定例教育委員会 平成24年8月27日
- 日時
- 平成24年8月27日(月曜) 午後5時30分から午後8時40分
- 場所
- 磐田市役所西庁舎 3階 小会議室
- 出席委員
- 江間委員長 杉本委員 青島委員 田中委員 飯田教育長
- 出席職員
- 事務局長 教育総務課長 学校給食管理室長 学校教育課長 中央図書館長
文化財課長 学童保育等担当参事 市民活動推進課長 こども課長
文化振興課長 - 傍聴人
- 0人
教育委員会が決定したもの(議決事項)
(1)平成23年度磐田市一般会計歳入歳出決算(教育費関係)の認定について
(教育総務課長)
市政報告書をもとに各課から説明させていただきます。最初に、教育総務課所管の事務事業について説明します。
教育委員会事務局関係につきまして、教育委員会の職員数、教育委員会の開催状況や主な議案の内容については、資料記載のとおりですので、省略させていただきます。
各事業の主な点についてご説明いたします。まず、校庭芝生化の状況ですが、平成15年度からモデル事業として開始し、芝生化が実施され、小学校では23校中14校、中学校では10校中4校の合計18校が実施しております。平成23年度ではその維持管理が行われています。それから豊田東小学校で拡張いたしましたのでその施工を行いました。新たに実施した学校はありませんでしたが、今年度(24年度)は、磐田西小学校で約2,100㎡を新たに取組んでいるところであります。
次に、(2)学校、園の施設管理事業、教育振興事業の状況です。それぞれ施設管理に係る消耗品や比較的小規模な修繕費、什器類等、施設管理事業は、各学校に配当して学校の現場で対応したものが主な内容です。
教育振興事業も、同じく各学校に配当し支出した、授業に伴う消耗品、用紙代や備品などが主なものです。金額が大きなものについては、事務局分として別に執行していますので、これは学校へ配分されて支出したものとなります。小中学校と幼稚園を合わせた全体では前年度対比で約6.5%の増額となりました。
なお、23年度繰越分がありますが、22年度の補正予算を2月に行いまして23年度に執行したものです。これを繰越分というのですが、「住民生活に光を注ぐ交付金事業」という国の事業で行ったもので、学校図書整備経費として各学校に全体で1,319万円余を配当いたしまして図書の整備を行いました。これによりまして約7,400冊の図書を新たに購入し学校図書の充実を図りました。
(3)教育振興費・教材等整備事業の状況です。これは事務局で執行する事業で、小学校では理科・算数、中学校では理科・数学の教材の整備を行ったものです。23年度は小学校の理科・算数の合計で242万円余、中学校の理科・数学合計で193万円余を執行しました。
購入した主な教材は、小学校で化石の標本、人体骨格模型、体積学習器、九九練習板など、中学校では力学実験器、水圧実験器、方眼黒板などです。
次に(4)営繕工事の状況ですが、暑さ対策として、扇風機が設置されていない中学校7校の普通教室・特別支援教室の合わせて97教室に2台ずつ天井取付型の扇風機を設置しました。
次の施設管理委託の状況ですが、学校施設の耐震補強工事関係では、23年度は本体工事の実施はなく、富士見小学校普通教室棟、竜洋北小学校管理教室棟の耐震補強工事実施設計のほか、竜洋東小学校中校舎の耐震補強計画を策定しました。
全ての小中学校で国の耐震基準は満たしていますが、静岡県では東海地震を想定してより厳しい耐震基準を定めており、県基準に対して小中学校では対象建物の総棟数172棟のうち23年度末で153棟について対応が済んでおり、残り19棟を26年度までの3年間で完了する計画で進めています。
幼稚園につきましては、総棟数43棟中、42棟が終了しております。残り1棟をこれから実施する計画を立てています。
それから23年度の設計の中では、豊浜小、竜洋東小、福田中の屋上避難施設整備工事の実施設計を行いました。現在、工事を進めており、ほぼ完成という状況となっております。別添で、8月23日現在の3校の屋上避難施設外階段とフェンスの設置工事の写真を添付しましたが、99%終了している状況であります。2学期最初の避難訓練で使用すると同時に9月2日の総合防災訓練でもこちらを活用していくことになっております。
(こども課長)
続きまして、幼稚園の状況をご説明いたします。
(1)幼稚園学級数と園児数でございます。前年度に比べ学級数が増えた園は、福田中幼稚園、豊田東幼稚園の2園で、各1学級の増でした。反対に、学級数が減った園は、大藤幼稚園、長野幼稚園、豊田南幼稚園、豊岡北幼稚園の4園で、各1学級の減となりました。園児数は全体で13人の減となりました。自然減であります。規模は、3・4・5歳児の3学年とも1学級の園は9園。特に園児数50人未満が4園あり、内1園は20人未満の小規模園となります。一方、園児数150人以上は5園あり、内1園、磐田北幼稚園ですが、保育室の不足から小学校の空き教室を利用しております。新入園児の募集時には、磐田中部幼稚園、磐田西幼稚園、豊田北部幼稚園の3園で抽選を行いました。教育的な視点や、保護者や地域の願い、効率面を考慮した対策の検討が必要と感じております。また、来年度に向けては抽選園解消の対策を検討しているところです。
(2)魅力ある幼稚園づくりにつきましては、全ての園に対し、指導主事等の訪問を年1回実施し、市の教育目標の推進、園内研修の充実、若手職員の指導力向上のための指導・助言を行いました。幼稚園・保育園職員が一緒に研修する機会を年5回開催し、幼稚園教育要領と保育所保育指針に基づいた就学前の教育について研究しました。小学校への滑らかな接続も必要であると考え、保・幼・小合同の研修会も実施しました。主任者研修会でございます。今年度は、具体的な連携のあり方を検討していきます。また、特別支援のニーズのある子どもへの対応として、保育補助48人の配置、幼稚園カウンセラー6人の巡回も行いました。
教育振興事業中、幼稚園就園奨励費の状況及び私立幼稚園支援事業の状況は、資料記載のとおりです。
(教育総務課長)
教育振興事業で要保護及び準要保護、特別支援学級の就学奨励費の状況は記載のとおりですが、人数の状況を説明させていただきます。
