五種混合
ページ番号 1015444 更新日 2026年7月31日
令和6年4月1日から、五種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が定期接種になりました。
五種混合ワクチンは、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブを予防するワクチンです。
※これまでの、四種混合ワクチン(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)とヒブ(インフルエンザ菌b型)を合わせたものが五種混合ワクチンです。
四種混合ワクチン及びヒブから五種混合ワクチンへの切り替えについては、かかりつけ医へご相談ください。
病気について
ジフテリアとは
感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経マヒをおこすことがありますので注意が必要です。
百日せきとは
百日せきは普通の風邪のような症状ではじまります。 続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。 せきのあと、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。 乳幼児は咳で呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)けいれんがおきることがあります。 肺炎や脳症などの重い合併症をおこします。乳児では命を落とすこともあります。
破傷風とは
破傷風菌は人から人へ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。また、お母さんが抵抗力(免疫)をもっていれば出産時に新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。
ポリオとは
ポリオは「小児まひ」と呼ばれ、日本でも1960年代前半までは流行を繰り返していました。予防接種の効果により、わが国では1980年(昭和55年)を最後に野生株ポリオウイルスによる麻痺患者の発生はなくなり、2000年(平成12年)には世界保健機構(WHO)は日本を含む西太平洋地域のポリオ根絶を宣言しました。しかし、現在でもインド、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアなどの国々では野生ポリオウイルスによるポリオの発生が見られ、これらの国々から飛び火したケースで、いったんは野生ポリオウイルスによる発症者の報告がなくなった国々において、再びポリオが発生し、さらに他国へ拡大するという事態も生じています。したがって、これらの地域で日本人が野生ポリオに感染したり、日本に野生ポリオウイルスが入ってくる可能性も考慮しておく必要があります。
口から入ったポリオウイルスは咽頭や小腸の細胞で増殖します。小腸の細胞ではウイルスは4~35日間(平均7~14日間)増殖すると言われています。増殖したウイルスは便中に排泄され、再びヒトの口に入り抵抗力(免疫)を持っていないヒトの腸内で増殖し、ヒトからヒトへ感染します。ポリオウイルスに感染しても、ほとんどの場合は症状が出ず、一生抵抗力(終生免疫)が得られます。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染が広まり、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人は、かぜ様の症状があり、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれます。また、感染した人の中で、約1,000人~2,000人に1人の割合で手足の麻痺を起こします。一部の人には、その麻痺が永久に残ります。麻痺症状が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。
ヒブとは
ヒブ(インフルエンザ菌b型)は、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの感染症のほか、髄膜炎、敗血症、肺炎などの感染症を起こす乳幼児の重篤な病原細菌です。国立感染症研究所の資料によると、ヒブによる髄膜炎などは年間約300人が発症し、5歳未満の乳幼児に多くみられます。特に乳幼児で発生に注意が必要です。
ワクチンについて
効果
1つのワクチンで5つの感染症を予防する効果が期待できます。それぞれの感染症に対する効果として知られているのは、以下の通りです。
- ポリオに対して、ワクチン接種により、99%の方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
- 百日せきの罹患(りかん)リスクを、ワクチン接種により、80~85%程度減らすことができると報告されています。
- 破傷風に対して、ワクチン接種により、100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
- ジフテリアに対して、ワクチン接種により、罹患リスクを95%程度減らすことができると報告されています。
- Hibによる髄膜炎や髄膜炎以外の侵襲性感染症を減少する効果が期待できます。Hibワクチンは我が国を含め世界の多くの国々で現在使用されており、その結果、Hibによる髄膜炎症例は激減しています。2008-2010年とHibワクチン定期接種化後の2014年を比較すると、インフルエンザ菌髄膜炎の5歳未満人口10万人あたり罹患率が、7.7から0.0に100%減少し、インフルエンザ菌による髄膜炎以外の侵襲性感染症の罹患率が5.1から0.5に90%減少しました。
リスク
国内で行われた5種混合ワクチンの臨床試験において報告された、頻度の高い副反応は以下のとおりです。
阪大微研製のワクチンでは、皮下注射の場合は発熱(37.5℃以上)が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、接種部位の硬結が46.6%、および接種部位の腫脹が30.1%でした。
KMバイオロジクス製のワクチンでは、皮下注射の場合は接種6日後までに発現した発熱が65.2%、接種部位の紅斑が75.7%、接種部位の硬結が51.0%、および接種部位の腫脹が38.1%でした。
また、5種混合ワクチンの臨床試験における発熱の頻度が他のワクチンより高いことについては、国の審議会において、他のワクチンとの同時接種の影響があり得る等の指摘がありますが、5種混合ワクチンに係る安全性について大きな懸念は指摘されておりません。
種類
不活化ワクチン
対象
生後2か月から7歳6か月になる前日まで
標準的な接種期間
初回接種:生後2か月から7か月になる前日まで
追加接種:生後6か月から1歳半になる前日まで
| 種類 | 回数 | 接種間隔 |
|---|---|---|
| 初回 | 3回 | 20日以上 |
| 追加 | 1回 | 初回接種(3回目)終了後、6か月以上 |
持ち物
- 予診票
- 母子健康手帳
- マイナ保険証(住所・年齢などを確認できるもの)
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相談窓口
関連情報
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