安定ヨウ素剤

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ページ番号 1014356  更新日 2024年11月21日

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安定ヨウ素剤とは?

原子力災害が発生した時に配布される薬です。

原子力発電所等の事故により飛散した放射性ヨウ素を体内に取り込むと、甲状腺に集積し、甲状腺がん等を発生させる可能性があります。

このような放射性ヨウ素による内部被ばくは、「安定ヨウ素剤」を適切なタイミングで服用することで予防・低減することができます。

ヨウ素剤の働きと効果
(出典)原子力規制庁による「安定ヨウ素剤を事前配布するための模擬説明会(平成26年5月23日、7月30日)配布資料」より抜粋

配布・服用について

国の原子力規制委員会が安定ヨウ素剤の服用の必要性を判断し、これに基づき、国の原子力災害対策本部または地方公共団体が配布・服用指示を出すことになっています。

配布・服用方法

配布場所
指定救護所11か所
配布等の周知方法
ホッとメール、市公式LINE、市ホームページ、同報無線等多様な方法で周知します。
服用回数
原則として1回
服用量

生後1か月未満:ヨウ化カリウム内服ゼリー16.3㎎1包

生後1か月以上3歳未満:ヨウ化カリウム内服ゼリー32.5㎎1包

3歳以上13歳未満:ヨウ化カリウム丸50㎎1丸

13歳以上40歳未満:ヨウ化カリウム丸50㎎2丸

※40歳以上の方については、国の指針によると「服用効果がほとんど期待できない」とされていますが、妊婦及び授乳婦は、胎児及び乳児に対する放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくの健康影響が大きいことから、服用を優先すべき対象者としています。

服用タイミング

放射性ヨウ素にばく露される24時間前からばく露後2時間までの間に安定ヨウ素剤を服用することにより、放射性ヨウ素剤の甲状腺への集積の90%以上を抑制することができるとされています。

また、すでにばく露された後であっても、ばく露後8時間であれば、約40%の抑制効果が期待できます。

服用にあたっての注意事項

<服用してはいけない方>

  • 安定ヨウ素剤の成分又はヨウ素に対し、過敏症の既往歴のある者

 

<慎重に服用する必要のある方>

  • ヨード造影剤過敏症(造影剤アレルギー)の既往歴のある者
  • 甲状腺機能亢進症の患者
  • 甲状腺機能低下症の患者
  • 腎機能障害のある患者
  • 先天性筋強直症の患者
  • 高カリウム血症のある患者
  • 低補体血症性蕁麻疹様血管炎の患者又は既往歴のある者
  • 肺結核の患者
  • ジューリング疱疹状皮膚炎の患者又は既往歴のある者

 

<副作用>

一般的な過敏症(発疹など)、消化器系(悪心・嘔吐、胃痛、下痢、口腔・咽頭の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便(消化管出血)など)、その他(甲状腺機能低下症、頭痛、息切れ、かぜ症状、不規則性心拍、皮疹、原因不明の発熱、首・咽喉の腫脹など)の症状が報告されています。
ヨウ化カリウム丸薬
ヨウ化カリウム丸薬
(出典)https://www.nichiiko.co.jp/medicine/product/05830
ヨウ化カリウム内服ゼリー
ヨウ化カリウム内服ゼリー
(出典)https://www.nichiiko.co.jp/medicine/product/05940

参考資料

情報発信元

健康福祉部 健康増進課 健康支援グループ
〒438-0077
静岡県磐田市国府台57-7 iプラザ(総合健康福祉会館)3階
受付時間:午前8時30分~午後5時15分
電話:0538-37-2011
ファクス:0538-35-4586
健康福祉部 健康増進課 健康支援グループへのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。