3月31日現在の要保護は小学校が26人、22年度と比べ増減はありません。中学校は24人で22年度対比で5人増であります。準要保護については、小学校が343人で21人減、中学校が265人で21人増であります。記載の表は支給の延べ人数であり、実人数は今申し上げたとおりです。
特別支援学級の状況ですが、小学校が156人で26人増、中学校は47人で7人の減であります。
(学校教育課長)
青少年育成事業の放課後子ども教室ですが、放課後の安全・安心な活動の拠点を設け、地域の皆さんとの交流活動を通していろいろな活動を推進して参りました。福田、竜洋、豊田の3地区6小学校で開催しました。福田地区、竜洋地区、豊田地区それぞれ数多くの子ども達にいろいろな活動を行っております。福田地区につきましては、講座を設定して行いました。竜洋地区は勉強を見て頂いたり、いろいろな活動を工夫して行いました。
豊田地区については、青城小学校にて子ども達の勉強の場を提供させていただきました。
(学童保育等担当参事)
(2)放課後児童クラブ運営事業について説明させていただきます。公設の放課後児童クラブは市内に28箇所ございますが、年間延利用者数は、22年度に比べ53人多い1万312人でございました。児童クラブの運営事業費の支出合計は、民間児童クラブへの補助金150万円も含め、1億4,097万9,354円で、22年度に比べ率にして3.5%、金額にして512万9千502円の減となっております。これはクラブ室へのエアコンの設置が22年度で終了したことが大きな要因となっております。
また、23年度は夏の電力需給への対応として7月から9月の3ヶ月間、市内2箇所の児童クラブにおいて土曜・日曜日の受入を実施いたしました。当初の調査では65人の希望がありましたが、実際に申請のあった方が59人、そのうち利用された方は49人でした。延利用回数は3ヶ月間で412回、一人平均8.4回の利用がございました。
(学校給食管理室長)
学校給食費について説明いたします。歳出総額は15億289万9,407円で、22年度比1.8%の増となっています。例年並みの歳出であったと考えています。
歳出の主なものは、人件費、施設管理経費、食材調達費で、園児・児童・生徒及び教職員など、17,887人に対して給食を提供しました。
喫食数ですが、3センターで154万2,862食、15の単独調理場で146万9,062食、合計301万1,924食を提供しました。22年度に比べ、8,021食0.3%の増です。
食事内容ですが、一人当たり栄養摂取量は文科省が定めた栄養摂取基準と比較して、概ね充足しております。
(3)磐田市立学校給食運営委員会は、例年のとおり年3回実施し、給食実施回数、単価、学校給食用物資納入業者の指定や栄養摂取基準や摂取状況などについて審議しました。
(4)地産地消では、21年度から実施している市内生産者への栽培依頼は3年目となり、単独調理場15校全てにおいて実施することが出来ました。このことによって、主要野菜の地場産の利用率は17.4%となり、前年度比2.5%の増加となりました。台風等の影響が無ければもう少し伸びた可能性があります。
(5)物資委員会、(6)衛生管理につきましては記載のとおりでございます。
質疑・意見
Q 営繕工事のなかで暑さ対策として扇風機を設置されたということですが、これによっ て全ての学校に配備されたということですか。
A 全ての学校に設置されました。
Q 23年度は9月に台風がありましたが、修繕費はどのくらいあったのですか。
A 文教施設災害復旧費の中の1公立学校施設災害復旧費、2,993万9,934円が、23年度9月にあった台風15号によります被害を復旧した経費でございます。内訳ですが、修繕が104件2,533万円余、手数料が倒木の伐採や処分に当たるもので、26件460万円余であります。
Q 当時は、7,000万円程度かかると聞いていたのですが。
A 今のは公立学校分で、あと文化財関係の修繕もあります。
Q 幼稚園の園児数ですが、膨らんでいるところ減っているところとありますが、全体的にみて減っている傾向にあるのですか。
A 出生人数が1,600人程度を推移していますので、それほど大幅に減少しているとは考えていないのですが、22年度と比べて全体では公立が13人の減ということでわずかに減少しているところです。ところが、中央部では抽選を行わないと入れないような状況となっており、バランスがとれていないのが現状です。
Q 竜洋西保育園では、東日本大震災以降、引越しをした家庭が多く、保育園の人数が随分減ってしまったという話を聞いたことがあるのですが、南の方の幼稚園はそういう影響があるのですか。
A 竜洋はたまたま減少したと思うのですが、元々竜洋には3園保育園があってここ数年3園とも定員を割っている状態が続いています。福田の保育園で海に近いところがあるのですが、減っていないですね。
(学校教育課長)
歳出は、4億435万771円でございました。
1.学校の学級数等の状況についてです。小学校の学級数は前年度(22年度)と同じで児童数は38人減となっております。中学校も学級数は前年度(22年度)と同じで生徒数は67人増となっております。そのなかで小学校の特別支援学級は41学級で前年度は36学級で人数も増えております。豊岡東小学校につきましては、2・3年、4・5年が複式学級を設置しています。中学校につきまして、生徒数は4,467人、特別支援学級は17学級となっております。中学校の場合は、前年度が18学級で6人の減となっています。23年度は、通常学級で特別に支援を要する児童・生徒数は468人となっています。
続きまして、2.個に対応する教育(35人学級)ふるさと先生についてです。23年度は18人のふるさと先生を雇用しました。中学校の場合は下限の規程に20人以上から静岡式35人学級を設定しておりますので0人であります。
次に、3.特色ある学校づくりについてです。特にここでは、子どもの育成に必要なものに重点的を置くということを進めて参りました。学校文化の中心である図書館環境の整備、それから授業づくりを支援することによって特色ある学校づくりに努力して参りました。
6.国際化に対応した教育についてです。
