあっても自分たちとは何も関係ないって思っている子どもがいるというぐらいの認識でいないといけない。これだけ話題になっているから大丈夫だろうなんて大間違いなんですね。それだけ子どもに対しては慎重に対応する覚悟を校長はじめ職員はみんな持つようにするということは大事だと思います。いじめは犯罪だというつもりでね。無視することだって犯罪だというぐらいに思って、危機感を持たなければいけないと思います。それだけでかなり減ると思うんですよ。後はどうやって解決してやるかですが、これが難しいですね。大人でもケンカをしてしまったようなものはなかなか難しいですもんね。
- よくネットいじめがわかったというか解明されましたね。
- 本人からの訴えですか、発覚したのは。
- いいえ、違います。ネットの書き込みでわかりました。それから、ネットパトロールの予算をたてていただきまして、ネットパトロールもまた行います。
- 子どもはいつまでもいじめをするわけではないです。どこかですっと無くなるのだから、なるべく早く無くしてあげるように、成長させてやることを、機会をとらえてやっていかなければいけないと思います。
- 今回のことを対岸の火事ではなく、我々の問題としてもう一回考えてみる機会として、教育長が着任式の時にお話してくださった「7つのお願い」と「不祥事に対する4つの指示」をもう一度きちっと出すべきだと思います。補足するようなご意見やお考えがあれば入れていただいて。
- 先生方一人一人が自分の目の前で起こる可能性があるという気持ちで、意識をしていただきたいと思います。先ほど私が、たくさん件数が出ていて、よく発見していただいたと言いました。たまたま静岡新聞で読んだのですが。夜回り先生という名前で有名な水谷先生がいじめのことについて書いていた中に「夏休みに入りますので、全ての親にお願いです。この夏休み中に必ずお子さんに学校でいじめがあるのか聞いてください。もしも、いじめがあった場合はすぐ学校や教育委員会に連絡をしてください。」という内容で、親が自分の子どもと学校でいじめ無いか話をしてくださいということがありました。そこで私も聞いてみたのですが、いじめなのか何なのかよく分からないようなことが一件あるみたいな話でした。今度家庭訪問がありますので話をしてみようかなと思います。いじめを発見する手段をいくつか持っていてほしいなと思いました。とにかく早期対処というか、もちろんわかっていらっしゃるとは思いますけれど。
- いじめ発見のきっかけというのは先ほど説明の中でもお話しましたけれど、小学校は本人からの訴えと保護者からの訴えが多いですね。保護者の方から声をかけていただくことは大事ですね。それから、毎日一緒に生活している先生が見ていて分かるということ。中学校についてはアンケート調査と本人の訴え、先生が見ていてということです。アンケート調査というのは重要な手掛かりになります。アンケート調査に書かれたことと、先生も感じたということが呼応すると。市内で年間にアンケート調査を最も多く行う学校は10回やっています。少なくとも1学期間に1回はやっていったらということで「磐田市では少なくとも年3回は実施しましょう」ということを進めているところです。
- それはぜひ、1学期に1回はやっていただくようにしていただきたいですね。いじめる子どもの特質というか共通点のようなものはありますか。
- いじめる子どもの共通点というのは、第一に我儘ですね。そして比較的積極的な子です。一番共通するのは我儘でしょうね。自分の思い通りにしたいんです。他の子も自分の思い通りでなくてはならない。「この子は弱い子でなければならない」という認識がある。
- いじめられる子に共通点があるということはないですか。
- 神経質で色々なことが気になって、おどおどしているということがあります。いじめっ子が脅かしたりすると心がすごく動きます。その子の心が大きく動くことが脅した子は面白いと感じる。
- ネットいじめなどを見てみると、初めに「仲良くしなさい」といって仲良くさせておいて、そうしておいて「裏切りなさい」ということをさせる。その時の反応を冷やかに見る。そういうことを面白おかしくやろうというような子がいる。そういう意地悪な子がいるということを先生も知っていなければいけない。よく不祥事のことで「健全な疑いの目」という言葉を使っていますが、子どもに対しても、信用はしているけれど「子どもって残酷な所もある。だから子どもなんだ」という目で見なければいけない。大津のことがあっても自分たちとは何も関係ないって思っている子どもがいるというぐらいの認識でいないといけない。これだけ話題になっているから大丈夫だろうなんて大間違いなんですね。それだけ子どもに対しては慎重に対応する覚悟を校長はじめ職員はみんな持つようにするということは大事だと思います。いじめは犯罪だというつもりでね。無視することだって犯罪だというぐらいに思って、危機感を持たなければいけないと思います。それだけでかなり減ると思うんですよ。後はどうやって解決してやるかですが、これが難しいですね。大人でもケンカをしてしまったようなものはなかなか難しいですもんね。
- よくネットいじめがわかったというか解明されましたね。
- 本人からの訴えですか、発覚したのは。
- いいえ、違います。ネットの書き込みでわかりました。それから、ネットパトロールの予算をたてていただきまして、ネットパトロールもまた行います。
- 子どもはいつまでもいじめをするわけではないです。どこかですっと無くなるのだから、なるべく早く無くしてあげるように、成長させてやることを、機会をとらえてやっていかなければいけないと思います。
- 今回のことを対岸の火事ではなく、我々の問題としてもう一回考えてみる機会として、教育長が着任式の時にお話してくださった「7つのお願い」と「不祥事に対する4つの指示」をもう一度きちっと出すべきだと思います。補足するようなご意見やお考えがあれば入れていただいて。
- 先生方一人一人が自分の目の前で起こる可能性があるという気持ちで、意識をしていただきたいと思います。
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