(1)外国語指導助手(ALT)派遣事業において11人を派遣しております。派遣委託を5人、直接雇用を5人、嘱託を1人とし直接雇用を行うことで予算の削減に努めました。
(2)外国人児童生徒適応推進事業です。そのなかで外国人児童生徒支援員を5人雇用しました。いろいろな学校の要望に応じて小・中学校を巡回しています。外国人児童生徒相談員が6人です。特徴的なものは東部小と神明中に1人ずつ常駐して支援を行っています。
(3)外国人児童生徒初期支援教室(NIJI)について、入級者数は23人です。3ヶ月を基本として指導を行っていますが、家庭等の状況により初期支援教室へ通えない児童生徒もおります。(4)はガイダンス等の支援となります。
7.教育課題等の対応についてです。(1)運営困難学級補助員配置事業で、昨年度は教育支援員として小学校45人、中学校16人を配置しています。実際に自力で歩けない児童に対して介助員2人を配置しております。介助員については、やがては歩けるようになると判断して小学校のみとなります。
(2)特別支援教育体制推進事業です。巡回相談について、臨床心理士は健康増進課と連携をとり、1校につき年4回程度で、計142回実施しております。専門家チーム会議では、大学教授、専門医、巡回相談員が協力をし、困難なケースに対して対応して参りました。3 特別支援連携協議会、4 特別支援教育研修会についてはご覧になってください。5 就学指導委員会につきましては、就学指導に係る児童生徒の数が増えてきています。昨年度だけで365人の審議を行いました。
(3)いじめや不登校に対応する教育相談体制推進事業です。磐田市教育支援センター「あすなろ」では、通級支援児童生徒11人、訪問支援児童生徒8人に対し支援を行いました。心の教室相談員を各学校に11人配置しております。相談件数は、17,920件であります。いじめSOSメールは昨年と変更はありません。23年度より新規に導入したものが4 ネットパトロールです。平成23年10月17日から平成23年11月17日までインターネット上の調査を行いました。1ヶ月間の調査でネット上に出ている個人名等で気になるものについて学校と連携をとって対応をいたしました。24年度についても引続き予定をしております。5 個別ケース検討会議です。各学校で児童・生徒の困難な問題がありますが、22回会議を開催しました。こども課等にも出席していただき協力していただいております。
(4)不登校児童生徒数です。年間30日以上欠席した児童生徒は合計で213人でした。
22年度は182人で20年度から減少傾向にありましたが、23年度については増加傾向に転じております。
(5)小中一貫教育については、いろいろと報告をさせていただいております。ご覧ください。
質疑・意見
Q 就学指導委員会ですが、365人の審議を行い増加傾向にあると伺いました。推移としてどのくらい増えているのですか。
A ここ数年30名程度ずつ増えております。24年度においても30名程度増える予想がされるので、年3回行っていた就学指導委員会を4回に分けて行います。
Q このことについて、教育委員会としてどのように受け止めていますか。
A 1点目に障害の審査判定とあります。審査の方法等、教師及び専門家の協力を得て行う内容がかなり向上してきています。審査基準が上がった分だけ数が増えています。2点目は、発達障害を持つ児童生徒が増加傾向にあると考えます。
A 今の世の中の動きとしてインクルーシブ教育という考え方があって「特別支援学級でなく通常学級で学びたい」と意思表示すれば、その人の言うとおり通常学級に通えるようになるという方向に向かおうとしています。そうなりますと、文科省として、そのための予算化が必要で通常学級への支援員等の配置が必要になってきています。以前は学力保障が中心でしたが、今は生活保障というか生きていく上での保障というものを国では考えていく方向にあります。
A 通常学級で同じように教育を受けるというインクルーシブ教育が、今、国の大きな動きとしてあります。通常学級で支援を要する児童生徒の数が、23年度は468人、24年度は688人です。国の平均では6.3%、800人です。
今後、通常学級の中でどのような形態に変っていくのか考えていく必要があると思います。
Q インクルーシブ教育で普通学級のなかで支援員がついて普通学級の授業を受けた方が良いのか、その子の習熟度に応じて特別支援学級で授業を受けた方が良いのか、子どもにとってはどちらが良いのですか。
A ケースバイケースです。就学指導では専門調査を行っています。2人の専門家が学校へ出向き、対象となる児童生徒の様子を観察してそれを基に医者も交えてその子に一番良い方法を話し合い考えています。やはり、ほとんどの児童生徒に関しては特別支援学級で学んだ方がその子ためになるという考え方です。
Q 不登校の児童数が23年度は増加傾向にあると思われます。これまでは減少傾向にあったものが増加傾向に転じている理由を把握していますか。
A 19年度191人、20年度193人、21年度195人、22年度182人、23年213人です。結論から申し上げると分析中です。
Q 5年、10年、15年、20年という大きな流れの中で、このような「ぶれ」というか、学年や年代によって表れるものですか。
A 学年によって違いが表れる傾向はあると思います。では、そこにある原因は何かというと十分に調査しないと分かりません。
A 磐田市自体が以前から不登校の生徒が多いですね。
Q それは、合併してからですか。それとも旧磐田市からですか。
A どちらも言えます。県の平均と比べるとやや多いです。
Q 産業的とか、工業とか、地域性のようなものが要因しているのですか。
A 分析自体を十分に行っていないので、はっきりとは分かりません。
Q 家庭的な問題と思いますが、兄弟で不登校になるケースは多いですね。この182人の中の兄弟の割合はどのくらいですか。
A 兄弟で不登校になる可能性は高いです。
(中央図書館長)
平成23年度の図書館費ですが、当初予算額3億6,498万9,000円に補正予算額と繰越額を加えた予算現額は3億9,923万4,000円に対し、支出済額は3億8,815万7,028円、執行率
97.23%でした。
次に、平成23年度の中央図書館の活動実績について、市政報告書からご説明いたします。中央図書館を始めとする5館は、生涯学習の拠点として利活用される図書館を目指し、図書館サービスの充実と各種資料の収集に努めました。
23年度の5館の総入館者数は、67万6,346人、前年度対比1万254人、1.5%の増。有効登録累計は、6万8,742人、再発行を除いた新登録者は、3,856人、5.9%の増でした。総利用者数は、34万5,826人、前年度対比2万8,005人、8.8%の増。総貸出点数は、146万9,025点、前年度対比5万2,631点3.7%の増。団体利用状況は、登録787団体、総貸出点数5万9,598点、前年度対比798点1.4%の増でありました。
次に、総所蔵資料点数は、年度中の購入・寄贈から除籍等により83万4,768点、前年度対比1万6,742点2.0%増でありました。前年度の「住民生活に光をそそぐ交付金」の繰越により、今まで購入を控えてきた高額な参考図書や専門図書、児童・ヤングアダルト向けの図書をまとめて更新することができました。
次に、館内サービスでは、利用者から所蔵予約やリクエストの要望11万9,811件を受け、所蔵してない資料は他市町村の図書館から借用したり、利用が見込める図書資料は新規購入するなど、利用者の要望に応えました。
また、利用者の質問を受けて資料や情報の提供を行うレファレンスサービスは5,498件、ホームページによる情報提供によるアクセスが12万8,194件ございました。また、磐田市子ども読書活動推進計画に沿った「おはなし会」や「ブックスタート」、「茶の間ひととき読書活動」、「読書講演会」等を実施するとともに、障害者サービスや視聴覚ライブラリーの活用、雑誌スポンサー制度の導入、また中央館及び豊田館の展示室では、地域の文化団体や市関係団体等による絵画や書道、写真などの展示会の開催、市総務課や文化財課等の企画展への協力と、各館それぞれの独自事業の実施に努めました。
質疑・意見
なし
(文化財課長)
市政報告書に沿って説明いたします。
1文化財の保存整備と普及啓発の(1)文化財の保存・整備ですが、5件の有形文化財と1件の天然記念物を市の文化財に指定しました。一部所有者によって、保護・保存策が講じられていますが、所有者とともに後世へ受け継いでいきたいと考えます。
国分寺跡整備事業につきましては、整備のための発掘調査として、回廊跡の構造調査を行い、地業の状況や基壇構造など、新たな知見を得ることができました。発掘期間中現地説明会を開催し、市民への情報提供や、整備委員会への報告を行うとともに、整備委員会では整備についての協議を行いました。
エ)特別史跡の追加指定では、磐田停車場線に面した神道大成教唯一禊教会が占有している土地の一部586.54㎡を対象に行い、その結果、推定伽藍地の58.7%が指定範囲となりました。
5 旧見付学校及び磐田文庫の補修ですが、台風15号により破損した箇所の修繕を行いました。
次に(2)文化財の普及啓発ですが、市民がもっとも文化財に触れる機会の場であり、展示会、 学校や地域を訪問する歴史教室、案内板の改修やパンフレットの発行などを行いました。
特に「文化財めぐりウォーク」では、単に文化財を見て歩くのではなく、地域の産業に関わる人たちとの触れ合いも盛り込み、参加者には好評でした。単に「もの」を見ることにとどまらず、「触れて」「体験する」といった文化財を身近な存在に感じてもらうことで、歴史・文化財に対する理解を深めてもらい、ふるさと“いわた”への自慢と愛着に結びつけたいと考えて取り組んでおります。
「地域史編さん・歴史文書館」ですが、(1)地域史編さん事業では、平成25年度福田町史資料編刊行に向けて、昭和40年から引き続き住んでいらっしゃるお宅を訪問し、文書類に限らず写真やチラシなどが保管されていないかを確認する悉皆調査を、1,200戸を対象に行いました。
(2)施設管理事業では、主に収集してきた資料を公開する目的で、企画展や講演会の開催を行いました。レファレンスも普及活動の成果として施設の存在が浸透してきたためか、前年度比約1.8倍の205件を数えました。
「埋蔵文化財調査」ですが、各種開発事業に対応するための確認調査19件のほか、本調査として (2)磐田駅南新都市クリニックとマックスバリューの間の市道改良工事に伴う御殿・二之宮遺跡と大型店建設に伴い、大宝院廃寺遺跡の発掘調査を行いました。ほかに整理作業を進め、報告書の刊行を行いました。
「施設・史跡の管理運営」ですが、文化財課が所管する5施設の状況をまとめてあります。旧見付学校、旧赤松家記念館ともに前年度を上回る入館者数となりましたが、特に旧赤松家記念館は平成19年度以来の1万人を超える入館者がありました。この理由は内蔵をギャラリーとして一般に開放したことによる集客増によるものです。
以上、文化財課からの説明です。
質疑・意見
Q 発掘調査に関しては、今年度も前年度並みの予算と内容で引き続き行っているのですか。
A 特に増減はないのですが、豊岡地区の工場誘致の所で一ヶ所確認されたので受託 事業にて行う予定でいます。
Q 調査は、年度で区切って行っているのですか。
A 工事との絡みもありますので、発掘調査もそれに合わせて年度で区切って行っています。
(文化振興課長)
最初に市民文化会館・文化振興センターの施設費、利用状況等は記載の通りです。修繕費については、老朽化による設備等の修繕が主なものとなっており、修繕料全体で700万円ほど、大規模な緊急修繕がなかった分、前年度と比べると半分以下となっております。
文化芸術鑑賞・体験事業については、市民文化会館やなぎの木会館等、市内のホールを使った自主事業について、磐田文化振興会へ補助金を出す形で18事業を開催し、合計1万473人の集客を行うことが出来ました。
文化芸術活動支援事業は、文化協会等への補助金、芸術祭・文化祭への委託金です。
磐田文化協会については、平成23年度に自立に向けての準備を行い、豊田支所へ事務局の移動・事務局体制の充実・支部の一本化等の取り組みをいたしました。
青少年の文化・芸術活動育成支援事業は、高校の演劇振興事業、吹奏楽の公開クリニック、小中学校への器楽指導者派遣事業への委託料、磐田こどもミュージカル育成事業への補助金となっております。
質疑・意見
Q 熊野伝統芸能館の利用率は例年と比べてどうですか。
A 人数では22年度が4,962人、昨年度(23年度)は、3,465人で減少しております。これは、集客が一番多い時期に行われる熊野の長藤まつりが震災の影響で中止になったことです。その他の月については、ほぼ例年並みであります。
(市民活動推進課長)
スポーツ振興事業をお願いします。
社会体育関連事業の主なものは、社会体育施設の指定管理者による44施設の管理運営、学校体育施設として市内公立33小中学校の市民開放、いわたスポレクフェスティバル、親子ふれあい体育教室の開催などを実施しました。また、ジュビロ磐田メモリアルマラソン、静岡県市町対抗駅伝競走大会への補助金を交付しました。
特に、体育協会主催のジュビロ磐田メモリアルマラソンは、平成23年度からコースを一新してシティマラソンとして、多くの参加者(完走者は6,583人)とボランティア(約2,300人)の協力により盛大に開催されました。また、走路上では中学生ボランティア約250名に協力をしていただきました。
スポーツによるまちづくり関連の主な事業としては、ジュビロ磐田ホームタウン推進事業として、ジュビロ磐田ホームゲームへの小中学生観戦招待、ジュビロ磐田ホームゲーム小学生一斉観戦事業を実施し、全国大会の開催として全日本高等学校女子サッカー選手権大会を開催しました。
また、総務省の委託事業として、緑の分権改革調査事業を実施し、芝生の活用と情報発信を推進しました。
平成23年度に初めて実施したジュビロ磐田ホームゲーム小学生一斉観戦事業については、Jリーグとしても初めての試みとして非常に注目されました。継続事業として、改善できる部分は改善し、子どもたちの感動へ繋げていきたいと思っています。
全日本高等学校女子サッカー選手権大会は、なでしこ効果もあり、観客延べ人数は前年度より1,052人多い13,706人でした。前年度に引き続き地元の磐田東高校を始め、静岡県からは3校(常葉橘、藤枝順心、磐田東)がこの全国大会に出場しました。ちなみに、平成24年度の全日本高等学校女子サッカー選手権大会は冬(1月)の開催になります。
以上です。引き続き、生涯学習推進事業の説明を行います。
生涯学習推進事業、(1)社会教育委員会運営事務では、23年度から「公民館の現状、役割等について」を新たなテーマとし、年度前半には各委員の理解を深めるために、教育長の講話や県教委の担当職員による研修会を開催し、年度後半に協議を行い3月の定例教育委員会において、公民館の今後の方向性等の中間報告を行いました。
次に(2)生涯学習推進事業、1 生涯学習計画推進では、生涯学習推進大綱の見直しを行い、学んだことが地域づくりにいかされ、市民力、地域力の向上が図られるような生涯学習を目指します。4 生涯学習講座等の開催では、親子が参加できるイベントとして青年の団体と協働して開催する「いわたゆきまつり」や親子で農業体験をする「ふれあい田んぼ倶楽部」は好評を得て開催されました。
(3)人権啓発推進事業では、3 人権教育講演会では、北朝鮮拉致問題をテーマとし、横田めぐみさんのご両親を講師に招き、一般市民を対象とした講演会を開催し、千人を超す多数の参加がありました。
次に(6)家庭教育推進事業、2 家庭教育講座では、中学生を対象に中学生の育児体験を通し、命の尊厳や将来親となるために必要な母性や父性を育むための講座等を開催しました。
(9)公民館施設整備事業等では、長野民館の耐震補強工事や老朽化した施設の改修を行いました。また、昨年度には台風15号により多数の公民館で被害があり、記載の復旧額を要しました。
(10)学習交流センター事業は、昨年末で廃止された、駅前再開発ビル内天平のまちをリニューアルし、本年5月から学習交流センターとしてオープンしました。施設の概要は学習室、図書コーナー、自販機を置く軽飲食コーナーからなり、高校生を中心として予想を上回る利用者が訪れており、特に夏休みに入ってからの利用者はさらに多くなっています。
次に(11)青少年健全育成事業、2 磐田市青少年健全育成活動事業委託では、連合会を中心に、合併前の旧市町村の地域で組織する支部ごとの事業が活発に展開されました。
次に(12)少年補導センターは、自治会や学校等から選出された199人を少年補導員に委嘱し、定例補導の他、祭典補導や県一斉補導など、少年の非行防止活動を行いました。
次に(13)青少年活動推進事業では、2 青少年宿泊体験事業「キラリサマーキャンプ2011」は青年会議所が主催し、宿泊体験を通じて自主性や他を思いやる心を育みました。3 通学合宿推進事業では、記載では市補助対象事業の3件となっていますが、23年度新たに大立野自治会が単独で開催したため、4件の実施となりました。4 中学生イベントボランティア講座は子どもたちに多様な体験活動の場や学習機会を提供しました。
質疑・意見
Q 家庭教育学級についてですが、家庭教育はとても大切なことだと思います。もう少し内容について教えていただきたい。
A 家庭教育学級については、公立幼稚園におきまして幼稚園ごとにいろいろな企画をしていただきまして、それぞれの幼稚園の特色を生かした事業を実施しています。23学級2,292人が参加されています。主に、レクリエーション的な要素も多少ありますが、子育てに関する親同士の情報交換の場としての効果があると思います。その他、子育てに関する有識者による講演会を開催しています。
Q しつけや礼儀作法を教えるなど、具体的なことは行っていませんか。
A 23年度からは家庭学級の出前講演会ということで、各幼稚園だけの企画ではなく、家庭教育に特化した内容のものを市が企画して各地へ出向いて行っています。
- それはとても良い事だと思います。お子さんを持つ親が最低限必要な家庭でのしつけを共通して学べる場があることは良いことであると思います。
Q 出前講演会の集まり具合はどうですか。
A 実施回数は18学級で19回、延べ919人の参加がありました。
- 先日、市長との懇談会の時も家庭への啓発は大切なことであると話題に出ていたところでありますが、そこを具体的に進めて行くのは生涯学習の家庭教育学級になり、今後は企画・立案した段階で教育委員に示していただきたいです。
- 社会に出て必要な礼儀は最低限備わって育っていかないと困ると思います。家庭教育学級で学んでいただくしかないと考えます。
A おっしゃる通りです。22年度までは公募の講座が多かったのですが、公募すると一定の関心や知識のある方が参加するのですが、むしろ本当に聴かせたい人に対する講座を実施したいと思っていました。学校や幼稚園で保護者が集まる参観会等で実施できるよう検討していきます。
Q 多少費用がかかっても集客力があるような、しかも家庭学級的なことを上手に話してくれる方を全国の様子をみて探し出していく必要があると感じます。予算的には今後どうですか。
A 今、講演会の見直しをしている中で全市的な家庭教育講演会を見直した経緯があります。昨年は、家庭教育と協働共生社会の事業と併せて教育関係で有名な方ですが中村文昭氏の講演会をアミューズ豊田で開催しまして大変反響をいただきました。今後は、全国的にも注目を集めている方で家庭教育に関する講演会ができる人を選ぶよう取り組んでいきます。
- 是非、予算立てをして取り組んでいただきたい。
Q 就学時の健康診断や学校・幼稚園の入学説明会では、ほとんどの保護者が出席してくださるので、その時を狙って30分程度でも良いので家庭教育の講演会が出来ないものかと思います。著名な先生でなくても身近で家庭教育のことを話せるような方の講演会はいかがでしょうか。
A 学校、保育園、幼稚園の協力を得まして、そのような方向で展開できるよう検討していきたいと思います。
Q 読書はすごく大切な事で、どうしたら子どもに本を読ませられるのかをもう少し検討していただきたいと思っているのですが、例えば、図書館で年間何冊の本を借りたのか、その最多の子どもを表彰してあげるとか、何か良い工夫は無いでしょうか。
A 図書館では子どもに読書を楽しんでいただければということで「ブックスタート」で本を差し上げて、その時に読書の大事さを担当者が説明しています。また、市内5館の図書館では読み聞かせ事業を行っていることを周知させていただいています。やはり学校では何冊読んだからという表彰は良いのですが、公共の図書館の中で子どもの読書については読書点数にあまり重きを置くことはしたくないと考えています。目標を決めて取り組むよりも興味を持ってもらうような方向付けを考えていきたいと思います。
Q 各学校では目標を立てて、たくさん本を読むよう取り組んでおりますし、司書教諭の方がその学校独自のやり方で本に対する興味を持つよう努力しています。また、読み聞かせのボランティアの方も一生懸命に活動を行っております。家から図書館が遠いと親の車に乗せてもらわないと行けないことから自由に図書館に行けないことがあると思うので、公共の図書館では子どもの冊数を増やすことは難しいと思います。
審議の結果、本議案は承認されました。
(2)平成24年度磐田市一般会計補正予算(教育費関係)の要求について
(教育総務課長)
9月補正にあります教育費関係は、教育総務課、文化財課、こども課、文化振興課、市民活動推進課というような課に分かれておりますが、課毎に説明させていただきます。
まず、教育総務課の関係で歳出ですが、小学校施設整備事業400万円の増額補正を行います。これは、先般の6月議会一般質問の局長報告にもありましたように水道水の赤水対策でございます。一般質問では、磐田北小学校での状況はどうかという質問でしたが、今回市内の各小学校を再度調査いたしまして4校がその状況にありますので対応してまいります。磐田北小、磐田中部小、竜洋西小、竜洋北小、中学校はありませんが4小学校において、赤水が出るということがあります。できるだけ経費を押さえた対応をしていきたいと思いますが、その実施設計を行うものです。工事は25年度を予定しています。当初ですと耐震補強工事が終わりました27年度以降となっておりましたが前倒しをして対応していくものです。
それからもう1点は、公立学校施設災害復旧事業です。これは6月の台風4号によります施設の復旧事業として修繕で小学校353万2,000円、10校です。中学校の397万1,000円6校です。それから、小学校、中学校の倒木処理63万1,000円で合計しまして813万4,000円を増額補正して対応するものです。緊急を要する修繕等に対しては、当面当初予算の修繕料等で対応しています。
(こども課長)
幼稚園修繕料でございますが、同じく台風4号の被害を受けた公立幼稚園23園のうち8園の修繕料です。主な内容としては、雨漏り修繕、倉庫の修繕、フェンスの修繕、屋根、雨樋等の修繕になります。また、園ではございませんが、豊岡地区掛下の通園バスのバス停の屋根と壁が破損しましたので、その修繕でございます。
(文化財課長)
文化財の関係です。同じく台風4号の復旧事業で、旧赤松家米蔵の漆喰が崩落したことに伴う修繕料18万9,000円と豊岡農村民族資料館の屋根の銅板がめくれた事に伴う修繕9万8,000円の総額28万7,000円。それから史跡内での倒木がありました。直接市民生活に関わるところについては文化財課で対応したのですが、ある程度の期間をおいても問題のないところについて今回補正予算を計上しました。
(文化振興課長)
今回、9月議会の補正予算において、歳入は、文化振興費寄付金として100万円、歳出として文化振興費・青少年文化芸術活動育成支援事業に100万円、各々に計上するものです。
内容としては、今年の3月30日から4月1日に葛城ゴルフクラブで行われました「ヤマハレディース・オープン葛城」の開催に伴いまして、地元自治体の後援に対してヤマハ及びヤマハ発動機から寄付金100万円をいただいたものです。
寄付金の利用(歳出)については、市内で活動している青少年の文化団体で、なぎの木金管バンドとアミューズジュニアブラス、豊岡ジュニアマーチングバンドで不足している楽器の購入費に充てていくものです。
なお、地元企業の活用・活性化支援なども併せて、文化振興に活用したい、ヤマハ製楽器の購入を予定している等、ヤマハ及びヤマハ発動機とは合意をしております。
(市民活動推進課長)
続きまして、市民活動推進課ですが同じく台風4号の被害に係る補正です。福田公民館冷却用パネル修繕、竜洋海洋センタープール屋根外修繕です。その他には、豊田加茂グラウンド、屋内スポーツセンター、ゆめりあフットサル防球ネット修繕が含まれています。それから、倒木処理手数料として豊岡総合センターの倒木に係るものです。
質疑・意見
Q 教育総務課の歳出400万円の補正で、赤水対策については老朽化に伴う配管等の修繕ですか。
A 基本的には配管が古いものであると思われます。本管から高架水槽までの配管ではなく高架水槽から各蛇口までの配管ではないかと思われますので、そこの部分を中心に設計するように第一に考えています。
Q 蛇口をひねった瞬間から赤くなるという事ですか。
A 学校によって違いはありますが、朝一番に蛇口をひねると5分くらい赤水が出るところがあります。長期の休み明けなどは30分くらい出すと赤水は出なくなります。水道管内に滞留している水が出るまでの間になります。
Q 市内の中でも建築年が古い順にこのような傾向が起こるのですか。
A 建築年と必ずしも一致することは無いです。
Q 心配されるのは、今後も老朽化によって他の学校も引き続き出てくるものですか。
A RC構造は60年が耐用年数になるのですが、それに一番近い学校である長野小では赤水が出ていることはないので、必ずしも建築年と一致することはありません。
審議の結果、本議案は承認されました。
各課から報告したもの(報告事項)
(1)教育総務課
平成24年度要保護及び準要保護児童生徒の認定について
(教育総務課長)
5月に報告をさせていただきました要保護及び準要保護児童生徒の認定について、その後の状況です。
今回、8月1日現在で639人を要保護又は準要保護で認定しました。5月から比べ、要保護が3人減、準要保護が19人増、合計では16人の増となっています。なお、23年度末の認定人数との比較では、19人下回っています。
月例報告
(教育総務課長)
実施済事業として、小中学校の施設訪問を報告します。7月24日から8月9日にかけて市内全小中学校を訪問し、今後の修繕対応等の参考とするため施設の状態を把握しました。
なお、今年度は資料記載のとおり共通テーマを設け取組み、トイレの臭気対策については、効果が期待できる対応策や他校における対応事例を全校にお知らせをしました。
次に、予定事業として、磐田市PTA連絡協議会研修会を報告します。9月8日(土曜)午後1時半からなぎの木会館において開催します。実践発表は、磐田中部小、磐田北小、竜洋北小、向陽中、豊田南中の5校が行います。
質疑・意見
なし
(2)学校給食管理室
月例報告
(学校給食管理室長)
実施済主要事業では、いわた地産池消推進協議会講演会が8月25日に行われ、120人程度の出席が得られました。弁当の日の講演を行いました。次に、放射性物質検査の1学期の実績を口頭で発表させていただきます。5月から実施を行い18学校給食施設及び7保育園の25施設で実施しております。5月から7月までの実績で検査日数が延べ47日、検査食材数は延べ425食材を検査いたしましたが、いずれも放射性物質の検出はありませんでした。
質疑・意見
Q (放射性物質検査は)今後も引き続き行っていくのですか。
A 今年度中に関しては、引き続き同じように行っていきます。
(3)学校教育課
小中一貫教育カリキュラム<外国語活動・外国語(英語)案>について
(学校教育課長)
小中一貫教育について前回は概要をお示し申上げました。今回はその中心となるカリキュラムで外国語活動、外国語案について説明します。
磐田市では将来を見通して国際共通語の一つである英語を取り上げ小学校1年生から中学3年生までの発達を踏まえて段階的に外国語活動・外国語学習の実施を行っていきます。
小中一貫教育の実施校では1年から6年生で授業を実施し、ALTを100%配置します。中学校では学習指導要領の趣旨に則り、充実した学習が展開できるようにALTの配置時間数を増やしていきたいと考えています。
英語ガイドラインについては、より小中学校の連携がスムーズに行えるように子どもの姿を描いています。「ひと・もの・こと」に関わるコミュニケーション活動を通して、外国語の文化や言語を知り、比較することで、ふるさとの文化の良さに気付き愛する子。それから、未来をひらく主体的な学習者となるように、基礎的な英語の運用能力を身に付け、場面に合わせて自分の思いを適切に伝えることができる子。それから、英語を通して人とつながる喜びや認められる喜び、コミュニケーションの成功体験を味わうことで、自己肯定感をもった心豊かな子。この3つの像を考えながら小中の連携を考えていくところです。
具体的に行う時数です。まだ変動をする可能性はありますが、小学1年生から5、5、それから3・4年、15、20、5・6年生で35、35、中1から中3までは140、140、140ということです。また、英語連携協議会では、具体的にどのようなものを学習するのか、カリキュラムを現在考えているところです。
続きまして、月例報告をさせていただきます。2実施事業の予定で教育支援研修会「はあと」、教育支援研修会「すまいる」とありますが、「はあと」と「すまいる」で今年度の教育支援員を71人雇用しております。議員や様々な方から研修を行うようにご意見をいただいておりますが、「はあと」は、iプラザにある発達支援センターのことです。「すまいる」は中部小のLD等通級指導教室で、今年度は2クラスに増え指導者がたいへん充実していることから、そこを利用して具体的な支援の仕方を研修しております。
最後に明日(8月28日)小中一貫試行校中間報告会がありますので、よろしくお願いします。
質疑・意見
Q 「低・中学年でゲーム遊びに近い活動を通して」とあるが、これで大丈夫かなと疑問に思うのですが。低学年はゲームで良いが、中学年くらいになったらある程度英会話そのものに入っていかないと中学3年の卒業までにしゃべれるようになるか心配ですね。
A 遊びに近い活動というか、体験的な活動というか、英語に親しむ体験を通していき、ゲーム感覚でそういうものを取り入れていくことと、具体的な言語事項については、小学1年から中学3年までの中で具体的な英語活動についての言語事項をどこまでやっていけるのか専門家と一緒に考えていきます。
- ゲームをやっているだけで英語がしゃべれるようになるとは思えませんが。
- 子どもが、英語に興味を持つかですね。
- 興味を待たせるような活動ですか。
- 「低・中学年では楽しみながら外国語に親しませ、」に変えるとか、まだ途中で変更ができるということで良いですね。それから、中1、140とありますが、英語の授業は140時間であると思うが、その中からどれだけ英会話を入れてくれるかなということです。
- ちゃんとした発音で暗記できれば、英語が面白くなると思います。ただ発音も何もないままだとつまらないと思います。自分の英語が外国人みたいにしゃべれるようになると面白くなると思います。
- 幼稚園とか小学校の段階において、生活の中で語学を耳から覚えることは非常に良いことだと思います。ところが、小学校の中学年からは目で追いながらという部分も加わってきます。昔、寺子屋では論語もお経も小さな頃から丸暗記して、訳が分からないが大人になっても覚えていることがありました。その場合は字を読むというよりも先生が本を読み、子ども達が本を見ながら後を追いかけるわけです。それを繰り返して行っていました。何回も繰り返して読むということは基本にあったと思います。言葉は目で覚えるのではなくて発して覚えていくことと、耳で覚えるということもあると思います。声に出して読んだりとか、読み聞かせは意味のあることだと感じます。
- やりながらいろいろと変えていくことは必要であると思います。これではとても到達点には届かないとなれば、修正をして少し時間は掛かりますが、やってもらうことを望みます。
(4)中央図書館
福田図書館の休館日(図書整理日)の変更について
(中央図書館長)
報告事項でございますが、福田図書館の10月臨時休館の変更をお願いします。福田図書館では、例年、地元のお祭りに当たる日曜日を臨時休館させていただいております。本年度も休館をお願いしますが、来年1月には天井耐震改修工事を予定しており、できるだけ臨時休館を抑えていきたいと考えています。つきましては、10月25日の定例第4木曜日の図書整理日の休館日を10月14日のお祭りの日に当てたいと考えています。
次に、中央図書館の実施済主要事業と予定事業でございます。まず、実施事業4番、夏休み子ども図書館クラブに市内小学校11校36人の参加がありました。記載の通りでありますが、「図書館の仕事がよくわかった」、「窓口カウンターでは非常に緊張した」、「窓口業務以外にもたくさんの仕事があることがわかった」等の感想がありました。また、記載はございませんが、小中学校の先生方や大学生の図書館実習生の受入れもしております。実施事業の予定は、記載の通りであります。
図書館だより9月号に「臨時休館のお知らせ」の予告を記載させていただいております。中央図書館では、天井耐震改修工事と空調設備の一部更新工事を予定しております。工事期間は、10月22日(月曜)から年末年始を含めて1月3日(木曜)まで臨時休館をお願いしていきたいと考えております。次回の定例教育委員会において、報告事項の中で臨時休館の期間を指定していきたいと考えています。現在は、天井耐震改修工事設計業務委託が8月13日に完了していますが、9月中旬に審査委員会を経て、工事入札を9月下旬に予定しております。業者が決まり次第、詳細を詰め、利用者の安全を確保し、工事の進捗状況により1階展示室を新聞・雑誌の閲覧場所に活用するとともに、予約図書の貸出や返却図書の受入れ等を予定したいと考えています。
なお、市民への周知につきましては、既に図書館入口や貸出カウンターに工事予告をし、広報いわた9月号への掲載する予定でおります。また、図書館ホームページでお知らせを行っていきます。
質疑・意見
Q 実施予定の9月末の2番目「こんなものできしゃった展」ですが、これはプリントミスではないのですか。
A 遊び言葉で作ったものでこれは正しいです。
Q 10月22日から今年中は休館となるのですか。
A 担当課と協議の中ではこの期間となります。10月の初めに工事を行い冬休みに合わせて開館することも考えたのですが、文化協会の展示会が10月20日まで予定しておりまして、それを外す事ができなかったものです。
Q 今は家庭科の授業が少なくなってきており、手芸とか裁縫がなかなか出来ない状況なので、図書館で教室を開いていただけると良いなと思いますが。
A 事業の見直しの中で、他とかち合う事業については出来るだけ少なくしていくという方針があります。豊田図書館では図書館の本を活用して参考にして作成した作品を展示しております。図書館独自の事業を企画していくことになってきています。
(5)文化財課
月例報告について
(文化財課長)
報告は、予定事業の2番、9月15日と22日、29日に計画しています古文書解読講座ですが、定員が54名の会場で行いますが、定員が満杯となりました。この手の講座で、これだけの参加者が集まるのは非常に珍しいことで驚いています。
予定表には記載してありませんが、9月15日から10月14日まで、赤松登志子(則良の娘)と森鴎外の関係について、特別展示を行います。二人は夫婦の関係にあったのですが、離婚をしています。離婚の経緯については、これまで「西周日記」、「石黒日記」で断片的にしか知ることができなかったのですが、今回赤松家でこの間の経過をまとめた資料が見つかりまして、当事者の考えが明らかとなりました。この資料は、登志子の兄・範一がまとめたもので、則良に報告する下書きとして書かれたものです。この資料を中心に展示・公開を行います。
従来は、森鴎外やその父静男が西周に述べていた、登志子の「家計不始末(家計のやりくりがうまくない)」が原因と言われていましたが、新資料では森鴎外の性格に原因があったように記されています。主な内容は、「性格が合わない」、「鴎外は談話や夫婦一緒の外出は好まない」、「登志子との談話は、執筆活動の障害となる」、「離婚は考えていないが別居して時々会うのはやぶさかではない」などの内容が記されています。
個人のプライバシーに係わることですが、赤松乙彦氏(照彦・雅子の子)の了解が得られたことにより、特別展示として資料の公開を行うものです。
また、9月30日には中央図書館でこの経過についての記念講演会を行う予定です。
質疑・意見
なし
情報発信元
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